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電験とエネ管の「公式まとめ」の有効性を考察してみる

「電験の勉強」には沢山方法がある。

ネット検索をすれば、色々なタイプの勉強方法を知れる時代になった。3年間、人を観察してきたが、自分の好みに合った勉強方法を見つける事が如何に大事かを学んだ。

自分に合う勉強方法が見つかれば、電気という少し特殊な勉強内容が楽しくなり、勉強時間が増加していくので、使用教材、勉強環境と並ぶ大事なモノだと思う。

 

この記事では「公式のまとめ」という勉強はどう点に影響するのかを考えてみたいと思う。

公式まとめの大切さ

この時期になると、勉強が少し停滞気味になる人が増える。どうしても仕事が忙しくなり、また試験まで半年以上あるということで気持ちが緩むからだ。

毎年そうだ。

自己分析をきちんとされている人からメールが届いて、この人は凄いなと思う人がいる。

「勉強を早い時期から始めたのですが、公式が記憶から抜けていく」

といったことを感じていたそうだ。

 

この危険察知能力は凄いと思う。

記憶は工夫をしないと「穴の開いたバケツから水が漏れ出る」ように抜け落ちるので、身に付いたのか付いていないのか、よく分からない状態に陥る。

不定期に勉強をしている人や基礎がまだ身に付いていない人はより顕著。

 

色んな人から早い時期に勉強する事を勧められると思うが、やり方は工夫しないとムダになる。

ここに対して「公式まとめはかなり効果的である」と自分は見ている。

 

「公式まとめ」がどう効果的かを経験を踏まえて、3つに分けて書いた。

1.簡単な問題で失点することがなくなる

電験3種も電験2種もエネ管も出題数は減って分野も変わりつつあるが、「基本問題」は必ず出題される。

公式を覚えていない場合、試験中に参考書を開くことはできないので成す術なく、失点してしまうことになる。

そういった最初のハードルを乗り越えるという意味で、公式をきちんとまとめて把握できる環境を作ることは大切。

公式忘れは点に直接絡んでくる。

早い時期に公式まとめをしておくと、自身の抜けに気が付くこともできるので大切だ。※今年は、機械科目の電動機応用の公式を覚えていなくて泣いた人が多かった

 

いきなり完璧なモノは作れないので何度も改訂していく感覚を持っておくと良い。

2.試験範囲を全体的に把握するようになる

公式のまとめを作った後は、定期的に見返すようにする。作って終わりにする人が多いが、それではあまり効果が発揮されないので注意。

公式まとめを定期的に見るようにすると、公式を覚えること以外に副産物が生まれる。

それは「試験範囲に日頃から触れられる」というモノ。

 

これは結構大きな意味を持っていて、自分が問題を解いた経験と記憶が紐づいていたりするので「2ヶ月も誘導機に触れていませんでした!」という人に比べて、随分知識の忘却具合に違いが出る。

自分は未だに電験4科目は定期的に読み返している。まったく目にしていない分野というのは、全盛期の力に持っていくまでかなり時間がかかってしまう。

試験(自分は仕事)でいずれ触れる分野には、あまり間を空けずに接しておいた方がいい。自分が苦労しない為に。

3.記憶定着は出会った回数に影響される

youtubeでは色々な人が「記憶定着術!」というテーマで動画を配信しているが、これは論文もあるし、自分自身の経験も踏まえて、言っていることは正しいと思う。

 

4年、5年と電気の勉強をすれば、公式や知識はある程度忘れなくなる。

 

また、公式まとめをしてあると、全分野を横断して復習する際に「短時間で公式の確認が終わる」といったメリットがある。

約300ページある参考書×4を読むよりは労力も少なくて済む。(公式に着目するか否かの目的の違いがあるが)

「公式と出会う回数を増やすことができる」ので、理論上、記憶に定着しやすくなる。

 

・・・

 

 

・・・だが、ちょっと自分は上手くいかなかった。短期的には良いのだが、時間が長く空くとダメだった。

公式と出会う回数を増やしてもダメだった経験

自分は公式を覚える為に色々試行錯誤してきた。

中でも自分が苦手だったのは「電線のたるみ、電線の実長」。

これを例にしてみる。

電線のたるみ、実長は電験2種二次試験だと結構スパンが空いて出題されるので覚えるのが手間に感じる。が結局、試験前に焦って覚える事にする分野。

電験3種だと絶対に覚えないと危険。

 

