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【まとめノート①】技術士二次試験(電気電子部門)の択一式問題

技術士二次試験(電気電子部門)の択一式問題まとめノートを作成しました。

今回の資料では「火力発電」がテーマです。

【H25-2】
大型火力発電設備の送電端熱効率を高めるのに、最も不適切なものはどれか。

① 蒸気圧力を高くする。
② 給水を加熱する。
③ 所内比率を高くする。
④ 蒸気を再熱する。
⑤ 排ガス中の酸素濃度を下げる。

【正解③】
所内比率は、発電機出力に対する発電所内電力の割合であるから、所内電力の比率が増えると、送電端熱効率は下がる。

 

【H18-1】
タービン発電機の水素冷却方式の特徴で、間違っているものはどれか。

①空気冷却方式に比べて、圧力損失(通風損失)が小さい
②空気冷却方式に比べて冷却効果が大きい
③年数を絲ても熱伝達率が下がらない
④コロナ発生電圧が低い
⑤水素ガスは大気圧より、高い圧力で高純度に維持する。

【正解④】
水素冷却方式はコロナ放電を抑制する機能があるので、コロナ発生電圧は高くなる。

 

【H16-1】
コンバインドサイクル発電の説明で、間違っているものはどれか。

①ガスタービンの燃焼撒度が上昇するほど熱効率が上昇する。
② 排熱回収方式はガスタービンの排ガスをボイラ燃焼用空気として利用する。
③ 大気温度が上昇すると出力が制限される傾向にある。
④ 同出力の汽力発電に比べて、温排水量が少ない。
⑤ 負荷変化率が高く、起動時間が短い。

【正解②】
排ガスを燃焼用空気として利用するのは排気再燃方式。排熱回収方式は回収した熱で蒸気を作る方式。

 

【H13-1】

発電用ボイラの窒素酸化物低減に関する次の記載で、不適切なものを選べ。

①排ガスにアンモニアを注入し、触媒作用でNOxを還元する乾式脱硝装置の設置。
②混合燃焼と拡散燃焼をバーナ毎に行わせ、濃淡燃焼効果によりNOxの低減を図る低NOxバーナの採用。
③バーナで空気不足燃焼をさせて火炎温度を下げ、次にバーナ上部から空気を供給して完全燃焼させる二段燃焼方式の採用。
④NOx生成の原因となるN分の少ない燃料の選択
⑤燃焼用空気に排ガスを混入して、燃焼ガス滞留時間を長く保つガス再循環法の採用

【正解⑤】
滞留時間が長いと、NOxが発生しやすい。

 

【H10-2】

火力発電の蒸気タービンの次の記載で、誤っているものを選べ。

①反復流入タービンは、羽根車外側のノズルから蒸気を羽根車の周方向に出し入れするタービンである。
② 再生復水タービンは、タービンに流入した蒸気の一部を途中段落から抽出して、その蒸気で給水を加熱し、残りは復水器の圧力まで膨張する形式である。
③抽気復水タービンは、電力の割には作業用蒸気の使用量か少ない場合に用いられる。
④衝動タービンは、蒸気の膨張がノズル内だけではなく羽根内でも行われ、1 段のノズルに対して1 段の羽根を持つものと1 段のノズルに対して複数の羽根を持つものがある。
⑤背圧タービンは、正圧の排気を作業用蒸気に利用するもので、作業用蒸気を必要とする場合に用いられる。

【正解④】
衝動タービンだと、蒸気膨張はノズル内のみで行われる。高速の蒸気を羽根に吹きかけて駆動させる仕組み。

まとめ

まとめノート①では、火力発電を整理しました。ポイントを押さえておけば、正解を導きやすくなります。