今日の勉強資料は「単相交流回路問題」である。
線間電流、相電流を理解しているだろうか?? 理解していないとやられる・・・そんな問題である。
不平衡を扱う問題であるが、一つずつ計算していけばいい。どこかで経験していないと、正解を出すのはキツイと思う。
電験3種理論平成21年 問7
解いた結果
押さえておくべきポイント
交流回路が苦手だ・・という人は総じて解いた問題数が少ない。まずは問題に触れよう。とにかく問題に触れる中で「あ、こんな感じね」という感覚を掴んで欲しい。
1.線電流は相電流の足し合わせ
もうこの言葉の通りだ。
学校の先生は「1/√3」だなんだと言うけれども、厄介な線電流は「相電流の足し合わせ」である。
(今思うと、先にそれを言ってくれよ・・と感じる)
2.相電流は出せるようになっておこう
Δ結線とY結線では反対の特性になることはまずは置いておこう。今回の問題はΔ結線である。
回路図を見てみると、相電圧=線間電圧になっていることに気が付く。
つまり、相電流はオームの法則で即計算できるのだ。
ちなみに「入る電流」=「出ていく電流」という法則は「キルヒホッフの法則(電流則)」であることは覚えておこう。
3.複素数の処理
電流の大きさを求めようとしたとき、複素数のままだと計算できない。
大きさに直す必要があるのだ。
実数部を二乗、虚数部を二乗して、その答えを√する。
三角形を書いても分かりやすいだろう。
ここの知識が抜け落ちてしまった人は高校の時の教科書を引っ張り出そう。三平方の定理である。
虚数、実数と講師たちは騒ぎ立てるが、要は三角形の長い部分を出しているにしか過ぎない。
まとめ
以上「【電験3種理論】平成21年問7を解く【単相交流回路】」となります。今回の問題を正解することはできたでしょうか??
線間電流、相電流に自分は苦労してきました。少しは分かりやすい解説になったかと思います。何か難しいことをせずとも、交流回路は解けることが多いので基礎に立ち返って試験本番は対応するようにして欲しいです。