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WELBOXとカフェテリアプランで約8万円損を回避した話

「WELBOX」「カフェテリアプラン」という福利厚生サービスがある。最近になって、多くの大企業が急激に加入し始めてた。この記事で伝えたいのは「退職者は注意しないと、年間ポイントを使いきれない可能性がある」ということだ。

 

おはようございます。

桜庭裕介です。

 

今日は「電験の勉強」ではなく、一般生活を生きていく上で大切な事をお伝えしていきます。

 

今回の記事は【注意喚起】です。

 

 

この記事で「損をする人」を減らして、救われる人が1人でも増えてくれれば良いなと思っています。

 

 

特に「これから退職を考えている人」に読んで欲しい。

 

WELBOXとカフェテリアプランで損しそうになる

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WELBOXとは福利厚生サービスの一つで、サービス加入者は年間約800ポイントもらうことができます。貰えるポイント数は所属企業による。

 

1ポイントにつき100円。

つまり、年間8万円をWELBOXを通して、買い物することができるといったサービスだ。

 

 

フリーランスや中小企業も導入するようなサービスで一時期、話題になっていったのでご存じの方もいるかもしれない。特定の使い方をすれば、かなり便利なシステムではある。

 

 

では本題に入っていく。

 

気付きにくい危険な罠

 

WELBOXとカフェテリアプランにはどんな罠があるかというと・・・

 

「時期によってはポイントが使い切れない事がある」

 

ということ。

 

「そもそも大企業の社員は福利厚生があってズルいな!」と思う人もいるかもしれませんが、今の時代、大企業の社員も結構苦しい仕事を強いられています。(記事「会社の「人が少ない」という事象を改善しない本当の理由参照

 

大企業の社員は大抵、関連会社に仕事を委託するような仕事をしていることが多いのですが、人件費削減もあってかなり人員が不足しています。

 

 

年間でもらったポイントは決して会社から頂いたものではなくて【サービス残業の対価】として捉えています。

 

 

そのポイントが「使いきれない」というのは結構許せない事。

 

 

例えで自分はよく使うのですが

 

「サービス残業」というのは、神様にいきなり

「お前、今日1日22時間で過ごしてね!」

とか

「2時間、他の人より少ない日常を過ごす事!」 

 

と言われたようなもんである。かなり不平等だろう。

 

8万円って結構デカいぜ・・・。

平社員・係長(主任)だと1時間あたり賃金2千円~3千円だから、平社員だと40時間も働いた対価だ。毎日2時間残業生活1ヶ月分にあたる。

 

WELBOXたちは「退職者」に優しくない

 

「退職者とWELBOX、カフェテリアプランの相性は最悪だ」と自分は感じた。(これは自分の実体験。自分は何とか全力対応したが)

 

まず、どうして退職者がWELBOXと相性が悪いのか。

 

 

いくつか理由がある。

1.退職日と同時にアカウントが消滅する

 

2.ポイントを使えるのが給与日の3日前まで

 

3.年間パスポート費用は一度使用しないとダメ

 

 

WELBOXで利用できるメニューは各社で違うようだが、WELBOXの差額決済というのが「ポイントを即日使う」タイプ。

 

説明会ではこれを売りにした説明だったので安心していたのだが、ふたを開いたら

 

自分の会社は「英会話教室」「TAC」「資格の大原」といった教材関連ばかり。

 

行政書士でも・・と思ったが10万円以上。(20万円コースも)

 

そもそも今自分は資格試験の分析力を鍛えてあるので、こういったところを利用する必要がない。

 

 

では、ポイントをどこで使うかというと・・・

カフェテリアプランの出番

 である。※

※WELBOXとカフェテリアプランはミックスしている状態。

 

 

ここを分かりやすく整理しておこう。

 

WELBOXとカフェテリアプランの違い

2つの違いを押さえておくと混乱が減る。そもそもここの連系が悪いので、かなり苦しむことになる。

 

 

「WELBOX」

・ネットですぐポイントを使えるのが「差額決済」

 

 

「カフェテリアプラン」

・領収書が必要(自分名義)
・1度使用したサービスでないとポイントが使えない

・住宅費や保険料にポイントを使えるのが「自動精算※1」

 ※1 自動精算は申込期間があって、その期間外は申込不可

ホテルに宿泊して、年間ポイントを使えるのは「カフェテリアプラン」だ。ここは注意しておいて欲しい。

 

 

・・・

 

 

 

勘の良い人であれば、ここで気が付くはずだ・・・。

 

退職日を月末にしている場合、ポイントを使いきる準備をしていないと、かなり困るという事を。

 

退職日を月末にしていた場合

例えば、4月30日に退職するとしよう。この日がWELBOXのポイントが消え去る日だ。

 

引継ぎやら何やらで、有給消化が開始するのが「4月1日」だろう。自分の場合、3月はWELBOXなんて気にかけている暇がないほど忙しかった。

 

 

4月に入った段階で

「2.ポイントを使えるのが給与日の3日前まで」

 

が発動している事に気が付く。

 

そう。

月末までアカウントあるのでポイント使えるよ!と思わせつつ

 

【カフェテリアを使う】のであれば、残り17日で「8万円を使わないといけない」のだ。

 

 

期限が一気に半月縮まっている。

 

 

この時期どんな状態だったかというと

引越の準備をしながら、次の職場の手続きをしながら、企業年金の整理、保険の移し替え、子供の手続き、転出転入届け、運転免許書の書き換え、健康診断、引越の対応をしないといけない。会社のクレジットカードもなくなるので引き落としの乗せ換えが発生する。自社株を買っていれば証券口座を作る必要もある・・

 

こんな感じで、カフェテリアポイントでどこかに行っている暇はなかった。

 

 

そこで色々調べて、良い使い道があることを知った。※

 

