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【電験3種2種理論】講義振り返り(12月分①)

もうすぐ7月に入りますが、企業での講義、並行してnoteでの理論講義企画がスタートしてから半年が経過しました。

通信講座の講師など有り難いことに仕事も沢山頂けて、事務所の机か、ソファーで寝るといった日々を過ごしてきました。

その経験をフィードバックして、より資料のポイントを吸収できるよう、振り返りを行いたいと思います。違った環境にいる人の反応を知ることも良い刺激になるのではないのでしょうか。

将来にわたり、公式・要点集が学習者の助けになることを切に願っています。講義を聞くだけでは問題を解けるようにはならない。自分で読み、理解し、解くを繰り返した先に成長があると感じています。違った視点から理解チェックしていくことの重要性を調べたいと自分は考えてもいます。

講義振り返り

【基礎】単位(MKSA単位系)について

学生時代に勉強をしてこなかった層に講義をすることになりました。

「単位が分からない」という人が思いの他、多かったです。「単位時間あたりの」「単位重さあたりの」という表現で躓いてしまう。

m(メートル)、kg(キログラム)、s(秒)、A(アンペア)というMKSA単位が基本となり、様々な単位ができています。「単位時間あたりの」「単位重さあたりの」という表現は「1秒あたりの」「1㎏あたりの」で置き換えて考えると、理解できるようになりました。

電磁気でも、応用物理でも、数学のグラフの傾きでも、電動機応用でも、「単位あたり」の意味を捉えることが重要であることを改めて知りました。

 

【基礎】割るという事と単位の関係

「楽勝でしょ」「これを理解していないなら、電験受ける段階じゃない」という批判もあるかもしれませんが、「距離÷時間」を理解できない人、説明できない人が沢山いました。

2時間かけて120kmの距離を移動したとした場合、「速度(時間あたりの距離)」を求められるでしょうか。

逆に「1分あたりの進む距離」を求められるでしょうか。

これは周波数と周期の関係性を理解する際に、そのまま使えます。(機械科目で躓くポイントの一つ)

 

【直流回路】電流(A)の定義

「1[A]とは、どんなものであるか説明せよ」という問題が学生時代の試験で出題されたことがあります。

上2つの講義資料を理解できれば、答えられるはず。これが「理論回路の電子運動」「エネ管の電子運動」の試験問題を解く際に必要になる。めちゃくちゃ大事。

 

【番外編】勉強計画の作り方

勉強計画を作ることが好きな人は、大体、大丈夫だと感じます。

今回、企業での講義を受講してくれている方は勉強計画を立てたこともなく、週に1日~2日勉強することもできないという人ばかりでした。(正直、すごく苦しい)

仕事も同様、とても大事なことだと感じました。仕事で良い成績出すことだけでなく、早く終わらせて、ゆとりのある仕事生活をする上でも大事だと思います。

 

【直流回路】電子の数や速度と電流の関係式

これめちゃくちゃ難しいけど、とても大事。

かなり工夫しないと、理解してもらえない。youtube使っても難しい。

「1秒あたり移動する電荷」という定義を全面に押し出した講義をしたら、理解してもらえるようになりました。

※速度と断面積が体積になる という説明が非常に重要

 

【電磁気】電荷・電束・電気力線・電場・クーロン力を整理する

電気力線と電束って、何が違うのか。

電気力線は誘電率で割るので、誘電率の影響を受ける。電束は電荷が1Cであれば1本。場に影響されないので考えやすい。

※D=εE を暗記する人が多いのだけども、E=D/εとしてみて欲しいです。意味が繋がってくると思います。