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かご形誘導電動機の「滑り」と「力率」を考えてみる

かご形誘導電動機の「滑り」と「力率」について、考えてみよう。

ワーク形式のものを用意しました。

かご形誘導電動機の等価回路についてはここでは割愛しますが、必ず思い描けるようにして下さい。

等価回路中の電流

等価回路に流れる電流は、滑りによって、どのように変化するだろうか。

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滑りが小さくなっていくと、電流の大きさは大きくなる?小さくなる?

実際に、電流の式に代入してみると分かりやすい。

始動時の滑りは1と考えるが、定格運転時の滑りは0.8ぐらいである。

 

滑りが1に近づくほど、電流の式の分母は小さくなる。そのため、電流は大きい。始動電流が大きいのはこのためである。

電動機の力率

電動機の力率はどうだろうか?

「抵抗分/インピーダンス」で力率が求まる。

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滑りが大きく(1に近づく)と、分母は小さくなるが、それ以上に分子が小さくなる。

電流が大きいと、抵抗損が大きくなる事からもイメージできる。

まとめ

ベータ版ではありますが、このような考える資料を増やしていけば、苦手な人にとって役立つ資料になると考えています。