「本番でベストの結果を出す人の特徴」といった記事を先日書きました。
かなり好評で、多くの方に読んで頂きました。
まとめた内容は昔から言われていることで、当たり前のことだったりします。
「本質部分は昔から変わらない」ことが多いですね。
今日書く記事では
「電験に特化した内容」でコツの本質を書いていきます。
電験に特化した内容
これまで電験の主要部分を押さえるべく、2つの書籍を出版してきました。
①【電験完全攻略】第3種電気主任技術者試験攻略手順(2019年版)|maco|note
①で「やるべきこと」を絞り込みました。さらに②では過去問で勉強しにくい範囲も含めて、計算問題を解きまくりました。
手持ちの参考書、過去者とのハイブリットでかなりの知識量と答えを出す力は身に付いたかと思います。
電験はこの時期ですと
一番大切なのは「メンタル」になります。(ポイントを押さえた学習をするメンタルという表現が正しいですね。)
そういった理由から、自分は記事をほぼ毎日書いています。
記事を読み、勉強をするモチベーションやスタートのきっかけになればと思って書いています。
「勉強前に記事読んでます」と仰っている方がいました。
お役に立つことができて光栄です。
では本題に入ります。
試験直前。
横行するアドバイスに混乱する方が多い時期でもあります。
まずはここから整理していきましょう。
「本質を見よう」という話です。
twitterで飛び交う大量のアドバイス
twitterでは自分を含めて、多くの方がアドバイスを発信しています。
「正直、どのアドバイスを取り入れれば・・・」
と迷う方は多いです。
「このアドバイスは難しいのでは・・・」
と思うものはやらなくていいでしょう。
しかし
「試験本番まで問題を解きまくること」
「試験直前は脳内の整理をすること」
という真逆のアドバイス・・・一体、どうすればよいのでしょうか。
どのアドバイスも間違っていない
twitterで飛び交っているアドバイスをほぼ全てチェックしました。
どれも有益な情報ばかりです。
そして、ほぼ全て正しくて、電験合格に向けられたアドバイスと言えます。
では何故、矛盾したアドバイスが発生するのでしょうか??
答えを言うと
「アドバイス毎で対象が異なるから」です。
アドバイスの対象の話
塾等で勉強を教えた経験がある方はすぐに理解することができると思います。
この経験がなかったとしても、友人に教えた時のことを思い出してもらえるといいです。
勉強のアドバイスをする際、心掛けていることや気をつけていることはないでしょうか??
ハッと気付いた方もいるのではないでしょうか。
そうです。
「アドバイスを受ける側のレベル」です。
「合格点の60点を取れそうな人に対して行うアドバイス」と「あと30点は取らないと合格点には達しない人に対して行うアドバイス」
2つのアドバイスは絶対に違っていないとおかしいです。
このあたりを意識せずに発信することだけを考えている講師は多いです。受講する生徒の成果が上がらない大きな要因の一つでしょう。
いい講師とダメな講師の差でもありますね。
(講師も何種類も教えるスタイルを変えるので、大変ではあるのですが)
重要な本質部分の話
「電験に合格するために必要なものとは何でしょうか??」
ここが本質です。
資格試験だから特別なことをするわけではありません。仕事と一緒です。
言葉をもっと具体的に変形すると
「合格点を取るために必要なものは何か」
必要なものは「点数(正解数)」になります。
では、点数を取るためにはどうしたら良いでしょうか??
