「必須事項とそれ以外という考え方」をテーマに今日はお話していきます。この考え方は、電験のような試験範囲の広い資格試験に有効な考え方の一つです。仕事でも使えるスキルで、自分はこのスキルを買われて重要な仕事に就いていました。
おはようございます。
電験と電気業界を研究している桜庭裕介です。
初めての方もいらっしゃると思いますので、簡単な自己紹介を添えておきます。
≪実績≫
❑転職関係❑『残業10時間以下』&『年収変動なし』の企業に転職成功
※詳細を下記のnoteに集約
電気エンジニアとしての決断【超大手企業を退社する選択】
❑電験研究歴❏
✔トータル100年分の過去問を分析
・電験1種 40年分
・電験2種 40年分
・電験3種 20年分
✔雑誌連載を開始
「理論の超入門」
≪実績≫
❑電験3種関係❑
【電験|電力(水力発電)】水車まわりの記事がそのまま試験に出題されました
❑電験2種関係❑電験2種|機械【結論:ポイントを押さえて選択肢を減らす攻略法は有効だった】
❑TOEIC❑
電気エンジニアTOEIC攻略までの道のり【800点までは取れた】
一言で言うと、電験をずっと分析している人間です。
夢はある?と最近聞かれた。
電気、プラントの運転操作を教えて、自分が飯を食えれば最高だと答えた。
妻子なしなら、小さなアパートの一室で納豆や卵とごはんだけの食事で暮らすと思う(栄養の事は無知)
今後、確実に介護施設の問題が挙がる。
そこに貢献できれば良い。
そんな事を考えている。
電験や危険物取扱者、ボイラー技士、TOEIC、プラントの運転操作を教えてるといった生活ができれば、最高だと考えています。
では、本題に入ります。
「必須事項」「それ以外」で切り分ける
前日の記事(水車比速度の上限限界の公式が微妙に違う理由【電験情報含む】 - 電験合格からやりたい仕事に就く)で少し触れた内容である。
実はこの言葉、結構難しい事を言っている。
物事の本質を突いている言葉であるからだ。本質を追求すると、衝突が必ず起こる。
ビジネス雑誌や書籍を読む方であれば、ご存じだと思うが
仕事は2種類しか存在しない。
「必要な仕事」と「不要な仕事」だ。
これは有名なトヨタの仕事の流儀。
「仕事の無駄を徹底的に省く」思想に基づくものだ。
「トヨタ式」や「トヨタの働き方」といった書籍には、こういった事が基本的に書かれている。
今やトヨタの働き方は海外でも注目されていて、日本から海外に説明に行ったりもしている。
批判もあるけれども、トヨタの仕事の生産性は高いのは事実。
一方で、日本企業は無駄が多いことでも有名。特にハンコの文化や対面での打ち合わせを重視する文化。
リモートワークの準備ですら、取り入れようとしない職場があるくらいだ。トヨタの仕事のやり方を取り入れる企業も増えてきて、今後、10年程度でかなり変化していくはずだ。
実はこの「必要と不要に分ける」考え方に有効性は、何も仕事に限った話ではない。
資格試験にも応用できる考え方であることをご存じだろうか??
資格試験での「必要不必要」
以前配信した記事(電験3種の勉強の順番は大事?に答える【高頻出分野と計算を先にやると楽】)では
①試験に高頻度で出題されている分野
②出題頻度はまぁまぁだが、出題パターンが限られている分野
これらを狙え!!そうすれば点が伸びるぞ!!と伝えた。①は当たり前だけど、②を意識している人は少ない。
成績の良い奴は②を押さえるのが上手い。逆に、真面目過ぎる人はここが弱くて、試験に出ないような細かい部分を気にしていたりする。(自分)
5点貰えるかどうかの所を必死に調べたりしまったりしている。勿論、調べることは良いことなんだけれども
点数の観点での優先順位
は意識しないといけない。
要は「点に繋がりやすい部分からまず押さえておこう」ということ。
そして、もっと大事になってくるのが
「点にならない部分は覚えない」という判断
そう。
点にならない部分は覚えない。
勉強する範囲を決めるということは、勉強しない範囲を明確に線引きすることでもあるのだ。
電験で覚えなくてよい範囲
先日学んだ「水車の比速度上限限界の式」がまさに覚えなくてよい範囲だ。
この式は平成に入ってから、問題文に与えられてきた。平成8年に問題に改正が入ってからこの方針はブレていない。
本来、エンジニアで電験を目指す人であれば、JECを見て式を知っておくべきだろう。しかし、実際は規格の入手も難しいし、電気主任技術者になってから規格を手に入れても問題ないだろう。
急に、昭和時代の問題のような「難しい式を暗記していないと解けないといった問題」が100%出題されないとは言いきれない。が、限りなく0に近い。
備えのような位置付けだ。
こういう所は「覚えないと判断しても良い」と自分は考える。
それより、もっと点に繋がる部分を勉強することに注力した方が良いと考えるからだ。
電験の「必須」「不要」は試験全体を分析してからようやく見えてくるもの
この見出しの通り、必須と不要の判断は電験を知り尽くしてからようやく見えてくるものだ。
理論科目の〇〇分野はここ2年出題されていないから勉強しなくて良いよね?
という判断は間違っている。
3年や4年スパンで出題される分野も普通にあるからだ。
下記の記事の違いは面白い。
電験2種二次試験の勉強方法を具体的に考える【結論:点を取る意識】
「電験3種ではパワエレは勉強しておいた方がよい」と言っているが、「電験2種二次試験ではパワエレは捨てるべき」と言っている。
一見すると、矛盾しているようにも思える。
が、これは試験問題の形式から判断しているものである。
ここの違いは「点数」だ。
電験2種の二次試験では4問中2問解けばよい。つまり、2問捨てることができるので、パワエレを捨てたからといって、減点には繋がらない。
しかし、電験3種はかなり違う。
パワエレを捨ててしまうと、10点~20点の失点は免れないのだ。
満点でも80点しか取れないといった状態を強制的に強いられることになる。
電験は資格試験であり、平均点がある。平均点が急激に変動するような事はない。
そのため、パワエレが簡単だった場合が最も最悪のパターン。他の問題が難しい事が予想される。電験合格率を急激に上げることは許されないからこういった事が起こる。
まとめ
以上「電験で「必須事項」「それ以外」という切り分け方は重要。」の記事となります。
「覚えなくて良い範囲はどこだろう??」といった考え方で、電験の過去問解説を読んでみて下さい。
過去問を沢山見ていると、やるべきポイントが見えてきます。
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