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【会社員】仕事の理不尽に耐えても実は意味がない話。

「上司が理不尽な事を言ってくる」「今日も嫌な事を言われる」というつぶやき、コメントを目にすることがある。実際、自分も前職の課長に対してそんな事を思っていたこともあった。

今日のテーマは「理不尽に対する向き合い方」だ。

 

おはようございます。

電験と電気業界を研究している桜庭裕介です。

 

初めての方もいらっしゃると思いますので、いつもの簡単な自己紹介を添えておきます。

≪実績≫
❑転職関係❑

『残業10時間以下』&『年収変動なし』の企業に転職成功

※詳細を下記のnoteに集約
電気エンジニアとしての決断【超大手企業を退社する選択】

 

桜庭裕介|電験&電気仕事|MBA挑戦中@denken_1
 
 

夢はある?と最近聞かれた。

電気、プラントの運転操作を教えて、自分が飯を食えれば最高だと答えた。

妻子なしなら、小さなアパートの一室で納豆や卵とごはんだけの食事で暮らすと思う(栄養の事は無知)

今後、確実に介護施設の問題が挙がる。
そこに貢献できれば良い。

そんな事を考えている。

 
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・・・

「おい、榎田!見てるか!!」

 

・・おっと言葉が過ぎましたね。この記事は前の職場の人も結構読んでいるので、たぶん彼も見ているでしょう。(noteの方が多いかな)

 

自分は後輩を特に大事にしています。

何故なら、自分の世代を支えてくれるのが後輩だからです。

 

一方で「後輩などどうでもよくて、自分の事だけを考えている人間」というのも一定数存在しています。「この局面をやり過ごせればいい」という考え方ですね。

榎田という人は後者のタイプの人間で、後輩を無下に扱うタイプの人間。

 

「ブラック企業の実態みたいな記事書きませんかー?」という話をもらうことがあります。(自分の実力不足で怪しいアカウントからのオファーですが・・)

今は電験業の邪魔になるのでお断りをしていますが、いずれビジネス書を書きたいと思っています。そして書くなら、榎田を含めて「完全実名」でいくと決めています。

 

前に榎田から直接一言もらいましたが、怒っているので許すつもりはないです。

冒頭から乱暴ですが、今日の記事の内容に関係していきます。

ちなみにこの榎田という人間は3人の人間を退職に追い込んでいます。(うち2人がうつ病発症)※組合から処分されることになっています。

 

本題に入ります。

 

仕事の理不尽は耐えても意味がない

「仕事とは理不尽に耐えることである!」

もはや明言とも言えるほど、この言葉は堂々たる地位を築いている。社会人の教科書の目次に記載されるほどの常識になりつつある。

 

そして、古い体質の業界には今もなお、根性論が存在していて若い社員を苦しめる環境がある。

 

この「理不尽」をよくよく考えておかないと、一方的に損をすることになるだろう。

 

「理不尽」に対して、経営層はどう考えているのか?をご存じだろうか??

機会があったら、ちょっと聞いてみると良い。

驚くような回答が出る。 

 

仕事なんだから理不尽に耐えろ

完全な投票をしていないので100%とは言えないのだが、完全にこの意見に寄っている回答が多い。

特に経営層。そして、40代後半から50代の管理職。

理不尽に耐えるのも給与に含まれている!!

と考えている人が圧倒的に多いのだ。

 

何故なら、その人たちも理不尽な環境で生きてきたから。

ただ冷静に見つめなおさないといけないことがある。

 

「褒美」が減っている現実

そう。昔と決定的に違うのは「理不尽に耐えた後に貰える褒美が減っている」という現実。年金をはじまり、ボーナスどころか給与まで下がっている職場もある。(基本給を下げるのは非常に悪質)

 

劣悪な環境の職場を尻目に素晴らしい職場も登場してきている。

「整った環境」というのが普通に世に形成されつつあるということ。そして、そういう情報には簡単にアクセスできるようになった時代だということ。

 

現代はインターネットでほとんどのことを調べることができる。何らなら気になる会社の部署単位の話だって聞ける時代になった。

「〇〇会社の●●課はどう?」

こんな調べ方が出来ちゃう。半年間の残業時間を知りたい!とエージェントに言えば、平均数だけではなく、最大数を聞くことだってできる。

 

