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電験2種の合格基準点を理解しておかないと大変なことになる

「電験2種のルール」をご存じだろうか??

 

ここを知らずに、試験直前に「やべぇ!!」となった経験がある人もいる。何なら、試験終了後に知ったという人もいる。

 

圧倒的に力量があって合格点なんか遥かに下だ!!という人なら良いが、まず知っておいた方が良いと自分は思う。

 

電験2種の合格基準点の仕組み

電験2種は一次試験と二次試験があるのだが、一次試験は電験3種と同様、シンプルに各科目の合格基準点を超えれば良い。

これは非常に分かりやすい。

 

だが、二次試験は違う。

稀に誤った情報が流出しているが「一次試験を結果が影響する!」ということはないので安心して欲しい。

 

試験結果は下記の試験センターホームページにて公表される。

 

プレスリリースというお知らせページに掲載されることを知っておこう(ちなみに自分はこのページを見るだけで少し具合が悪くなったりします。落ちた回数の方が圧倒的に多く、課長部長の前で一緒に見られて苦しんだ思い出がフラッシュバックする)

 

本題に入る。

電験2種の二次試験の合格判断基準

「各科目が平均点以上」かつ「全体の試験結果が合格点以上」

これが試験結果を左右する基準である。 

 

電験の二次試験は「電力管理」と「機械制御」に分かれるが、両方とも平均点以上取る必要があるということだ。

 

二次試験の落とし穴

「なんだ、各科目平均点以上か」と思った人もいるかもしれない。

勿論、優秀な方は素晴らしい自信である。

 

ところが、自分のような東大京大、有名高校を卒業していないただの田舎の凡人はガチで焦った。

 

この基準、特に各科目の平均点以上はもの凄い足切りなのである。

 

電力科目で平均点に到達しなかった場合、それは勉強不足だったな・・・と諦めもつくだろう。

6問与えられて、そこから4問選ぶ自由があって、それで平均点(公表されていないが50%から60%と言われている)に到達できなかったのだから。

 

だが、機械制御は違う。

機械制御は実質3問しかない

パワーエレクトロニクスの存在を忘れていないだろうか??

このパワーエレクトロニクスは電験1種の二次試験でもそうだし、2種の二次試験でも問3に常に存在している。

不動の位置を築いているのだ。

毎年「お!元気か!」といった具合で顔を出し、存在感をアピールしている。確実毎年二次試験に出席してくるのである。

 

優秀な方は解けるかもしれないが、電験3種の問題が解けない人は電験2種のパワーエレクトロニクスはほぼ解けないので注意しておいた方がいい。(ちなみに自分も解けないから今、教科書を出版するにあたり電験3種2種1種の勉強をしている。)

 

なんだかんだ3問しかないのが「機械制御」なのだ。

試験を解いてみて基準点に思うこと

「おいおい、待て待て!!!」となる。

むしろ、試験基準点を知らない方が良かったのではないか???と変な汗を試験中に書いた経験も筆者はある。

 

機械制御で出題される問題の難易度には波があって、同期機が難しい年度もあるのだ。同期インピーダンスが絡んだ問題は非常に厄介。ベクトルも書けるようにしていないとまず大火傷する。

 

親友の誘導機が頼みの綱(電験3種レベルの計算)である。

 

だが、無慈悲なことに、その親友は年度によって出席を辞退していることがあるのだ。

 

同期機と変圧器がタッグを組んでくる年度がある。ここには気を付けておかないと不合格になる。

変圧器は励磁コンダクタンスとサセプタンスが加わってくるので電験3種とは少し話が違ってくる。

 

以上の話から大切になってくるのは「制御」の存在である。

 

制御はパワエレと同様、確実に出題される。故に絶対にマスターしておくこと。(平成28年に現代制御が出題されて話題になったが、それは稀だ。)

※現代制御とは電験1種ではよく出題されている分野。行列を使う計算。学校で習っていない場合、訓練と慣れが必要。

 

パワエレ以外の同期機、直流機、誘導機、変圧器という4銃士に加えて、制御を持って試験には臨む必要があると覚えておこう。

 

もし、パワエレ以外にもう一分野捨てるとなると覚悟がいることを覚えておくといい。

 

話をまとめると・・・

機械制御は2問しか採点してもらえないことから1問落とすと一気に科目の平均点付近に落ちることになる。

そして、残りの1問も余裕で満点を取れるわけでもないということ。

 

これらを把握した上で戦略は立てていかないといけない。

まとめ

以上「電験2種の合格基準点を理解しておかないと大変なことになる」の記事となります。

能力は人によって個人差があるので一概と言えませんが、やはり機械科目で7割以上取っておき、電力管理に余裕を持たせてあげるという戦い方が一番良いと思います。

機械制御で科目の合格基準に達せずに足切りを喰らって不合格になってしまうという事態だけは絶対に避けましょう。