円板タイプの継電器の仕組みがわからない
技術者として仕事をしてきたが、実は円板タイプの継電器が実際どのように力が加わり、動作するのか理解していなかった。本記事では、継電器の仕組みを解説する。
円板タイプの継電器
円板タイプの継電器というのは、下記の図のような構成になっている。
「円板」「円板の中心にある棒」「接点(図では見にくい)」「動作表示(ないものもある)」といったものが主な部品だ。
動作の原理は「アラゴの円板」
まず、アラゴの円板について、学んでおこう。
原理というのは言葉で覚えようとしても、すぐに忘れてしまう。そのため、イメージで覚えておくことをオススメする。「家庭にある電力積算計」が分かり易くていいだろう。
電力積算計は、電気の流れによって回転する円盤の回転数に電力を積算し、数値化するといったものだ。もっと具体的に言うと、CT、PTが設けられており、「電流」と「電圧」を継電器のインプットとしているのである。
分かり易い解説をしているサイトを紹介しておく。
逆電力継電器は原理を応用したもの
継電器は電力積算計とは異なり、ある値に達したときに動作する機器である。つまり、継電器に電流や電圧が入力されて条件を満たした時、円板は回りはするもののある値に達するまでは接点を叩かず、継電器は動作しないのである。
条件を知るためには継電器の仕様書に添付されている「動作時間特性」「位相特性」等の試験記録を確認しよう。
実際の逆電力継電器の内部構造は、下記のような図であった。(かなり過去に、勉強資料として活用させて頂いていた図である。)
アラゴの原理では、磁力の発生部分が永久磁石で表現されていたが、逆電力継電器では「電流」「電圧」をインプットとし、ある電力値で継電器を動作させなくてはいけない。そのため、下記のような構造になる。
以上、「【継電器の仕組みをもっと知ろう】原理「アラゴの円板」から学ぶ」の記事となります。電験の勉強している方、継電器に興味がある方に役立つ資料であることを願っています。
継電器の知識は電験でも役立ちます
こういった質問を受けますが、電験の二次試験には過去に継電器に関する問題が出題されたことがありますので、役立つというのが自分の回答です。
今、二次試験のPROJECTを立ち上げて活動しています。もし興味があれば、読んでみて下さい。
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