前回の演習を振り返ろうと思う。
電験マガジンでは「演習課題」をやっていきたいと考えていた。力を伸ばしてもらいたいからである。
どれだけの人間がやってくれるかは分からない。人それぞれ生活も置かれた環境も異なるので、勉強などしている暇はないこともある。それは仕方がない。
今回用意した問題は演習には特に良問だと思う。
その理由としては「問題文を読んで、考えていけば解ける問題であるから」。あと条件で答えを絞りこむステップも含んでいる。
電験2種の電子回路はこれから難しくなっていくだろうし、いずれ今回のような問題になる可能性はある。
演習問題の解法
問題文で与えられた条件を書き出すこと、回路図に書き込むことは定石である。受験テクニックの一つなので、やった方がいいだろう。
今回の問題で鍵となったのは
・「GーS間電圧(VGS)」「DーS間電圧(VDS)」
・VinーVoutが上のMOSFETのVGSであること
・VDDの電圧が全体電圧であること
・VBが下のMOSFETのVGSであること
これらは暗記でもあるし、理解とも言えるから微妙だが、覚えてしまえば、後は順番に当てはめていけば回答できる。
暗記が得意だけど、試験本番の変化についていくのが苦手だという人を鍛えるのに適する問題なので、電験マガジンでは敢えてピックアップしたのである。