結論をまずお伝えしておくと、猛烈な引き止めを喰らい、メンタルが大分削られました。しかしながら、それは裏を返すと評価でもあるので、嬉しく思うぐらいの感覚が大事でしょう。
「退職したいです。話は以上です。では!」
というワケには実際いかないです。
長い議論をすることにも当然なりましたし、この企業は安泰だ!などと持論を展開されてしまいました。
この上司の持論は持論で大事で
上司が会社に所属する理由でもあるので、そこを覆されてしまうと、上司が会社に来れなくなってしまうワケです。(残業が多く、ツライ職場であるならば余計そうです)
①どう戦ったのか
②どう折り合いをつけたのか
③どんな事を言われて傷を負ったのか
このあたりを記事にまとめておきます。
特に③を知っておくことで、恐怖心が軽減されると思いますので、ぜひ退職を伝える前に読んで頂ければと思います。(正直、大ダメージを負っていますが。大きなプロジェクトを成功させた後だったので、祝いの会もある中で、非常に切り出しにくい環境下でした・・・)
2020年1月31日追記
退職はすんなりと進まない
実際に、退職手続きをしてみた感想としては
「相当大変」だということですね。
総力戦みたいになってしまったわけですが
これはこれで価値があったかなと思います。
どういうことか詳細に説明していきます。
会社は基本的に社員を辞めさせたくない
せっかく教育をした社員が去っていく。
これって、ご存じの通り、会社側にとって、膨大な損失なわけです。
何故なら、これまで育成するために費用がかかっているからです。
ただこれだけではなくて
「経験値の伝達」
が損なわれてしまう。
最大の損失はここにあります。
昔と違い、人員削減を行いすぎた企業が故の苦しみでもあると思います。
活躍していた社員が抜けるのは大きすぎる
「1人の人間が抜けて傾く会社はダメでしょ」
なんて、著名人は言いますが
実際、抜けても大丈夫なように体制を構築できている会社の方が圧倒的に少ないでしょう。
電気の仕事であれば、現場でのノウハウがあったりしますし、システムの使い方にコツがあったりもします。
そもそもこれらのことをマニュアルに落とせていないことが問題なのですが、そこを改善できるリソースもない。
「1人の100歩より100人の1歩」という言葉はありますが、まさに組織での仕事はこの言葉の通りで、誰もができるように仕事のシステムを作ることが最大の改善。
でも出来ない。
これが実態かと思います。
退職を告げた時、上司は3種類に分かれる
転職の話をすると
— 桜庭裕介|電験&電気仕事|MBA挑戦中 (@denken_1) 2020年1月27日
・脅す上司
・諭す上司
・応援する上司
にハッキリ分かれる。
軸を持っていないと
長い説教を受ける可能性があるので注意が必要です。 https://t.co/vuxM23RygN
こんなツイートをしましたが
①脅す上司
②諭す上司
③応援する上司
大抵は
②諭す上司
ですね。
自分がいる会社は色々な管理職に退職の旨を告げる必要があったので、情報をインプットすることができました。
基本的に会社には「退職者対応マニュアル」があります。
・給与面で諭す
・休暇面で諭す
・年金で諭す
一流企業であれば、このあたりで競り勝つことができるので、管理職は退職希望者にこれらを告げることが義務付けられています。
・・・
この段階を乗り越えて、退職をする固い意志を見せると、次のステップに進みます。
脅す上司の登場
「お前、このしんどい状況から逃げるのか」
「30代から40代は乗り越える時期だ」
といった強い口調で、責められることになります。
さらに、転職活動で、最終面接の調整や内定をもらった会社の対応を考えていたりもするので、基本的に忙しく、休みがないため、疲れ気味です。かなり精神的に苦しくなります。
「お前が踏み出した道が道となり、その一足が道となる・・・」的な
プロレスラー猪木氏の名言のようなことを言われたりもしました。少しズレていましたが、言いたいことはまぁ何となく分かりましたが。
そして、確実に転職先を聞いてきます。
自分の知人の場合、ストレートに答えたので、その会社をけなすようなことを徹底的に言われたそうです。
言わないという選択もあります。
専業主夫になる等を退職理由とする選択ですね。
