電験合格からやりたい仕事に就く

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楽なだけの仕事は今後必ずなくなる。現場の技術力を磨く工夫をしよう。

お疲れ様です。

 

桜庭裕介です。

 

今日は少し将来の話をします。

 

記事タイトルに既に記載しているので、だいたい内容は分かると思いますが、

 

かなり大切なことを本記事ではお話しします。

 

現在、自分は「転職」や「仕事」の相談にも乗ったりしています。きっかけは下記の記事を書いてからです。

【電気の仕事のオススメ】迷ったら自分に合うかどんどん試す。ツールを活用して自分のやりたいことを炙り出そう。 - 電験合格からやりたい仕事に就く

 

・自分自身の転職活動の経験
・電気業界を見てきた経験

に基づいて「相談者の答えを一緒に考える」ようなスタンスで話をしています。

 

現状、楽な仕事というのもわかってはいます。

 

楽な仕事がやりたいという人へ

転職する方の5割はこういった方であると言われています。

 

ハローワークや転職サイトが統計を取った結果だと思いますが、どこの会社もおおよその値でしょう。根拠を教えて下さいと質問したことがあるのですが

 

「おおよそ値です」といった回答をもらったことがあります。

 

いずれにしろ
「楽な仕事を探している人は多い」ということですね。

 

このあたりはニュースでもよく取り上げられて「今の若者は仕事を熱心に取り組まない」などといった表現をされることがあります。

 

ただこの言葉には語弊があるのでは??と思います。


今の時代も昔の時代も「楽な仕事を探している人」はいたはずです。



自分の感覚だと

「残業45時間ギリギリの仕事」は嫌。

 

「残業10時間~20時間の仕事で時間的な余裕がある仕事がいい」といった人が過半数では?と感じています。

 

 

色々話を聞いてきましたが
例えば「倉庫番がいい」といった人は誰もいませんでした。


「何もせず、モニタだけを見ている仕事がいい」などという人はいませんでした。

 

もちろん、何もしなくてもいい仕事があって、安定した収入があるのであれば「そっちの方がいいな!」となる人はいるかもしれません。



スキルが身に付く仕事よりも、趣味や家庭が大切と考える人はこの傾向は強いですね。


 

ここまでの話を整理すると

 

①「楽な仕事」にも種類がある。

②ほぼ何もしない楽な仕事を探している人も一定数はいる

③少しの残業は許容できる人は想像以上に多い

④超楽な仕事があると言われたら、流れそうになる人はいる

 

 

今日、特にお伝えしたいのは「①」についてです。

 

これからの社会、最近の社会で起こっていることを振り返ると、電気業界でも油断できないな・・と感じると思います。

 

本当に楽な仕事は消える

皆さんも薄々、勘付いているかと思います。

 

例えば

・有人の倉庫管理

・朝の1時間と昼の1時間と夕方の施錠のみの管理業務「玄関管理人」

・施工・保守管理の中間業者

 

 

これらは間違いなく、ここ10年で改善されていくでしょう。

 

会社経営が明らかに厳しい社会経済の中で、こんな職場を残しておく価値は低すぎます。

 

自分が会社の社長だとしたら、こんな仕事場を残しておくでしょうか??

 

1人あたり20万円~30万円程度は支払わないといけません。それだけの価値を生んでいるでしょうか??

 

ただ職場を無くしたとしても、従業員をクビにすることは日本の企業ではまずできません。労働組合もありますし、今やネットが普及しているので口コミ等でもあっという間に広げることができます。

マスコミに手紙でも書けば一瞬で取り上げられてしまうでしょう。

 

では、会社側はどうするかというと

 

「新しい仕事の付加」です。

 

新しい仕事は大抵、路地ができていませんので苦労するはずです。

 

 

 

つまり、何が言いたいかというと

 

 

「今は超楽な仕事」を安易に掴みに行くと、大変な目に遭う

 

 

ということです。

 

楽すぎる仕事はどう変わっていくのか

超楽な仕事を狙うと、大変な目に遭うとお伝えしました。


では、具体的にどう仕事が変わっていくのでしょうか。

 

実例を交えて、紹介したいと思います。

有人倉庫の業務

有人の倉庫管理であれば、そもそも管理人が1日中倉庫にいなくてもよいでしょう。

時間帯を決めて管理業務を行ったり、そもそも管理業務自体、工夫することで不要になる可能性が高いです。


倉庫に物を納める機会が圧倒的に少なかったり、納品場所を工夫することで管理業務は圧倒的に削減することができます。

 

玄関管理人

玄関管理人も、有人倉庫業務と同様、1日中駐在する必要があるのでしょうか??