ノルマのありなし、期限に迫られるか否かを知ることができるということ。

 

そのため、若い世代は岩にかじりついても耐える必要なんてのはないのが実態だ。

 

理不尽に耐えて得られるモノ

理不尽に耐えれば、評価してもらえる・・・と考えがちだが、実は多くのモノをもらうことができない。

 

何故なら前述の通り「理不尽は耐えて当たり前」「給与もらってんじゃん」と思っている上の層がいるから。

 

職場で飛び交っていた言葉をそのまま記載しておく。

「仕事なんだから、そのぐらいやれよ」

「業務だから、そのぐらい耐えろよ」

 

・・もう凄いよね。(これらの言葉を見ていてもツラくなりますね。こんな環境でクリエイティブな仕事が生まれるはずがないですね。)

 

そのため、理不尽にいくら耐えても「価値がつかない」と思っておいた方がよい。

それが当たり前だから。

 

30代が変えないといけない

「悪い環境は30代が変えないといけない」

自分はこんな使命感を持っていた。

実際、自分は様々な職場を渡り歩いたこともあり、そういうポジションだったので結構ルール変更をしてきた。業務要領書を作ったこともあるし、社員だけではなく、下請けさんに作業してもらえるように全て項目出しして、チェックシートに落としこんだこともある。

道端を歩いている人に来てもらって「コレ、やってもらえますか?」という指示ができるぐらいのレベルまで業務を分解し、表現を簡易化する工夫をしてきた。

 

そういった努力もあって、莫大な時間がかかるプロジェクトも最終的には自分の後輩どころか年配の方も含めて仕事を嫌にならずにやり遂げる事ができた。

 

せっかく同じ時間を過ごすなら、楽しくやれると嬉しい。

ここにこそ、会社生活を良くする本質があるなと感じつつあった。

 

そんな手ごたえを感じていた矢先、自分は急に部署異動をさせられた。

 

変えることが難しい環境

凄い人数の多い部署に異動になった。しかも、その部署は古巣の部署と対立していたこともあり、自分も嫌っていた「だらしのない部署」である。

100人以上いる部署で1フロアにぎっちり押し込められた昔ながらのスタイル。暑いし臭いも凄いし、トイレだって芳香剤が効かないほど。通路も狭いし、キャビネットも書類だらけ。

ファイルはいつもレンタル中で、重要書類もなくなることもしばしば。定期的に書類チェックという残業時間帯にかかるぐらいの確認業務があるくらいだから笑えてしまう。

 

こんな劣悪な環境は人数が多い分、仕事のやり方を変えるのはかなり大変。

どういうことかと言うと

理不尽に耐えている人がめちゃくちゃ多いから

残業時間の多さ、業務の大変さで競っていて楽しんでいる節がある。こんな反対派がいるため、ルールを変える為に膨大なエネルギーを使うことになる。

 

変えるためにはどうしたら良いか

「圧倒的に成果を出すしかない」

これに尽きる。

いきなり改善案を作るこというのは基本的に無理。職場には守らないといけない本当に必要なルールがある。そこをまず知らないことには発言権や変更権を得ることはできない。

 

今まで自分が環境を大きく変えて「楽しい状態」を作り出せたのは、いずれも圧倒的に成果を出してきたから。

 

前述の通り、理不尽に耐えたところで環境は絶対に変わらない。そして、環境を変えられるのは古株だし、変えていかないといけない責任があるのも古株だ。

 

冒頭に出てきた榎田という人間は10年以上同じ課にいる。一部上場企業の大企業で1000人を超える事業所で10年以上も異動がないというのは当人に何らかの要因がある。

 

異動の行先もなく、ただただ後輩をいびり、グループの業務環境を腐らせてしまった他にない。こんな人間になってはいけない。後輩を病気させる環境を作ってはいけない。時代に合った仕事環境を作ってやるのが先輩の役目である。

 

自分が変えた環境

自分は腐った環境下において、約1年をかけて猛烈にルール変更をかけた。

業務を簡素化して、成果を出すことで「仕事が大変という理不尽」だけでなく「上司からの理不尽」までも解消することができた。

色々な人間と調整をする仕事をしている人は参考にしてもらえればと思う。

1.必要書類のルール化

理不尽の一つに「自分の業務だけ書類作成が大変」ということが挙げられる。異動後の自分は上位クラスに必要書類の多い仕事を担当していた。

職場には必要とされている書類があるが、その書類は本当に必要だろうか?

