100V、60Wの白熱電球がある。
フィラメントに電圧がかかり、電流が流れると光るわけだが
60W÷100Vで0.6Aの電流が流れるはず。
ところが電圧をかけた時、大きな電流が流れる。
冷めたフィラメントの抵抗を測ってみると10Ω程度しかない。100Vかけたら10Aは流れるぞ。
その理由
フィラメントは電流が流れるにつれて、抵抗が大きくなっていく。
電流の流れ始めはフィラメントの温度が低く、抵抗が小さい。その為、大きな電流が流れる。
いわゆる、突入電流である。
今回の例だと
フィラメントの温度上昇が収まった時の抵抗が約100÷0.6≒167Ωとなり、電流は0.6Aで落ち着くというわけである。