ここで「勉強する」といったボンヤリした答えでは失敗する可能性が出てきます。というより、80%以上は失敗し、不合格になっています。
知識量×アウトプットする力=点数
これが答えになります。
知識だけでは点に結びつかないことを知って欲しいです。(感覚的に気が付いているかもしれません)
資格試験に挑戦していると、気付くことがあります。
「勉強しているだけではダメだ・・」という感覚です。
危険物取扱技術者やボイラー技士といったほぼ過去問から出題される試験のときは「ただ勉強するだけ」でも良くて、点が取れるので違和感はないと思います。
しかし、電験では明らかに違和感を感じるでしょう。
自分の経験上、「知識量」だけではほとんどの方は合格できないです。「アウトプット力」が必要になると考えています。
アウトプット力とは
「知識」を変換して、問題に合わせて活用できる力のことです。
「応用力」でもいいのですが、少しニュアンスが違うと自分は感じているので「アウトプット力」という表現を使っています。
自分はスポーツ科学を勉強してきた経験があります。
アスリートの分野ではよく「アウトプット」という言葉が使われるのですが「インプットされた情報を的確に表現、出力できる力」を表します。
資格試験においても、これに近い感覚を持っています。
試験問題が必ず過去問と違う電験では
「脳内にインプットしてある情報(公式・計算方法・事象知識)」を「試験問題に合わせて取捨選択し、組み合わせて答えを出す」といったプロセスが必要になります。
アウトプット力が足りないとどうなるか
知識量(60点分) × アウトプット力(0.8)=点数48点
「不合格」になってしまいます。
自分ですと
知識量(70点分) × アウトプット力(0.8)=点数56点
合格基準が下がることを祈る状態に陥ることになります。
つまり、電験のような試験では知識を増やすことも重要ですが、アウトプット力を鍛える必要があるということ。
知識を使いこなして、答えを出せるようにならないといつまでも点数が伸びないジレンマに陥ることになります。
どうやってアウトプット力を鍛えればいいのか
方法は二つあります。
①今までの復習を何度も行う
②新しい問題を解く
目的は「解ける問題数を増やすこと」。
これがアウトプット力に直結します。
解ける問題が増えるということは引出が増えることになるからです。引出が増えると、試験問題の問題文が変わったとしても対応できます。
実際やってみると、気が付くのですが、②は注意です。
たぶん解けない問題があります。
「1日で新しい問題を20問解こう!」といったことをすると厳しい結果が待っています。
もちろん、やれるにこしたことはないです。
ただし
「解けなくて解答を見たあと、数時間して再度解けるかどうかの確認」をして欲しいのです。ここは必須です。
1問あたり解こうと挑戦すると10分~20分はかかるでしょう。さらに、できなかった場合、解説を読んで理解するのに30分程度、再度解きなおすために20分。
新しい問題に挑戦して、とけなかった場合には約1時間の勉強時間が必要になることが推測できます。
もし、万が一「解けなくて解答を見たあと、数時間して再度解けるかどうかの確認」を怠った場合
・新しい問題に挑戦したこと
・解説を読んだ時間
これらのほぼ全てが無駄になることを覚えておいて下さい。
こういった理由から自分は「①」を重要だと考えています。
今まで解いてきた勉強量は圧倒的に多いですし、忘れてしまっている部分が必ずあります。これらを拾うことができれば、点に繋がります。
※ただし、頭の良い方は①を行う必要はないです。
自分は勉強して、問題の解き方を覚えても数日するとほぼ解けないタイプの人間だと自覚しています。
認めたくはないのですが・・地頭があまり良くないのかもしれません。(薄々勘付いてはいましたが・・)
自分のようなタイプだと感じる方は
短時間の復習を何度もやってみて下さい。
やればやるほど、知識が深まっていき、連系されていくことを実感すると思います。
まとめ
以上「電験に合格するコツの本質|知識量×アウトプット力×自信」となります。
「自信」という話には触れませんでした。ここは数値化できるものではありませんが、「勉強へのモチベーション」が主ですね。
「自分はやれる」「今日はここまでやろう」といった勉強へのモチべーションがあれば、知識量×アウトプットをさらに高めることができるでしょう。
逆に「どうせダメだな・・勉強不足だし」なんて思うと、勉強時間や効率も低下してしまいます。
失敗してもいいです。自分は何度も失敗してきました。
ベストをつくそうとすれば、貴方自身のレベルは上がるので損をすることはないです。
そういった気持ちで残り数日、取り組んでみてはいかがでしょうか。
モチベーションが落ちてきたときに読んで欲しい記事
【転職検討中の方へ】終身雇用が崩壊するからこそ「電験」に合格しておく。電験の待遇の良さは異常。|maco|note