今日も電験の悩み相談をやっていく。
今日の相談は
「計算問題からやるべきですか」
「計算問題は後回しでもいいですか」
この悩みについて、自分の経験から理由も添えて答えていく。
自分の意見を述べる前に、状況把握からしていこう。
計算問題の重要性
まず、計算問題は重要だということは押さえておこう。
計算問題の攻略を抜きに、電験合格は見えてこない。
理論科目はほぼ計算だ。
電力科目は半分までいかないにしても、計算問題が解けるとかなり有利になる。
機械科目はほぼ計算。
法規科目も電力科目と同様だ。計算が解けると有利。
いわゆる論説だけで電験に合格しようとすると、当日の試験問題によっては物凄くハードルが高い場合がある。
1年に一回の試験に、一か八かで挑むのはオススメできない。
優先順位の話
計算問題の重要性は理解して頂けたと思う。(電験の過去問を一度見てみよう。たぶん身に染みて、実感して頂けるだろう。)
では、次に本題である優先順位の話をする。
自分の考えだが
「論説から始めた方が楽」
※論説とは「知識問題」のこと。いわゆる暗記しておくことで解けるような文章問題の事を示す。
なぜ、論説から勉強すべきか
理由は大きく2つある。
【1つ目の理由】
よく分からない状態で計算問題を解いても、学習効果が低いと考えているから
実際にやってみると、わかる。
概要をざっくりと学んだ後に、計算問題を解いていくと勉強が進めやすい。
さらに、勉強のリズムも生まれやすい。
計算問題に比べて、手を動かさなくていい分、勉強の進みが速いからだ。
人間、どんどん進む方が楽しい。楽しいから勉強する。疲れにくいといった好ループができる。
「楽しい」という感情を生み出したいが為に、自分は「論説問題」いわゆる「暗記問題」からやることをオススメしている。
【2つ目の理由】
「焦り」を消すため
計算問題は、基本的に自分で解いてみないことにはできるようにならない。不思議なものだが、模範解答を見てるだけは難しい問題はまず解けないだろう。
自分の頭で考えていないことが原因だろう。
電験では過去問と同じ問題はほぼ出題されない。問題文は必ず変えられてしまう。
そのため、計算問題を攻略するために、自分の頭で考えたり、手を動かす。
だが、ここには問題が一つある。
「通勤」やちょっとした隙間時間では計算問題の勉強はやりにくいのだ。
また、まわりがうるさかったりすると、集中できない。
これを続けていくと、どうなるかというと
時間をかけている割には、勉強の進捗が悪いという状態に陥ってしまう。
計算問題もできていない上に、論説問題の勉強をしていなくては、当然「焦り」が生まれる。
受験勉強でもそうだが、勉強に「焦り」は禁物。
脳内に記憶される情報量が一気に少なくなる可能性が出てくる。目の前のことに集中できなくなるのだ。
そのため、まずは「論説」の勉強を進めておき、気持ちの余裕を作り出そう。
注意事項
「論説勉強」と「計算問題勉強」を完全分離するのは良くないので注意すること。
例えば、7月中旬から計算問題をやるといった計画。
これをやると、まず高確率で失敗する。
その理由を下記にまとめておく。
電験の計算問題は、一般の数学に比べて、難しい問題が多い。そのため、なかなか解けるようにならないのだ。
普通の一般人であれば、少なくても「2回の復習」は必要だと考えておこう。
つまり、問題を一度だけ解いて満足するのではなく、時間をおいて復習し、計算技能を身に付ける必要がある。
そのため、早い段階で計算問題も解いておきたいのだ。
余裕のある6月に主要な計算問題を解いておき、7月、8月に復習する期間を設けて、ステップアップしていくと、上手くいきやすい。