今回の勉強資料は「並列接続されたコンデンサとの闘い」がテーマ。
平成21年問1(コンデンサ問題)だ。
「並列接続」が鍵である。
しかも、コンデンサ問題は配点の高いB問題(10点)で出題されることが多いので、確実に正解できるまで取り組んでみて欲しい。
選択肢を絞り込んでいくことも重要なので、意識してみて欲しい。
電験3種理論 平成21年問1
回答
押さえるべきポイント
コンデンサ問題は覚えておくべき公式が多い。故に、公式を覚えることが苦手な人は鬼門と感じる問題かもしれない。
だが、ポイントを押さえておくだけで、この手の問題は得点源にできる。是非ともこの問題を何度も解く中で公式を覚えてみて欲しい。
1.コンデンサの電界は簡単に求められる
コンデンサにかかる電圧(電位)÷コンデンサの隙間(電極間距離)
かなり単純だ。
電界Eというのは「電圧」「距離」だけでいいのだ。
誘電率やその他の記号は関与しない。
コンデンサが並列に接続された時点で、電圧は同じであるから、距離でしか電圧の違いが生まれないと覚えておくといい。
2.電束密度も簡単に求まる
電束密度は「D」で表現されることが多い。どうやって求めるかというと
D=「誘電率※」×「電界」
※比誘電率×真空の誘電率
大抵、比誘電率と真空の誘電率は問題に与えられている。そうなれば、電界を求めることで自ずと電束密度が求める。
もし、誘電率を求めるような問題の場合、それ以外の記号には条件が提示されているだろう。
式を立ててやるだけだ。
3.電束の定義を覚えているか
(ウ)を解く際に必要になる知識だ。
そして、電験ではちょこちょっこ必要となる知識なので、ここで覚えておくといい。
電荷1(C)から一本の電束が放射される
これは「定義」だ。
この定義を覚えておくと、いいことがある。
4.電束密度と面積の関係性を知ろう
1(C)を面積で割ることで、電束の密度になるのだ。
(別の表現をすると「単位面積あたり」とも言われる)
つまり、電荷量が与えられていない場合
①電界求める
②電束密度求める
③面積が分かっている
よって、電荷量が求まるといった感じで問題が解けるのだ。
それがこの平成21年問1である。
高専時代にこの手の問題は沢山解いた記憶がある。闇雲に解かせるのではなく、論理的に分かりやすく説明すれば、楽に解けると今は思う。
まとめ
「平成21年問1を解く【コンデンサ問題】」は以上である。
コンデンサ問題は「公式問題」と言っても過言ではない。きちんと問題パターンを把握して公式を使いこなせるようになろう。
この記事で「電界」「電束密度」「電荷算出」を学ぶことができているので、大きく成長できていると思う。
使っている問題集について
問い合わせを頂いたので、共有しておきます。
自分は電気書院から出版されている「電験3種過去問題集」を使用しています。
❑電験3種過去問題集(平成30年)❑
※ただし、解説がちょっと難しいです。図も少ないので初学者にとっては厳しいと思われる。(怒られるかな・・・)
事実、口コミにも厳しいコメントがあるのでベースの知識が結構必要と言える。
❑Amazonの口コミ❑
総チェックという感覚で使用される人にとっては、一気に問題に触れられるので使いやすい。電話帳サイズなので持ち運びが難点。