「電圧区分に応じた接地方式を述べる」に挑戦してみて欲しい。これは非常に重要な知識であり、電験2種二次試験で多少形は変わるものの、エッセンスはそのまま出題される可能性もある。
電圧区分に応じた接地方式
・配電系統:非接地
・66~154kV:抵抗接地
・187kV:直接接地
対地電圧が分からない人向け
【電気知識集vol.5】三相線路において中性点接地で、健全相の対地電圧が上がる仕組み|桜庭裕介/桜庭電機株式会社|note
非接地であれば、地絡電流は小さくすることができる。抵抗が大きいからだ。地絡電流が小さいと通信障害などの影響を小さくすることができる。ゆえに配電系統で採用されるのが非接地だ。
一方で、直接接地は中性点と大地間に抵抗を挟んでいない。そのため、地絡発生時には大きな地絡電流が流れる。だが、健全相の電位上昇が少なくて済む。これは大変重要なことである。例えば275kVなどの送電線では健全相の電圧がもし大きく上昇することとなれば、電圧が大きいので絶縁を健全に保つことが難しくなる。こういった理由から接地方式は使い分けされているのである。