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【電験まであと1ヶ月】失敗経験からやるべきことを整理しよう

電験の試験日は約1ヶ月後

受験を予定している方に確認しておく。


・・・試験日は覚えているだろうか。


電験3種は「8月31日(土)」

電験1種2種は「9月1日(日)」

 

という自分も試験日をよく忘れるタイプである。試験直前まで試験日をぼんやりでしか覚えていなくて、直前になって焦ることになる。


自分がよく失敗するので、本記事を作成した。


「平日1日」は2時間~3時間の勉強時間となる。朝の時間を含めればプラス1時間は勉強できるだろう。「休日1日」であれば、本気を出せば10時間ぐらい学習できる。


試験日まで1ヶ月を切ってからは徐々に計画を綿密なものにしていくことをオススメする。(圧倒的に余裕がある状態が望ましいが、実際どうしてもぎりぎりの戦いになる)



ペース配分ミスにより、全く勉強しない分野を放置して丸々失点・・だけは避けてもらいたい。

 


自分が後悔している経験を整理したので参考にして欲しい。みなさまが同じようなミスを起こすことなく、合格を掴むことを願っている。

 

自分の失敗談

これまで、自分は数々の失敗をしてきた。
試験が終わって

「あぁぁ、勉強しておけばよかった・・・」
「覚えるだけで点が取れる問題だった・・」


超勿体ないと思ったので、今も記憶がはっきりしている。そして恐らくは、多くの方も億劫で勉強しない範囲だと思う。


自分はこれまで本ブログを運営してきたが、自分が失敗した所は念入りに説明してきたつもりだ。やっぱり個人で勉強すると習得度の偏りはできるし、埋まらない溝ができる。


参考書を購入して勉強を進めていても、参考書自体の内容が薄いと対応できないことがあるので怖い。


【自分の失敗談まとめ】

①理論科目のテブナンの定理を放置した

②理論科目のゼーベック効果、ペルチェ効果を覚えずに放置した

③電力科目の系統連系問題を放置した

④機械科目のトルク推移、パワエレ、光を放置した

⑤機械科目の誘導電動機の計算問題を放置した

⑥法規科目の計算問題を放置した

 

上記の失敗談について、細かく解説していく。同じ失敗に陥っていないかチェックしよう。

 

①理論科目のテブナンの定理を放置した

自分はテブナンの定理が苦手であった。

高校時代に原因がある。
高校で習ったことがあるにはあるのだが、実は数問しか解いていなかったのだ。

ブラックボックスにして端子電圧と合成抵抗で等価回路を作るという基本ルールを学んだ程度の学習だったことがノートを見て判明した。


キルヒホッフの法則を重視する傾向が強い授業だったが、それ以上に法則を見つけた経緯を学習する時間が多い授業だった。


ノートを見返したら、問題演習をすっ飛ばしているのがわかった。電験突破のためには「問題を解けること」が必須。


当時は激しく恨んだが、自分で頑張る他ない。


だが、勉強時間がないことに加え、電験3種の問題が解けずに苦手意識が強まったこともあり、試験直前まで全く理解していなかった。


結局、放置した状態で試験日を迎えてしまった。(のちに電験1種の勉強の際には1から勉強することになり、かなり苦労を強いられることになる)


電験2種クラスでは、テブナンの定理はよくわからない形式で問題が出題される。半端な知識では手も足も出ないので、注意が必要である。

②理論科目のゼーベック効果、ペルチェ効果を覚えずに放置した

この分野は正直、電験の中では地味である。(凄い発見であり、敬意を払ったうえで)

ただ出題されたときの難易度の低さはびっくりする。そのまま効果名を入れるだけで点がもらえる。重ねの定理等の問題を解いたのと同等の点数がもらえるというのが恐ろしい。

ただ毎年出題されるわけではない。

ここが難しいところだ。
試験直前では優先順位を落とさざるを得ない。時間がないと、出題されないかもしれない分野はどうしても勉強する気にならない。

こういった蓄積が大きな失点になっていく。電験は出題範囲が広いのでこの現象に陥りやすいのだ。

③電力科目の系統連系問題を放置した

これは電験1種の二次試験の話だが、この系統に関する問題は稀にしか出題されない問題である。そのため、問題集・参考書によっては解説がなかったりする。

だが、内容を見ればめちゃくちゃ簡単。
要は1系統の発電機が脱落して周波数低下が起こった時に、系統連携をしたのちの系統周波数を求める問題。


式の立て方さえ学んでおけば、答えは簡単に求めることができる。

さぼったわけではないが、きっちりと覚えていなかったため、問題を解けるレベルに達していなかった。結果、かなりの失点してしまったのである。電験二次試験で簡単な問題を落とすと、致命傷になることを身に染みて感じることとなった。

③機械科目のトルク推移、パワエレ、光を放置した

まず「トルク推移」から。
基本の覚えることは、自分のノートでまとめてあったので覚えていた。


しかし・・・トルク推移の基礎は学んでいた。
だが、用いた応用問題は解いていなかった。そのため、試験問題が解けなかった。


結果だけ見れば、点が取れなかったので放置したのと同意。


せっかく勉強したのに残念ながら、トルク推移は放置したことになってしまった。


パワーエレクトロニクスと光については、完全に放置した。放置した自分が悪いので弁明の余地がないものの試験問題を見て「勉強しておけばよかったな・・点取れるじゃん・・」と心から後悔した。

