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仕事ができる人が辞める原因を電気エンジニア目線で考察していく

「仕事ができる人が辞める原因」を知っているだろうか??この記事を読んで下さっている方は恐らく20代~30代、40代の方が多いと思う。誰もが年齢を重ねて部下をもつようになる。

ここを押さえておかないと今後えらい目に遭うので一度考えてみると良い。

 

おはようございます。

電験と電気業界を研究している桜庭裕介です。 

初めての方もいらっしゃると思いますので、いつもの簡単な自己紹介を添えておきます。

≪実績≫
❑転職関係❑

『残業10時間以下』&『年収変動なし』の企業に転職成功

※詳細を下記のnoteに集約
電気エンジニアとしての決断【超大手企業を退社する選択】

❑電験研究歴❏
✔トータル100年分の過去問を分析

・電験1種 40年分
・電験2種 40年分
・電験3種 20年分

 

✔雑誌連載を開始
「理論の超入門」

❑TOEIC❑

✔半年で885点取得

電気エンジニアTOEIC攻略までの道のり【800点までは取れる】

一言で言うと、電験をずっと分析している人間です。

桜庭裕介|電験&電気仕事|MBA挑戦中@denken_1
 
 

夢はある?と最近聞かれた。

電気、プラントの運転操作を教えて、自分が飯を食えれば最高だと答えた。

妻子なしなら、小さなアパートの一室で納豆や卵とごはんだけの食事で暮らすと思う(栄養の事は無知)

今後、確実に介護施設の問題が挙がる。
そこに貢献できれば良い。

そんな事を考えている。

 
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変動の多い職場で生きてきたので、結構多くの人が職場を去る場面を見てきました。あまり業績も良くなく、人員は削減されていく状況だったので激務に近いことが多かった。

そんな自分が「仕事ができる人が辞めていく9つの原因」を考察してみる。

一緒に考えてみよう。

 

仕事ができる人が辞める9つの原因

先日、下記の記事と出会った。

何かのニュース記事の関連記事で見かけたと思う。

この手の調査は結構行われていて、海外版もあったりして沢山記事はある。がしかし、大体内容は同じだ。(海外の方が「キャリアアップ思考」が強いように感じる。)

 

9つの原因を共有しておく。

1.過度に働かせる

2.貢献を評価せず良い仕事に就けない

3.社員のことを気にかけない組織

4.約束を守らない上司

5.間違った人材を昇進させる

6.情熱を追い求めることを認めない

7.社員のスキルを伸ばす気がない環境

8.クリエイティビティが活かされない

9.知性を試せる目標を与えない

 

是非とも中堅社員、これから管理職になる人に読んでもらえればと思う。自分も勉強中だし、どうしていくべきか迷うところは多い。

 

1.過度に働かせる

これはもう今の時代、止めた方が良い。基本的にやりすぎ業務が多いのが日本。エクセルで作った見積もり書、設計書の数字を全部電卓手計算で再計算し、朱書きでのアピール。こんなものはもう時代遅れだ。同じ案件は同じ値段でよい。さっさと書類を作り終えた下請けに任せた仕事は下請けにきちんとやってもらうようにした方がいい。下請けさんに変に関与した上に支払いを渋るのは極めて意味がない。

発注ができたならすぐ違うプロジェクトに参加してそこで収益を上げた方が100倍良い。下請けさんも喜ぶ。

スタンフォード大学の研究によると、週当たりの就労時間が50時間を超過すると、生産性は劇的に低下することが分かっている。55時間を超える労働では何も生み出さないなんていう結果も出ている。確かにそうだ。毎日20時まで残業をしたところで、逆に定時までの時間をゆっくり過ごしてしまいがちだ。

そして悪化した業績は優秀な人材に尻を拭ってもらうことになる。大体、労働環境が辺になった段階で超優秀な人間は職場を去ることが多い。そのため、仕事をしない人間の比率が増えていく。定時で上がるダメ社員、重労働をする優秀社員といった環境が形成されていくのである。

こうなってしまったら、優秀な人材がいつ抜けていくかは時間の問題である。

 

2.貢献を評価せず良い仕事を与えない

これは非常に難しい問題である。電気エンジニアは特に難しい。仕事にやりがいを求めていなくて賃金だけを求めている社員というのが今は本当に増えた。現場業務が中心の職場だと、そもそも世の中がイメージする良い仕事がなかったりする。

「貢献は声に出して伝えること」が絶対に重要。ここをないがしろにして、やって当たり前だなどと捉えていたら大変なことになる。

社員を持ちあげすぎるのは良くないことではあるが、やってくれた事に対しては「ありがとう」「よくやった」「助かったよ」と感謝の気持ちを伝えた方が良い。これをしなくなると、職場というのは腐っていく。そのうち、上げ足取りみたいな環境が形成されてしまったりする。

「課長!先日鍵を机の上に出しっぱなしにしていました!処罰ですね!水平展開ですね!」などと管理職のグループLINEに報告してくるバカが表れたりする。ちなみにその鍵はゴミしか入っていない倉庫の鍵である。

魅力のある仕事がないのであれば、せめて貢献を評価しよう。給与以外の喜びを作ってあげよう。でなれば、優秀な人材はきっかけがあればすぐに職場を去ってしまう。

 

3.社員のことを気にかけない組織

管理職の人格が全てだと言える。自分は直近の上司が良い人ばかりだったので本当に運が良かったと思う。だが世の中、自分のような良い環境で過ごせる人ばかりではない。管理職研修では「仕事のプロフェッショナルを目指すこと」と同時に「人として温かみのある人」を目指すことを諭される。

