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EVTとZPDの歴史。現場で講義をしてきた


先日、ZPDについて、現場確認する機会があった。

そこで色々調べることができた。

 

現場から質問があったのは、零相は一体何か?というものである。

概念的なものは分かっている。

でもイマイチ分からない。とのことだった。

 

パッと分かりやすいのは

「3相一括の時、平衡時は0だという話」だろう。

ということで、ZCTを用意してもらった。

 

あと、現場の動力ケーブルをクランプメータで測定した。

その後、ホワイトボードに平衡時の三相交流のベクトル図を書いて、実数部と虚数部を算出し、合計値を求めてみた。

 

やはり、0だった。

そうなると、送電線の戻りの線が要らない理由も見えてくる。

前回の講義が繋がる話になった。

 

「零相」というのは「不平衡時に現れる電圧や電流のこと」というのが答えである。

EVTは変圧器である。非接地系統において、中性点を作り出し、二次側を開放しておき、その開放電圧を利用(検知)するという仕組み。

 

何年もやってきたからこそ、書ける一文があった。

そこには気付きが沢山あるはず。

学ぶ人の役に立てれば幸いである。