「嘘ついているだろ!」などと責められる可能性もあるので、自分は違う理由にしました。
詳しくは、退職理由をまとめた記事に整理しておきました。
いい理由を述べて、耐えるしかないでしょう。
立て続く面談地獄を経験
ここからは攻略法になってきます。
中途退職の経験をする中で、一番キツかったのがこの段階でもあるので、非常に役立つかと思います。
最終ステップになると、とにかく面談が入ってきます。
「直属の管理職」から始まって
「所属の管理職」と面談をし終えたかと思えば
「全体の管理職(所属の管理職の上の階級)」と面談が入ってきます。
さらには
「人事の管理職」+「人事の長」
自分の場合、専務クラスと仕事で関わることがあったので
「専務」との面談。
一流企業の専務だと、副社長よりも1つ下の階級なので年収は3000~5000万円程度。
年収で物事を図るのは個人的にはあまり意味がないと思ってはいますが、社内ではそのぐらいの影響力と強い発言力がある立場だと言うことは事実。
そして、厄介なのが「攻めがだんだん強くなってくるということ」
専務クラスともなると、頭が良いので言葉にキレがある。ここと議論するのは単純に疲労する。(こういった人とだけ仕事がしたいものだが、会社に所属する限り、そういった我儘は通じない。)
「俺が悪かったか!?」
「頼む、残ってくれ!」
「お前がいなきゃだめだ!」
「異動させてやるから!」
「何が不満だ!?」
「法人営業はどうだ!?」
「花形の仕事がいいか!?」
普通の業務をやりながら、一体、何十時間の呼び出しをされたのかはもう覚えていない。
そこで大事と思ったのが
「話を切り上げること」だった。
話をどんどん切り上げていく
ついつい一生懸命、退職理由を述べがちだと思うのですが
真面目にやっていたら、潰れてしまいます。だんだん、考える能力が低下してきて、現状のままの方が楽かな・・といった思考に陥ってきます。
転職エージェントさんに相談をしたら
これもまた退職者マニュアルの意図でもあるとのこと。
如何に退職のハードルを上げるか。そして、上げることで退職者数を圧倒的に減らすことができる。
パッと思いついたのは
「楽天カード」ですね。
楽天カードは入会は簡単ですが、退会手続きや問い合わせがめちゃくちゃ難しい。手間がかかりすぎる(特に、問い合わせは困難すぎる。電話をしても、自動案内で処理されてしまい、結局行き止まりになり、ようやく行き着いたとしてもオペレータは常に通話状態なので電話中)
横道に逸れましたが、本質は同じでしょう。
本題に話を戻しますと
立て続く面談を如何に早く終わらせるか
ここがかなり重要になってきます。
コツがあって
退職理由以外、一切自分から発言しない
という戦法です。
いくつか質問されますが、思い入れは一切不要。捨てること。
面談者「会社に不満があるのか??」
自分「ありません」
といった感じです。
会話をしてはいけません。ただ面談が長くなるだけ。
面談者は何とかして、引き止める糸口を探しています。
少し間が空いたあと、言うべきことは
退職日は3月15日にしたいです
この言葉だけです。
退職を申し出る際の対応の本質は「必要な事だけを話す」ことにあります。ここに気が付くまでに、面談一巡を要してしまいました。揺らいだ気持ちが少しでもあったので、半端な感じになってしまったのは反省点。
まとめ
以上「【退職でモメる】強引な引き止めをくらった話【解決策あり】」の記事となります。
今回の自分の経験が誰かの役に立つことを願っています。
退職の手続きは、書類よりも面談が厄介だなと感じました。如何に話を切り上げるかという観点で、当日のイメージをしてから上司に告げると上手くいくと思います。
今の環境を変えたい気持ちがあるなら、絶対に頑張った方が良いでしょう。
電気エンジニアと言っても、仕事は色々あります。(建設の施工管理からプラントの施工管理、実際に手を動かすなら街中の電気設備メンテナンス等)
あとは年収との兼ね合い。
自分の適性年収を調べるサイトも結構あるので、時間があるときに覗いてみると良いでしょう。
それでは、また別の記事でお話しましょう!!今日お疲れ様でした。
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