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発電機のAVRとAPFRの違い

「AVR」と「APFR」の違いというのは、資格試験ではあまり注目されていない。だからこそ、ここで取り上げておこうと思う。

「AVR」と「APFR」

 AVRとは「Automatic Voltage Regulator」「自動電圧調整装置」

 APFRとは「Automatic Power Factor Regulator」「自動力率調整装置」

それぞれの意味

AVRについて、発電機を例に説明する。

発電機端子電圧を設定値にするのが、AVRの役割である。発電機の端子電圧は界磁電流の増減で調整することができる。

一方で

APFRは力率を設定値にするのがAPFRの役割である。遅れ力率で運転している場合、有効電力が増加すると、力率は1に近付くことになるが、無効電力を増やすべく、発電機端子電圧を上げる指令が出るのはそのためである。

(発電機操作をしたことがない人はイメージしにくいと思うが、ベクトル図を書くのが一番よい。有効電力が減少すると、無効電力を下げて力率を設定値にすることも理解しておこう)

まとめ

試験対策としては

発電機端子電圧の調整法には高圧側母線電圧を自動的に目標値に保つように運転する方法(AVR運転) と,発電機運転力率を自動的に目標値に保つように運転する方法(APFR運転)の二つがある

と覚えておくと良いだろう。