④機械科目の誘導電動機の計算問題を放置した

誘導電動機の公式は機械を初めて勉強した方にとって、かなり覚えにくい式だ。

しかも、問題文では電源電圧を相間電圧や線間電圧で表記したりと惑わしてくる。


結局、問題を解けるレベルに成長していなかったので、試験本番では戸惑った。電験1種の勉強時ですら曖昧だったので苦労した。

電験3種を受験予定の方は一生使う知識だと思って、がっつりと勉強しておくといいだろう。

⑤法規科目の計算問題を放置した

 法規は暗記科目という意識があった。

そのため、法規の計算問題は数問解いただけで試験に臨んだ。



結果はどうだったかというと




積算電力量や日率負荷という考え方がわかっていなかったので、かなり失点した。

電験1種受験時にはぎりぎり合格できたものの、きちんとやっていれば余裕で合格できただろう。

 

これからすべきこと

ここまでの自分の失敗談から何となくすべきことは、掴めたのではないだろうか。

これまでも何度もお伝えしてきたが


鍵は「出題頻度」と「難易度」だ。

 

各科目各分野の勉強量が足りていることが理想だが、勉強時間が取れない方も当然いる。

 

 

計画的に勉強できた方

これまで勉強時間が十分取れて、計画通りに進めてこれた方はあと1ヶ月の間、過去問を丁寧解いていけば合格に辿りつけるはずだ。


心に刻んでおいて欲しい言葉は

「灯台下暗し」という言葉だ。


「出題頻度の高い分野の解き方を忘れていないか」といったチェックを必ず行うこと。



理論で言えば

コンデンサに関する問題は全パターン解けるか?
テブナンの定理を使って解けるか?
キルヒホッフの法則を使って解けるか?

機械で言えば
同期機の計算はできるか?公式は?
誘導機の計算はできるか?公式は?
制御の計算はできるか?ボード線図は?


週の終わりでもいい。
時間のある時に、こういったポイントを押さえた確認をしよう。

これをすると、漏れがなくなる上に記憶も定着する。


残り1ヶ月は

「問題を解いて知識と技能を磨く」

「ポイントを押さえた復習で大幅な失点を防ぐ」


これが数回失敗している者からのアドバイスだ。

 

勉強不足が否めない方

「遂に1ヶ月前になってしまった」という言葉が飛び交う時期になった。


本ブログやnoteを読んで下さっている方で、全く勉強していないという方はいないだろう。読んでいるうちに少なくとも「電力科目」は合格点付近を狙えるような記事を書いているからだ。

本ブログで知識を付けて、文章問題系の穴埋め問題は解けるだろう。ただ計算問題については過去問で解く経験をして欲しい。


またnoteを購読して下さっている方は理論科目のポイントは押さえることができている。

・電気工事士の問題
・電験3種と電気工事士の中間レベルの問題
・電験3種の問題

これらを混ぜ込んだ問題を解く中で、確実に経験値を稼ぐことができている。(本日、明日中に交流回路計算の問題を押さえる)


基礎と応用を繋ぐ部分をフォローしているので、慣れてきたら過去問に挑戦してみて欲しい。

解けない問題も当然あると思うが、その場合はすぐに解説を見ていい。


ただし「なぜ解けなかったか?」を考えておくこと。
さらに、ここが分からなくて詰まったという部分は色ペンマーキングしておくといい。あとで見返した時に効果的だ。

似たような問題が出題された時に解けるようになる。



機械科目は「公式のピックアップ」ができているか??
機械科目は公式だけ暗記だけでは100%失敗するので、問題を解くこと。


全公式、1問は問題を解いたか??確認しよう。(誘導機、同期機は取り組んでみると簡単だったりする。問題は数値が変わるだけで基本的に同じだからだ


億劫かもしれないが、一つずつ潰していけば気が楽になっていくので頑張ろう。

 

法規科目はまとめた勉強時間を取ろう。もし勉強していなかったならば、まずは1日法規だけの日を作ってみよう。

本ブログを見て頂いている方は勉強時間0ではないので安心して欲しい。計算問題だけを狙って勉強する日もありだ。法規の3割~4割は計算問題だから有効な手段だ。


法規の計算問題をまとめているので、活用して頂ければと思う。

【電験法規計算問題】過去問を20日で攻略「発電所の負荷持続曲線」(1日目) - 電験法規完全攻略

 

まとめ

以上「【電験まであと1ヶ月】失敗経験からやるべきことを整理しよう」の記事となります。

自分が盲点だった部分を紹介しましたが、同様に全く勉強していなかったという方は注意してもらいたいです。

少しの勉強で点が取れる問題は必ず解けるようにして、泥臭く点を取りましょう。


試験後に笑っていられるように、今の時期、頑張りましょう。

 

 

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