今日対峙した問題は「B問題」「三相交流回路」だ。
昨日は計器誤差の問題を解いたあとに、いきなりのごりごりの計算問題はちょっと「うっ」となる人も多いはず。
回路図も大きいし、文章も多い。
だが、見た目に騙されてはいけないぞ。電験3種の問題の多くは簡単な問題の詰め合わせである。
今回の問題を実際に解いてみたので、一緒にポイントを押さえていこう。
平成20年理論科目 問15
解いた結果
「正解!!!」
(いえい!!)
講師だから当然でしょ!?などと思う方もいるが、実際、講師をやられている人は問題が解けないこともある。
えっ?
と思うかもしれないが、実際、人間は解くトレーニングをしていないと解けないものだ。解説を見て説明できるというレベルだという事。
(youtubeで資格解説している人も、実際には問題は解けないという人もいる。)
ちゃんと問題と向き合い、答えを自分の頭からひねり出すという作業は絶対に必要であることを押さえておいて欲しい。
押さえておくべきポイント
三相交流回路ということで、知っておかないといけないことがある。基本ルールを覚えていない場合、高確率で間違ってしまうので注意だ。
1.線間電圧と相電圧
Δ接続回路とY接続回路を知っているだろうか??
電圧がかかる位置が重要
もし、あまり理解できていないという人は図を書いてみるのが一番良いぞ。
Δの場合、線間電圧がそのまま一相分の電圧(相電圧)になっていることが分かる。
一方で、Y接続回路。
これは線間電圧の範囲に2相分の抵抗が入っているので、ちょっとワケが分からない状態になっているだろう。
線間電圧に√3で割ってやることで、相電圧になる
ということを押さえておいて欲しい。
これさえ、分かればこの問題は解ける。
2.問題文に逆らうな
これまでもしつこいぐらい言ってきたが、この言葉の通りに式を立てよう。難しく考えることはない(完全に昔の自分に言っている)
「Ⅰ1」と「Ⅰ2」を等しいものとする
というヒントに従って、解いていく。「Ⅰ1」と「Ⅰ2」の式を立てるだけで答えは見えてくる。
3.消費電力(kw)の意味
この記事を読んでいる人に絶対に覚えて帰って欲しいのが
消費電力(KW)=抵抗のみの消費電力
そして
回路全体の消費電力=3相分
この2点は絶対に忘れないで欲しい。
電験2種を受験する人ですら、ここを見落としがち。特に機械科目。
とはいえ、計算する際は1相分ずつ処理していくことをオススメする。風呂敷を広げすぎると混乱したり、ミスをしたりする基になる。
まとめ
以上「【電験3種理論】平成20年問15を解く【三相回路】」の記事となります。
①線間電圧と相電圧
②問題文に逆らわない
③消費電力の意味
今回扱った問15は非常に重要な問題なので、是非とも解けるようになって欲しい。学ぶことは多いぞ。