「部屋の壁、職場のデスク等、いつも見かけるような所に公式を書いておくといい」と聞いてやってみた。(東大や京大に合格した人の中でトイレの壁に勉強内容を掲示したりする人もいる)

 

自分は職場のデスクにはメモを置いて朝と昼と帰宅前に確認するようにしていた。

 

で、結果はどうだったかというと・・・

 

 

公式は確認するだけではすぐ忘れる

しばらく公式確認を怠ると、すぐに忘れる公式と覚えている公式に分かれることに気が付いた。

自分はやってみて、理解や意味づけをしていない公式をただ見るだけだと、記憶がすぐに消えてしまうことを感じた。(優秀な方はこんな事にならないだろうし、個人の適正もあるのかもしれない。)

 

自分の結論としては

「自分で問題を解く経験」をした上で「自分なりの公式の解釈をメモに書いておく」と記憶に長く残る

 

電線の「たるみ」「実長」をどうしているか、参考までに共有しておく。

公式を自分なりに分解する

本来、公式は導出から理解するのが良いだろうけど、電験3種を受験する段階だと大変なので自分は下記のような覚え方で身に付けた。(※電験2種以上は導出が試験に出るので導出も出来るようにする事。数学が大変)

 

たるみの公式の意味づけとして

「分母が大きくなると、たるみを小さくするモノは何だ?」

と考える。

「電線の重さ」が入るわけはない。

電線が重いと、たるむからだ。

 

では、電線を引っ張る力はどうだろうか??

張力が強いと、たるみはなくなる事が思い浮かべば、分母には張力を入れるべきだろう。

 

あと「視覚で覚える」というのもここで役立つ。

たるみの公式は、分子2文字、分母2文字であり、四角くコンパクトに収まるイメージを自分は持っている。また分母には「8」が入っているのが特徴的。

 

分母に8が入ってしまえば、あとTが入る。

分子は電線重さと、電線を支える柱の間隔が広いほどたるみは大きくなるので「径間S」が入ることになる。径間Sは2乗という特徴付。

 

自分はこんな覚え方になっている。

一方で、電線実長Lの公式

実長はたるみの「8」が引き継がれて「8」を使う。でもそのまま分母にいるのではなくて分子に移動する。「8/3」は何度も公式を見る中で染みついている。

 

また、径間Sが実長に大きく影響するので「L=S+●●/●●」といったイメージも持っている。

実長公式も、たるみ公式と同様、分子には2乗がある。また、たるみが2乗されてかなり影響力を持っているイメージも持っている。

あと、径間Sは「公式に2回登場する」という事を覚えている。

 

そんなイメージなので●●/●●の分子には「たるみの2乗」と「8」が入ってしまう。

分母には「3」と「径間S」が入ることになる。

 

人それぞれの覚え方があると思うので、1つ1つ工夫したりして楽しみながら覚えていくのが良いかと自分は思っています。

まとめ

「公式まとめ」の有効性を考えてみました。

自分は中学1年生の時に成績が悪くて悩んでいたのですが、そこから伸びるきっかけになった一つの要因でもあるので、結構「公式のまとめ」が好きです。

単純な作業でもあるので、自分は楽しいと感じたりもします。

 

勉強があまりやる気が出ないなぁという人は、今の段階から来年の勉強時間を削るような工夫をしていくと良いでしょう。

 

最後行き着く所は「良い参考書の完全インプット」と「過去問の網羅」ではありますが、そのアプローチとして公式まとめは良いと自分は思います。

 

あとがき
「馬力がある人はこんな事をしなくていい」

「1年も半年も前から勉強したって、意味ないっすよ」
「試験前にがっつり解いて、公式をまとめれば余裕」

といった人もいます。(自分の後輩にこんな事を言ってた子がいましたが、苦しんだ上に良い結果が出なかった)

色々な人の意見があると思いますが、自分の能力はちゃんと把握しておくと良いでしょう。

当然、勉強時間は短い方がいいので、一気に処理できる人、もしくは科目合格で2年3年で取れば良い人は早い時期から勉強しなくても良いと思います。

 

人生は短く、勉強以外に大切な事は沢山あると思う為、そのあたりは上手く考えながら勉強のスタートを切り、上手く積み上げていくと良いかと思います。

 

電線の公式は以前、問題とセットで解説したものがありました。参考までに。