「大企業出身というカードは使えるのか、使えないのか」という話をしていきます。結論としては「使い方次第」。使い方を間違ってしまった時期もあったので、その体験談を綴っていきます。
おはようございます。
電験と電気業界を研究している桜庭裕介です。
簡単な自己紹介からしていきます。
≪実績≫
❑転職関係❑残業10時間以下&年収変動なしの企業へと転職成功を遂げる
❑電験研究歴❏
トータル100年分の過去問を分析しています。
・電験1種 40年分
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≪実績≫
❑電験3種関係❑
【電験|電力(水力発電)】水車まわりの記事がそのまま試験に出題されました
❑電験2種関係❑電験2種|機械【結論:ポイントを押さえて選択肢を減らす攻略法は有効だった】
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電気エンジニアTOEIC攻略までの道のり【800点までは取れた】
今日の記事は「大企業出身者に向けた注意喚起」となります。
大企業出身だけで転職できると思う人
転職活動の中盤、転職エージェントさんから「一つの注意喚起」をもらった。
それは
「大企業出身」というカードは使い方を間違えると不採用になる
という注意喚起でした。
最初、電話越しで言われた時は
「・・ん?」
「はい(・・当たり前では??)」
と思っていました。
が、少し認識がズレていたので解説をしておこうと思う。
転職活動は役員面接からが本番
転職活動の多くは「面接が2回」行われる。
多いところでは3回のところもありますが、大抵2回目ぐらいから「現場の役員」が登場してくる。
役職で言うと
・現場マネージャー
・現場統率者
・現場責任者
・〇〇プロジェクトマネージャー
・〇〇部長
こんな役職が就いた方たちが該当する。
ここからは注意した方が良い。
結論から言うと
「このクラスに大企業カードを安易に切るのは普通に危険」ということだ。
一回目の面接では「大企業出身」は効果的
一回目の面接では、大企業出身というカードは効果的だったはずだ。
現職と比べて、希望する職場の規模が小さい場合(大企業⇒中小企業)であれば、余計褒めもてはやされたはず。
この気持ちよい状態で、二回目の面接に行ってしまい、失敗してしまう人が多いそうだ。
では、何故、一回目の面接では「大企業出身のカード」が効果的だったのかを考えてみよう。
その理由が実は明確。
①面接官は人事の役付職だった
要は「人事の採用基準」にはばっちり該当して点が貰えるから
そう。
一次面接の人事役付け職の人は「専門性がない」のだ。
この人たちは、専門性という視点で採点していない。
話し方や服装といった外観点検、さらには実績という部分で採点しているということ。
現場で働けるかどうかが基準
現場役付け職と話をする時に気を付けないといけないことは
自分が現場で活躍するイメージを湧かせる
これが大事。
よく資格を沢山持っている人が不採用になるケースがあるが、この視点を失っていることが多い。
転職エージェントに言わせると
「大企業出身」もまた資格ホルダーと同じ位置づけ とのこと。
完全に現場で働かない仕事に就くのであれば、大企業押しでも良いかもしれない。しかし、今の日本企業どころか、外資企業であっても、実働をしない職はあまりないと思う。
アドバイザーやコンサルという職であれば、実績と学歴で押せるのかもしれないが、むしろこういった職は、学歴がバックグラウンドにあるぐらいだったりする。※
※凄い実績だな!・・・(〇〇大学卒か。やはりな。)といった具合
面接官は学歴も知っている
個人的には「大企業出身」に加えて
「学歴」
についても、自分から発言する必要はないと考えている。
面接官は履歴書を読んでから面接をする(面接中に読むこともあるが、実は事前に読んでいる)
実際、面接官は面接を楽しんでいたりする。
それはそのはずで、普段の仕事より楽しいからである。
結構楽しみにしている人が多くて、むしろ、楽しみにしていない人はいないくらいだ。
だから、大企業出身や学歴など面接官は知っていると考えて全く問題ない。
そういった背景を読めずに
「自分は東大出身です」
など発言すると、かなり陳腐に見える。
しかも、社会人5年目、10年目にもなると、本当に陳腐なものだ。
集団面接で経験したことがあるが、東大出身というカードしか持っていないのか??という気持ちにもなるぐらいだ。
相当の数を面接してきた面接官は余計にそう思ってしまう。
だから、学歴は添えるだけで良い。
それが自分の経験からも言えることだし、転職エージェントの意見でもある。
人員削減で使える人材だけ欲しい
特に、日本企業は現在追い込まれている。
これは誰もが知っていることだろう。
技術ある定年退職するベテラン勢が抜けて、市場規模が小さくなったり急変する中で、外国企業の参入もあり、苦戦する企業は多い。
働き方改革などという取り組みも導入されて、よりシビアな雇い環境となった。
うつ病という病気も認知され、企業は人の確保が非常に厳しくなっている。
こういった背景もあり、企業は
本当に使える人材だけが欲しい
心から願っている。
規模の小さい一部上場企業ですら、そう考えている。
つまり、転職活動で自分の職を掴むためには「使える人材枠」に入り込む必要があるのだ。
人材不足と言われている世の中だからと油断していると、大切な第一志望を逃すことになるから注意だ。
自分の失敗
実は、自分は大企業カードを使ってしまい、エージェントから注意を受けた。
自分が第一志望としている企業からイエローカードを受けたのである。
自分は役員面接で、大企業出身をもてはやされて、そこに乗っかってしまった。
ぎりぎり合格をもらったのだが、この企業は「社長面接」があったため、忠告をもらった。
社長面接前にはくれぐれも「大企業出身という気持ちを捨ててくれ」という忠告を受けたのだ。
あと少しで不合格になるところだったのである。
この調子で行けば、社長面談で確実に落ちるということを示していた。
エージェントに聞いたところ、この企業では役員面接の段階で不採用にする場合もあるが
社長面接の際に不採用にすることも過去にあったそうだ。(よく付き合いのある転職エージェントさんから聞いたのですが、名は伏せさせて頂く。)
社長面接と言えば、最終面接であり、取り巻きの人(部長クラス&人事総務部長)も参加し、大抵が合格する。
がしかし、油断はできないということを知った。
バブル時代ではないので、一撃で不採用になることは現実に起こり得るということは知っておかないといけない。
まとめ
以上「大企業出身だけで転職できる時代は終わった」の記事となります。
自分の体験談から学んで欲しい事は・・・
・「大企業出身」カードは使い方を誤ると、現場で活躍できない人材だと認識されてしまう
・「学歴」は言わずともカードになっているから広言しなくて良い
・「学歴」は部長クラスの採用基準では重視されていない(如何に現場で活躍する人材かどうかを見ている)
・転職希望の人は「学歴」よりも「社会人として成果」が重要。年齢が上がるにつれて顕著になる
・最終面接は、超準備していった方が良い。(安易に考えず、知識武装していこう)
かなりの情報を詰め込んでいますので、きちんと読んで頂ければ、転職の面接で役立つと思います。
活用して、好きな仕事に就いて下さい。
共に良い人生を歩めると良いですね。今日も良い一日を作っていきましょう。
桜庭裕介
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