職場の生産性ばかり気にしていて、時間外削減ばかりを口にする管理職がいるが(自分が怒られたくないため)そんな管理職の下にいる部下はすぐ職場を去ってしまうだろう。

人格の足りない管理職は「仕事は「人」がやってくれていることを忘れて、進んでいるものことが当然」と勘違いしがちだ。社員を罵倒したり、もっと悪いと人に関心を持っていないような人たちの集まる場所に、仕事ができる優秀な人材は長くは留まってくれない。

 

4.約束を守らない上司

「俺が責任を取る」と皆の前で言いつつ、逃げる人は意外といる。報告の当日になって「お前報告してくれ、俺は違う会議に・・」などと言っていなくなってしまうことが実際あった。社会とは怖いものだと自分は社会経験から学んだ。

自分はわりと失態を失態と認めることに対して抵抗はない。何故なら、会社と心中するつもりがないからだ。だから冷静な目線で対応ができる。

約束を守らない人は総じて信頼を得ることができない。こんな状況を作り出してしまったのであれば、管理職はもう優秀な人材は自分の手元に残らないと覚悟しておいた方が良い。

信頼を損なうようなことをしていると、確実に仕事ができる優秀な人材は転職してしまう。

 

5.間違った人材を昇進させる

愛想をつく人間が可愛いから昇進させることはどこの職場にいってもあることだろう。というより、コミュニケーションが取りやすいから便利だからだ。この負の連鎖が怒っている職場は少なくない。

飲み会の手配が上手い佐野という人材がいた。彼は東京都内は勿論のこと、各事業所周辺の食事場所や居酒屋を熟知していた。話題も豊富だし、場にいてくれると心強い。空気が少し読めないものの、それもまた他社との距離感を埋めるには微妙なスパイスになっていてもってこいの人材だ。

ところが彼は頭が弱かったのである。仕事を抱える癖も相まって、仕事は蓄積していった。プライドが高かったので部下にも強がるスタンスを取っていた。担当時代に行った仕事は数年後爆弾として見つかったこともあって、多くの人間が嫌ってしまっていた。

佐野の上司にとって自分より優秀ではない人材が使いやすいから佐野を昇進させる。佐野もまた佐野より優秀ではない人材を推す。こうして組織のレベルがどんどん下がっていくのだ。

優秀な人材が去っていくのは言うまでもない。

 

6.情熱を追い求めることを認めない

仕事には勢いというものがある。注目度が高かったり、やる価値が高い仕事は大変なことが多いもの。一方でその仕事を任せられた人は「頑張ろう!」と思うものである。ところが、腐っているような職場の人間はそういう仕事を「面倒」だと発言する。思うだけでなく口に出してしまう。

会社から注目を浴びている仕事にそういった発言をする社員を注意せず、一緒に乗っかる管理職もいたりする。何なら「面倒事にならないようにそこそこでいい」などと言ったりする。どうせやらないといけない仕事なのにだ。やる価値がないなら、全力で断れば良いだろう。

ここで仕事をしたいと思う人がいるだろうか?答えは「NO」だろう。

 

7.社員のスキルを伸ばす気がない環境

 多くの退職者が出る組織には独特の雰囲気がある。一つ確実に言えるのは、その場限りの対応や発言が目立つ特徴があるということ。そんな組織なので、研修に出る暇もなかったりする。資格試験の勉強の為の休暇が取れなかったり。残業が多すぎたり。

管理職はただ勤務表を承認していれば良いのではない。部下に対して、それとなく課題を与えたり、一緒に考えてあげる中で成長させてあげたりすべきだ。

こんな文化が築かれていないと「あの資料を見ておけ」といった何百ページある資料を見る曖昧な指示が増えてくる。自分に火の粉がかからなければどうでもよいと考えていて、即帰宅してしまう。先日の記事で榎田という若手をうつ病にさせるのが上手い人の話をしたが、この人はこの手の指示が多かった。

 

8.クリエイティビティが活かされない

ほぼ改善不可といった組織もある。ルールでがんじがらめといった組織だ。ここに創造性を持った人材は求められていない。 実は仕事というのは担当の意思や改善、工夫が反映されない場合、本当につまらないモノとなる。

そんな環境下では優秀な人材が仕事を続けていこうとは思わないだろう。上の「7.」も合わさったとき、スキルも伸びないので辞めようか・・となる。

 

9.知性を試せる目標を与えない

「達成不可能のような仕事を与えるといい」と王道では言われている。だが、今の時代、少し価値観が違ったりする。そこに喜びを得ない人もいる。くれぐれも達成不可能のような変な仕事を与えない方が良い。

それより、ある程度難易度を下げてあげて自らが考えて動くようにした方が良い。自分でプロジェクトを動かしている感覚を味合わせるべきである。

このあたりを履き違えると、退職者はどんどん増えていくことになる。

 

まとめ

以上「仕事ができる人が辞める原因を電気エンジニア目線で考察していく」の記事となります。

 

おさらいをしておくと・・・

 

❑仕事ができる人がやめる9つの原因❑

1.過度に働かせる

2.貢献を評価せず良い仕事に就けない

3.社員のことを気にかけない組織

4.約束を守らない上司

5.間違った人材を昇進させる

6.情熱を追い求めることを認めない

7.社員のスキルを伸ばす気がない環境

8.クリエイティビティが活かされない

9.知性を試せる目標を与えない

これらは基本的に注意しておかないと、部下や後輩がいなくなってしまう。優秀な人材は能力があるだけに豊富な選択肢を持っているのは勿論のこと、アンテナが高く、情報収集の能力も高い。

自分が組織の中で昇進し部下を持つようになったら是非とも気を付けて欲しい。マルクスの労働者のような感じで捉えていたら、ダメな社員しか残らなくなる。