2022年度の試験に向けて、電験3種参考書の考察を楽しみにして下さっている方、またいつも本サイトを見て下さっている方、いつもありがとうございます。
これまで100名以上の個別指導を行い、昨年からは社内での講義責任も担うことになりました。これらの経験を踏まえて、レベル別にそれぞれ推奨する参考書を紹介していきます。
ちなみに、私が社内で電験教育に使用している参考書は「TAC出版のみんなが欲しかったシリーズ」です。教育対象が「初学者」であるためです。
今回の考察を書くにあたり、電験3種合格者10名に意見を頂戴して参考にしたものでもあります。初学者レベルのものに関しては一昨年、昨年の学習者約50名の方からの意見を反映してものでもあります。
電験講師が推奨する参考書
初学者:みんなが欲しかったシリーズ
中級者:これだけシリーズ
上級者:完全マスター(電験テキスト)
これが結論です。
参考書の好みには個人の趣向、学習状況が強く反映されます。その点を踏まえた上で、初学者、中級者、上級者という区分を作りました。
初学者は「文系出身の方、電気を全く学んでこなかった人、ほとんど知識を忘れてしまっている人」が対象となります。
中級者は「2回目の受験」「多少知識が残っている人」が対象となります。これまでシリーズで挫折してしまったという人もいたためです。
上級者は「1回以上受験経験があり、問題を解く力が足りないと感じている人」「全てをやり直して再スタートを切りたい人」が対象となります。行き詰っている感覚がある人は一度、簡単な書籍から離れて、自力で読み解いていくという経験が解決のきっかけになったりします。
初学者にオススメの参考書
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みんなが欲しかった! 電験三種 理論の教科書&問題集 第2版
みんなが欲しかった! 電験三種 電力の教科書&問題集 第2版
みんなが欲しかった! 電験三種 機械の教科書&問題集 第2版
みんなが欲しかった! 電験三種 法規の教科書&問題集 第2版
中級者にオススメの参考書
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上級者にオススメの参考書
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※各リンクはアフィリエイトリンクとなっており、購入代金の一部が紹介料となります。頂いた紹介料は全額、電験学習を頑張っている方、病気を患っている方の支援に使わせて頂いております。本サイトより購入して下さった方、本当にありがとうございます。
※また、2022年もこのような記事を書く仕事の場を下さったご依頼者の方、本当にありがとうございます。参考になれば幸いです。
ここから下は、各参考書の詳細を書きました。知識に不安がある方は「みんなが欲しかったシリーズ」を購入すると良いでしょう。
みんなが欲しかったシリーズ
本書の良さは「図の丁寧さ」「文章の分かりやすさ」にあります。作るのはめちゃくちゃ大変だったと思います。自分も昨年、参考書の原稿を作り入稿を終えましたが、本当につらかったです。
上級者の人にとっては、文章が長いため、逆に煩わしさを感じる人もいます。初学者として、使用するのはオススメの一冊です。
詳しい解説を下記に書いています。
【レビュー】みんなが欲しかった!電験三種の教科書&問題集(第2版)
参考書を買ったのち、付属の問題をきちんと解くことが非常に大事です。みんほしをやり終えたのち、どれだけ問題と対峙して、自分で問題を解ききるかが重要だと思います。
これだけシリーズ
これだけシリーズは電験2種版もあるのですが、電験3種もすごく整理されているので読みやすいと感じます。ある程度のページ制限もあると思いますが、それ以上に知識を丁寧に詰め込むことに専念したのだろうと感じます。
「みんほし」から「これだけシリーズ」を読んで、合格したという方が私の塾(現在は電験マガジン)には多かったです。
※こんな参考書をいつか書いてみたい。
完全マスター
昨年、下記の記事でも書きましたが
情報量が多い、無機質、図が少ないということから、対象者は上級者となるのは間違いないでしょう。マッチした場合には強力なツールになると思います。
問題が沢山ついているため、成長はできます。また、令和3年では電動機応用の問題がそのまま出題されたので、完全マスターをやっていた人や電験マガジンにいた方は点が取れました。
まとめ
どんな参考書でも、結局は「自分が問題を解けるか」が重要であり、その進捗速度を上げるものが参考書だと感じます。
まずは「みんほし」を全部やってみる。模試の結果が振るわないようであれば「これだけシリーズ」をやってみる。あとは、勉強方法と記憶方法に注意すれば大丈夫と思います。
知識を違った角度から見る経験、知識に触れる回数や時間、これらの積み重ねがあって、合格まで到達すると自分は思います。
電験3種はハードルが高い試験であるのは間違いないです。大変ではありますが、社内の手当、将来の仕事、自身の自己研鑽のきっかけになると思いますので、頑張って下さい。応援しています。
縁があり、私の塾(現在は電験マガジン)に来て下さった際には、自分も頑張りますので何卒、お付き合いのほど宜しくお願い致します。
電験マガジンからは電気主任として活躍する人、海外業務中心の会社に転職した人、講師をする人、執筆活動をする人、卒業生もさまざまいます。勉強を楽しみ、可能性を増やし続けているので、頑張りたいとき、困ったときに来ていただければ幸いです。学ぶ仕組みを改良して待っています。