電験勉強の障害を乗り越えよう
今日は質問はこちら
「電験の勉強をする時間がありません」
この非常に難しい質問に答えていく。
自分の体験談を中心にいくつか助言をさせて頂く。
人それぞれ環境が違い、合う合わないはあると思うので、アレンジして頂ければと思う。
なお、体験談は電験1種一次試験を受験した時の話だ。
当時、かなりの残業があり、0時に帰宅する日も多々あった。
色々工夫を凝らして、何とか時間を作り出した経験は今でも活きている。
本題に入る前に
「勉強する時間がないってどういうこと??」と思った方に少し実情をお伝えしておく。
社会人経験がない方の中には「時間がない」の意味がわからない方もいると思う。
現に、学生の頃の自分は、その意味をわかっていたようでわかっていなかった。
社会人に早くなりたいと思っていたし、自由が広がるとも思っていた。
しかし、実際に働いてみて、身に染みた。
1日約8時間の就業時間は思ったより長かった。
さらには「残業」まで存在する。
結論から言うと、かなり会社に拘束されてしまうのである。
これをどうにかしなくては、電験のような難関資格の合格は絶対にない。
では、一体、どう時間を作ればいいのだろうか。
まず、休日に頼るのをやめる
一見、矛盾しているこの言葉だが、自分はこれを一番に伝えたい。
時間を確保しなくてはいけない状況だが
「休む時は休む」という選択をして欲しいのだ。
ここを間違えた人は、高確率で失敗する。
このワケをもう少し深堀して説明する。
「休日」とは文字通り、「休む為の日」という意味だ。
誰もが、保育園、小学生の頃からこのリズムで成長してきた。
月曜から金曜まで働くことで目には見えないが、実のところ、疲労はかなり溜まる。
好きでやっている仕事だったら、あまり疲労感はないだろう。疲れていない方は休日もガンガン勉強してもらって構わない。
・・・しかし、多くの方はそうはいかないはず。
何故なら、日本の社会人の90%以上は「仕事が嫌」といったデータがあって、ほぼ全員が疲れているからだ。
自分の体に鞭を打ち続けるのには限界がある。
限界を超えた時、人は勉強をしなくなる。
「勉強をしよう、しよう」と思っても、ただただ布団で寝ているだけになる。
電験の勉強計画を進める上で、ペース配分に気を配りながら、自分のやる気を管理していって欲しい。
それが成功の秘訣である。
時間を作る意識を持つこと
「休日には頼らない」としたとしよう。
では、一体どこで勉強時間を取ればいいだろうか。
答えは平日だ。
時間がない平日の中に、時間を作って欲しい。
参考までに自分が実際にやってみて、上手くいった工夫をいくつか紹介する。
自分のブログを読んで下さっている方には是が非でも合格して欲しいので、意識を変えて、行動を改善してみて欲しい。
時間を作り出す工夫①
「参考書を数ページだけ常に持ち運ぶ」
参考書、問題集の解説のコピーを取ろう。
そして、常に持ち運び、時間があれば確認する。
変人に思われるかもしれないが、ものすごい勉強効果が高い。
「通勤や仕事中の移動時間」を無駄にしない工夫だ。
仕事中と書いたが、御幣があってはいけない。
くれぐれも仕事をせずに勉強しろと言っているわけではない。(公には言えない)
1日に8~10時間、それ以上を仕事に費やしている方もいると思うが
仕事中に待ち時間はないだろうか?
ダラダラ仕事を続けていないだろうか?
もし、現場の仕事があるのであれば、机上の仕事をササッと終わらせて、現場に行き、空いた時間にガッツリ勉強しよう。
実際、自分の仕事の場合、待ち時間がかなりあった。
その間、進められる仕事がある場合は仕事をするのだが、大半の社員は休憩していた。
そういった時、自分はポケットに入れていたメモを出し、勉強をした。
自宅に帰るまでに、通勤時間も合わせて2時間は確保することに成功した。
ちなみに昼休みは勉強しなかったが、エレベータに乗る時間等は無駄にしなかった。
時間を作り出す工夫②
「仕事の中で学べるところがないか探す」
電験合格を目指す方の仕事と電験には、関わりがあることが多い。
意外と見落としがちだ。
何気なく、やっている仕事を振り返ってみると、電験に出題されていたりすることがある。
例えば、メンテナンスをしている方やメーカーの方なんかは、もはや仕事をしていながら、電験の勉強をしているようなものである。
変圧器メーカーであれば、理論や仕組だけではなく、仕様書や試験成績書を見ることでかなりの試験対策になる。
送電関係のメンテナンスをしている方なら、柱上変圧器やケーブル、輸送、さらには避雷器などの雷対策の学習ができる。スリートジャンプ、ギャロッピング等も合わせて学習できるだろう。
熱心に頑張っていれば、仕事は進むし、評価も貰える。さらには電験の勉強も進む。
いいことだらけである。
時間を作り出す工夫③
「残業自体を減らす」
組織によっては、これは不可能な場合がある。
自分だけが早く終わっても、他の人の仕事を手伝う文化があれば、そこに所属する以上、従わざるを得ない場合はある。その場合は、工夫①②をより活用しよう。
そうでない場合は、仕事を終わらせることを意識してみて欲しい。
結構、必要以上に力をかけすぎている仕事は多い。
そこを時間をかけずに済ませてみる。意外と通るものだ。
空いた時間に勉強するのもいいが、早く帰宅してしまう選択肢も活用しよう。
思いのほか、疲れが取れる。
帰宅しやすい水曜日や金曜日は早く帰る習慣にしてしまうといい。がっつり残業する日も設けて、早く帰っている印象を付けないような工夫をしてもいい。そこはバランス感覚だと思う。
まとめ
以上が、本記事の内容となります。
平日に時間を作り出す工夫はいかがでしたでしょうか。
意外と小さな工夫で、時間は作れるものです。
昼間に1時間以上勉強できれば、帰宅後に少し勉強するだけで「2時間勉強」が可能です。
昼間の元気な時間帯はかなり勉強効果も高いので、是非とも利用するようにして欲しいです。
今日は自分の行動を変えるために、役立った本を紹介したいと思います。
自分の意識を変えるために役立った本
「20代は”残業”するな」
自分は疲れた時に、本を読むようにしているのですが、なかでもこの本は非常に価値があった1冊で大切にしています。
紹介文で記載されていた内容に引き付けられました。
・タイトルが勘違いされやすいのですが、残業を否定するものではありません。
・「残業」という楽な道に逃げるなというメッセージが詰まっています。
・「むしろ、本気になれる仕事だったら、時間を忘れてとことん頑張った方がいい」
「どこに行っても通用するスキル」についても書かれているので、勉強するモチベーションが保てるのでオススメです。
ダラダラと残業代をもらう為に仕事をする人って多くて、自分自身もやっちゃうこともあると思うのですが、それを戒める本です。
上司の言いなりにならないといったこともすごく共感できました。
息抜きがてらにどうぞ。
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