 

多くの場合、必要ないです。

駐在の目的が監視であるならば、昔と違って高性能監視カメラがありますし、録画機能もあり、膨大な時間を保存しておくことだって可能な時代です。



「人が通るたびに鍵をあけるのですよ!」などと言われた経験があるのですが・・・・カード認証を導入すれば済む話です。

昔と違って、カード認証設備の導入費用はそこまで高くないです。

こういった職場は敢えて雇用のために保護されているケースもありつつも、いざという段階では真っ先に的になるということは知っておいた方がいいです。

 

中間業者

施工・保守管理の中間業者も注意が必要です。


今、どの業界もこの業種が改善の的になっています。

 

広告業界や音楽業界は大きな改善が行われましたね。

 

どんどん広告や音楽の媒体が変わっていき、音楽の発信者がいて中間業者をほぼ挟まず、視聴者まで届くようになりました。


電気業界も苦しくなれば、間違いなく改善されるでしょう。

 

中間業者というのは「仕事を流すだけ」で事務仕事のようになっている職場も未だにあります。ここの仕事はめちゃくちゃ楽です。


書類など今はPCがあるので、コピーして使えば即作成可能ですから。

 

・・・ただこういった職場は減少つつあります。当然ですが。

 

 

そもそも、中間業者が必要なのか??といった話も新聞等で記事にされています。このあたりは改善のしろがあるので、第三者機関のコンサルティングに狙われやすいです。

 

 

ここ最近で一番、有名な事象といえば「東芝関連の騒動」でしょう。


沢山の本も出ていますね。読んでみると、本当に恐ろしい時代になったと感じます。


東芝は神奈川県でトップを争う一部上場企業。

横浜という大都市で、大きなビルを持ち、東京ドームがいくつも入る広大な土地に工場を持ち、保養施設も沢山持っていたそうです。工場敷地内に保育園やカフェがあるぐらいの規模です。


しかし、海外投資に失敗し、経営が悪化した途端、多くの事業を売り払うことになり、保養施設も撤廃しました。

 

コピーを取るためだけの人や日本人ではない清掃員を大量に雇用していたそうですが、その人たちは未だ雇用されているかどうかは不明です。

 

このあたりは報道されていませんが、従前通りであるはずはないと推測できます。

 

これらの状況から見える「大切なこと」

「現場の技術力を持っておく」

 

これが今後、極めて重要になります。

 

どの業界でも生存できるのは「スキルを持った組織・人」です。

 

ここは間違いないです。

現場施工と発注元の中間にいてマージンをもらうといった仕事は確実に減っていくのです。

 

迷ったら「現場の技術力が身に付くか否か」を軸に「自分の行動」を決めていくといいでしょう。

 

ただ、なかなか現場の技術を吸収する機会がない・・・といった人もいると思います。

 

 

一見仕方がない・・と思うかもしれませんが、意識を変えるだけで結構環境を変えることができたりします。

 

 

例えば、ゴミ焼却場で働いていたとします。

 

現在、従業員は稼働率100%を目指し、緊急停止を起こさないように日夜頑張っています。

しかし、当然、設備の不具合は発生します。

 

通常の仕事フローであれば「修理の発注」をして、業者に直してもらって終わりです。

 

現場の立ち合いもしますが、大抵は事務所にいたりして机上業務を進めていたりします。

 

・・・・・・

 

 

・・・・・・・

 

 


実は、この段階で「お宝」を見逃していることをご存じでしょうか。

 

下記の2点は、普段の生活ではなかなか知ることができない「めちゃくちゃ価値のある情報」なのです。

・現場で修理をしている業者が何をしているのか

・どんなツールと技術があれば、自分が直すことができるのか

 

仕事のやり方というより、意識を変えるだけで「現場の技術力」を手に入れることができるのです。

 

情報のきっかけさえ掴むことができれば、あとはネット検索すれば大抵のことは分かります。

 

 

「何なら、少しやらせて下さい」ということだって、余程危険な作業ではない限り、可能です。

 

このように自分から「現場での技術力」を磨くことは可能なのです。

 

まとめ

以上「楽なだけの仕事は今後必ずなくなる。現場の技術力を磨く工夫をしよう。」の記事となります。

 

本記事では非常に重要なことをお伝えしました。

 

これまでのように「仕事を流して、楽をする」といった仕事場はどんどんなくなっていきます。

 

当然と言えば、当然ですよね。

現場で頑張らずに、収益を上げるなどというのは本来おかしい話ですから。大規模の現場監督なら監視業務も忙しいかもしれませんが

 

数人で行っている監督なら、監督も何らかの業務をすべきです。見てるだけという従来の決まり自体が今後、変化していくでしょう。

 

電気業界も変わりつつあります。
その流れに乗り遅れないよう、しっかり自分のスキルを高めていきましょう。

 

スキルという意味では、現場技術力ではありませんが、電験も十分スキルです。机上の書類業務とはまた違います。

 

両輪を回すといった言葉もあるように「現場技術力」と「電験」、両方に力を注いで頑張っていきましょう。

 

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