※少しネガティブな話になるが、読者の方には電話代を損して欲しくないので事実を伝えておく。

WELBOXの窓口、カフェテリアの窓口は、今の時点では基本的に当てにならない。お互い、仕事を投げ合うような人たちだったからだ。こういう使い方はどうですか?と聞くと「分かりません。確認します」「うちではないです(向こうに聞けば良いですか?と聞くと分かりません)」となった。「確認します」と言うので電話を待っていると、ただただ電話代だけを損してしまうのだ。1000円以上損してしまった。受ける質問というのはかなり想定できるはずで、そこのマニュアル作りがなっていないことが原因。会社を通して改善をお願いしたので、数ヶ月後には良くなるだろう。

 

各社毎で異なる注意事項

「メンテナンス」だ。

 

詳しい内情は、窓口の方から決まりきったネタの如く「分からない」と言われてしまったのだが、このメンテナンス期間は「ポイント申請ができずに審査が行われない期間」と覚えておこう。

 

WELBOXの差額決済は可能で

 

カフェテリア側の申請ができないという事。

 

旅行に行った際の領収書、ホテルの領収書は保管しておいて、メンテナンス明けに申請しよう。領収書もらってから期間が空くと無くしがちだから注意して欲しい。

 

また審査が厳しいことから領収書の書きなおしの発生を考慮しておくこと。メンテナンスが完了したらすぐに申請してしまおう。

 

(恐らく、自分は今週バタバタすることになる。もう一度遊園地に行く覚悟はできている)

 

WELBOXの良い使い道

「時間がない人」
「ポイントを退職後も有効活用したい人」
「自宅にいたいので旅行はしたくない人」

こういった方に向いているポイントの使い方を紹介する。

 

良い使い道が1つある。(1つしかないと言うと怒られるかもしれない)

 

年間パスポートを購入する

 

という使い道だ。

 

年間パスポートという使い道

カフェテリア制度というのは「サービスを利用して領収書をもらって清算する」のが原則。

 

だが、一部抜け道のような利用方法がある。(ちゃんとOKと記載されている。カフェテリアの説明文の目立ちにくい所に)

 

それが

年間パスポートを購入する

 

という使い道。

 

これは退職後も利用することができるのでかなり良い。この年間パスポート、対象の広さがかなり使える。

 

下記の施設は、年間パスポートがあれば申請可能だ。(勿論、1日分の領収書清算は可能)

・ジム

・遊園地

・コンサート

・映画

・スポーツ観戦

・水族館

・芸術鑑賞

・動物園

・植物園

・博物館

・遊覧船

・キャンプ場

・ゴルフ場

・ヨガ

・プール

・ボウリング

・スケート

・スキューバダイビング

・パラグライダー

・ラフティング

・温泉

・サウナ

・スキー

・サーフィン

・テニス

 

 

※回数券には、ポイントは使えないので注意しよう。

 

 

ちなみに、自分はコロナウイルスの影響もあり、ディズニーランド、USJ等のテーマパークの年間パスポートを購入することはできなかった。

 

「3.年間パスポート費用は一度使用しないとダメ」

 の制限が効いていたのである。

 

地元は感染地域・規制地域でもなかったので、動物園や遊園地は開園していた。パスポートを買って一度入場してすぐ帰宅した。

 

 

 

あと、ポイントを使えるわけではないのだが、WELBOX側の利点がもう一つあるので紹介しておく。

 

「引っ越し業者の見積もり依頼」

 

だ。

 

引っ越し費用を減額できる

WELBOXから見積もり依頼をすると、作業基本料金の20%減といったサービスがある。(2020年4月12日現在)

※輸送費は含んでいない。(ここは業者も苦しいので仕方がないだろう。)

 

 

退職者は大半が「引っ越し」をする。

 

転職業界を見てきて、会社によっては引越費用を10万円(※1)までしか補ってくれない所がある。(この時代に払ってくれるだけでも有り難い)

 

しかしながら、10万円では引っ越し費用を完全に賄いきることはできない。シーズンにもよるが、家族がいると15万円程度はかかる。

 

つまり、20%減とは2万から3万円は減額できるということ。

 

※1 10万円を切るとなると「ベッドがない」「冷蔵庫が小さい」といった人じゃないと無理。

 

この見積もりを手に入れて、他社とさらに値引き交渉するという手段を取る人もいるそうだ。(自分はやらなかった。仕事をしてくれる人に悪いと考えるタイプだからだ)

 

まとめ

以上「【退職者必見!】WELBOXの罠で約8万円損します【良い使い道も共有】」の記事となります。

 

WELBOXの制度を利用している方にとって、役立つ記事になることを願っています。

 

 

「WELBOXのポイントはQUOカードに使えるぞ!」といったデマが流れていたこともあり、自分は油断していました。(年間ポイントもWELコイン(還元ポイントという微々たるもの)も使えない)

 

4月ではなく、5月6月にWELBOXを導入する企業の従業員は注意を払う必要がある。説明会も予期せぬタイミングで入ってきたりして制度説明を聞き逃してしまう可能性があるからだ。

 

自分のようにバタバタしない為にも

・社宅の費用

・保険

 といった自動精算に申し込んでおこう。

 

 

【会社から教えてもらった得する情報】

4月末に退職にする事自体はとてもメリットがあります。何故なら、新年度分のポイントが貰えるからです。繰り越しポイントは4月中旬に反映される(4月10日に反映された)が、新年度分は4月1日から反映される。ガンガン使って4月17日までに手続きしてしまおう。

 

制度を徹底的に使いこなす

WELBOXとカフェテリアプランを超調べて、使い道をめちゃくちゃ考えた。退職後にこそ、価値が残るような使い方をしたい人に向けた記事だ。