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電気エンジニアの仕事を徹底解説|表の仕事と裏の仕事【ツライのは故障の原因究明】※現場で機器分解し、テスターやオシロスコープで調査

お疲れさまです。

 

桜庭裕介です。

 

今日は「エンジニアの仕事」の中でも、特にツライ仕事を紹介します。

 

昨日はブログの更新ができないほど、このツライ仕事に苦戦を強いられていました。


※本ブログを見て、朝の短時間で復習しているといった方、更新が途切れて大変申し訳ないです。

初めて帰宅後、玄関で即寝を経験しました。


神経がすり減ってしまっていたため、太刀打ちできない疲労感に襲われたと思われます。

 

電気エンジニアって、どんなことをしているのか??という疑問を持っている方もいると思いますので、この記事で解説していきます。

 

設備や規模が違えど、基本的に電気エンジニアは行っています。

 

電気エンジニアの仕事を徹底解説

正直、求人広告を見ても、どんな仕事をしているのか、具体的にわからないです。

 


そのため、自分ができるのかどうなのかで悩んでしまう方も多いという話を聞きます。

 

電気エンジニアで現場がある仕事は基本的に2つの業務があります。

 

自分は「表の仕事」「裏の仕事」と呼んでいます。わかりやすいので。

 

電気エンジニアの表の仕事【基本的に楽】

電気エンジニアのルーティンワークは正直楽しいですし、楽です。

 

決まった手順で、決まった記録用紙に行ったことを書くだけなので、手を抜こうと思えば抜くことも可能です。(表現が悪いですが。)

 

・・・・

 

お察しの通り、それだけではお給与はもらえません。

 

 

「裏の仕事」も結構の頻度でこなさなくてはいけません。

 

電気エンジニアの裏の仕事=トラブル対応

基本的にどの電気の職業も、トラブル対応がセットです。

 

「トラブル」「故障対応」は頭をフルで使わないといけないので、めちゃくちゃしんどいです。

 

 

そして、何よりツライのは・・・

 

「故障の原因究明は現場で行うことがほとんど」⇐ツライ

これが非常に厄介。

年齢も上がれば、自分で何とかしないといけない状況に立たされてしまいます。

 

しかも、現場なので先輩にも聞きにくいし、資料も持ってないといった環境なのです。状況によっては、分かりやすい表現で現場状況を上司に伝える必要も出てきます。


自分の一言で、事態が悪くなってしまうことも往々にしてあります。

 

「やっぱりさっき発言したことはなしで!」とはなかなか言うことは簡単ではありません。当然、間違っている情報を流してしまった場合には訂正しますが、そういったミスがないように対応しなくてはいけません。

 


ざっくりと仕事の内容を説明しましたが、もう少し掘り下げていきます。

 

求人広告の内容を見ながら、解説していきます。

 

電気技術者(現場責任者)の主な仕事

求人応募なんかを見ると、下記のような記載があります。

 

「現場の保安を確保し、維持すること」

現場の責任者の業務を行って頂きます。

故障・事故が起こらぬよう、作業員等に現場確認してもらい、その確認結果をチェックする。

定期的に自ら現場パトロールをするというのが主な仕事です。

 

 


・・・書面的にはこのようなことが書かれていますね。

世間一般的には、「楽な仕事」というイメージはついているのはここに原因がありそうです。(現に、自分も現場を知るまでそう思っていた)


そう上手い話が、この世の中にある訳はないということですね。

 

電気エンジニアの「トラブル対応」をもう少し解説します

トラブル対応は、大きく分けて3つのステップを踏んで対応します。

 

STEP①「現場の状況把握と故障箇所推定」
STEP②「電源系統から故障箇所の切り離し」
STEP③「対策を講じる」

 

※速報を入れたり、報告書を作ったり等、机上業務も盛りだくさんです。これを1日で行ったりします。

 

トラブル対応①
現場状況を把握し、故障箇所を推定する

 漏電がないか確認したのち、原因追及を始めるために、まずは現場状況の確認を行う。

「故障前後のデータ分析」
「外観確認」
「検電」

*活線作業は危険なので、上記の作業以外は、②の電源系統から切り離しをしてから作業をする。コンセントの状況確認は、電源を切らずに確認することもあるが、家庭用のようにブレーカーが細かく存在する場合には、ブレーカーを切ってから作業する。

上記のデータから、故障個所を推定する。停電範囲を狭めるためにも、ここが重要になる。

 

トラブル対応②
電源系統から故障個所を切り離し、原因究明をする

故障対象、状況で対応は完全に異なるが、大抵の場合、電源系統から故障個所を切り離し、原因究明を始める。その後、


「絶縁測定をする」
「回路をばらし、テスターにて導通を確認していく」
「オシロスコープで回路状況を見る」

等を行う。原因箇所を絞っていく。 

 

トラブル対応③
原因に対する対策を講じる

部品交換をし、再発防止をする。製品自体の欠陥であれば、製品メーカーとの打ち合わせも行う必要が出てくる。訴訟の問題も話しなくてはいけない。


どの対応が一番大変か

一番大変なのは STEP①の「故障箇所の推定」


電源回路、発電機、電動機といったものは、複雑な構造である場合が多いです。

 

つまり、それだけ原因を特定するのが難しいということ。色々なパターンの故障があり、複数の故障の可能性もあることも頭に入れ、一つ一つクリアにしていく必要がある。



故障復旧の早さは

「故障箇所推定の精度」
「手配の手際の良さ」
「報告の分かりやすさ」

に依存すると言われているのだが

 

最も故障復旧までにかかる時間を削減できるのは「故障箇所推定の精度」



故障箇所推定がきちんと行うことができれば、調査範囲を狭めることができる。

 

その分、費用と時間を短縮することができるのです。

実力が足りない技術者は、故障箇所の推定がきちんと行うことができないので、余計に費用・時間がかかってしまうことが多いです。

 

経験値の違い、知識量の違いとも言えます。


※テスターや絶縁抵抗器、オシロスコープ等の測定計器の使い方を忘れてしまったorそもそも覚えていない・・・といった場合、物凄いお叱りを受けることになります。

 

※「普段使ってない測定器なんて、使い方覚えてねーよ!!」などと思うこともありますが、それは間違っていて、メモや何かに残してすぐに情報をインストールできるようにしておかなければいけません。


このあたりが電気エンジニアのツラさでもあります。

 

まとめ 

以上が、「電気エンジニアの仕事を徹底解説|表の仕事と裏の仕事【ツライのは故障の原因究明】」の記事になります。

今後、現場で行うことを具体的に書いていきたいと思います。発電機の故障対応として、オシロスコープを用いて、調査した経験についても、理論と絡めて紹介したいと思います。

有効電力、無効電力をオシロスコープの電流電圧波形から、どのように読んでいくのか。意外と難しいので、どこかでまとめておきたいと思います。

 

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