せっせと印刷した20~30枚、時には50枚といった資料は一瞬だけ見られて、意味をなさずに段ボール行きになっていないだろうか??

自分はこの書類が必要のないことを知っていた。

「本当に必要な書類はどの書類か」を明確にし、必要ではない書類の理由を整理してそれをルール化したのである。

結論、資料は数枚で良くなった。印刷機に並ぶ必要がなくなり、仕事は一瞬で終わるようになった。環境は劇的に変わった。改善の種は意外と身近に落ちている。

2.調整はメール

書類撤廃ができたので、次は仕事場の常識である「仕事スタイル」を変えに行った。

電話で調整をしたがる人がいるが無駄でしかない

ここを証明してみせて、業者を含めて改善してみせた。1日1時間の削減になった。

数千万円の解析業務で期限が迫っているような話なら別だが、今受けている電話は必要なものかな?

この視点で考えてみて欲しい。現場業務のほとんどがメールでいい。大抵、メモするのが面倒とかの理由で適当に電話してくる人が多い。

電話がよく鳴っているから仕事しているというのは間違い。

3.当たり前は決め事として制定

「当たり前の事に対して問合せが起こらないようにする」という思考に変えてから劇的な環境変化がさらに起こった。

まず、打ち合わせ、問合せが多い仕事だったので「何を打ちあわせていて」「何を問合せてくるのか」を分析することにした。

毎年行っている点検なのに詳細に打ち合わせをしたり、ここどうだったけ?というやり取りはかなりの無駄であることに気が付いた

仕事というのは最初にきちんと整理しておくのが鉄則。手順書でも要領書でも良い。そこを固めて、年々ブラッシュアップしていけばより良いものになっていく。

「いやいや・・」「無理でしょ・・」という業者の人がいるが、気にしなくていい。ここを変えないといつまでも貴方に引っ付いてきて苦労することになる。

今の世の中の製品に付属してくる取扱説明書を読んだことがあるだろうか??ものすごい進歩を遂げ、めちゃくちゃ分かりやすい。

写真や動画だって使えるのだから工夫できないことなんて絶対にない。自分たちの仕事が過ごしやすいようにしてしまおう。

4.資料はデータ管理

現場仕事は過去と同じことをするといっても過言ではない。

過去の資料は全部データ管理しておく

 「こんなん、当たり前でしょ」と思うかもしれないが、腐った部署はデータ管理がずさんだ。「榎田作成フォルダ」などというワケの分からないフォルダに様々な資料が保存されていてぐちゃぐちゃだった。(後輩に残す気持ちがないからこうなる)

自分は全て用途別にフォルダを整理し、過去のデータをすぐに参照できるようにした。さらにそのフォルダ内にメモを入れておき、用途、注意事項をまとめておいた。

作業スピードが上がっただけでなく、グループ内からいちいち問い合わせされることもなくなったし、前任者に問い合わせる必要すらなくなった。

 

環境変化がもたらしたこと

これらの改善で仕事の大変さが激減した。今までの半分以下の作業時間で終わらせることができるようになって、超楽な仕事に変化した。

その分、本当に必要な事や急な依頼事に充てられる時間を確保できるようになったので他課の評判すら良くなった。

当然上司も機嫌が良くなり、関係は良好になった。

 

※個人の趣向の差があると思うが、早く仕事が終わったらどこかで休憩すること。精一杯頑張り続けることは不可能だからだ。仕事はさっさと終わらせて、ひっそりと息抜きをするというスタイルが良い。

 

まとめ

この記事で伝えたかったことは3点だ。

①理不尽に耐える事自体には意味がない

②理不尽に耐えてルールを覚えたら改善行動しよう

③働きやすい環境を作っていこう

今の時代はミスが許される時代ではなくなった。情報を公開しないといけないし、ミスを庇ってやることができなくなった。言葉を変えると「即晒し者にされてしまう」ということ。

故に労働環境は厳しくなりがち。

この記事を読んで「耐えるのではなく、仕事環境を変えよう!」と思う人間が出ること、そして「変えられないような変な環境からはさっさと逃げること」を学んでもらえればと思います。