お疲れ様です。
桜庭裕介です。
先日配信した記事の中で「配電自動化」の問題がありました。
現在の配電系統は20年前、10年前とは違い、著しい進化を遂げています。技術革新、知見の蓄積の賜物です。
より監視の精度は向上し、復旧速度も向上しました。
本記事では
電験1種レベルで問われる可能性のある「配電自動化システム」をまとめておこうと思います。
電験2種クラスではざっくりでも良いかもしれませんが、1種だと深いレベルまで問われる可能性があるからです。
ただインターネット上の資料(メーカー、電力会社、社団法人を含む)や電験の問題集、参考書にも分かりやすいまとめがないです。
そのため、よくわからずに試験に臨んだ経験が自分はあります。ここを本記事では解消します。
配電自動化システム
まず、自動化システムといっても実際の設備はかなり複雑。色々な要素で成り立つシステムなのです。
ざっくりとした概要は下記の資料が分かりやすいですね。イメージがつきやすいです。
【一般社団法人 電気共同研究会(ETRA)配電資料】
※よく電験の過去問解説で登場する研究会です。
https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment/e-tech/pdf/005_05_00.pdf
イメージがついたら、配電系統がどういったシステムにより「どう自動化されたのか」といった観点でチェックしておきましょう。
まずはシステムの種類から。
システムの種類としては大きく分けて4種類
1.設備の動作に関するシステム
①自動故障区間分離装置
②線路用開閉装置の監視制御
③配電塔の監視制御
2.負荷監視に関するシステム
①負荷集中制御システム
3.検針に関するシステム
①自動検針システム
4.情報収集に関するシステム
①配電管理情報の自動収集システム
1.設備の動作に関するシステム
①自動故障区間分離装置
このシステムの目的は
「供給信頼度の向上」と「事故探査の手間の削減」だ。
このシステムの概要としては
「時限順送装置」「故障分離装置」の2つに分かれる。
「時限順送装置」とは
高圧時限開閉器とその制御装置から構成される装置。配電線事故時に変電所の再閉路動作と協調して順次投入を行い、故障区間を自動的に分離します。再々閉路健全区間の送電を確保するのが動作概要です。
「故障分離装置」とは
開閉装置自身に事故検出機能をもたせ、故障区間を自動的に切り離す装置です。
②線路用開閉装置の監視制御
このシステムの目的は
「複雑化した供給信頼度の向上」「系統運用の手間の削減」「設備利用率の向上」だ。
このシステムの概要としては
下記の4つのシステムに分けることができる。
手動遠制システム
手動制御と自動故障区間分離装置との組み合わせシステム
シーケンス制御システム
計算機制御システム
※ここから現在編集作業中です。
「手動遠制システム」とは・・・
「手動制御と自動故障区間分離装置との組み合わせシステム」とは・・・
「シーケンス制御システム」とは・・・
「計算機制御システム」とは・・・