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施工管理、現場監督という業務を電験勉強に生かす

業務を勉強に生かす環境を作る

「電気技術者の卵として働く方」と比較して、「現場作業員」「施工管理者」「現場監督者」の数は、3倍どころか5倍以上だ。

電気工事士の受験者数では、工業高校の生徒も受験するので単純に比較できないが。


単純に考えて、規模が違うのは想像できる。


自分が現場を経験してきた中で、気付いたことをここで紹介しておく。

 

ただ仕事をしている方が多い

耳の痛い話だが、こういった方は多い。

自分も繁忙期になると、ただただ仕事をこなす日々を過ごすことがある。


しかし、たまに立ち止まって、振り返ってみることをオススメしている。


現場での電気設備の業務は、電験の試験範囲であることが往々にしてある。


・ケーブルの話
・絶縁診断の話
・誘導障害の話
・保安器の話
・計器や保護継電器の話

挙げるときりがないのだが、電気設備、特に受電設備を持っている方は100%電験で要求される知識が業務の中に含まれている。


定期的に自業務を振り返ってみる時間を作り、自業務をまとめてみて欲しい。


これをすることで、実はかなり知識を整理することができる。


自分は保護継電器に関する仕事をしているので、このあたりをまとめたところ、かなり役立つ資料を作りだすことができた。

さらには、整理していく中でよくわからなかった分野(保護協調)について、調べて、その結果もまとめた。

もうすでにお気づきの方もいると思うが、「絶縁協調」は電験において必須知識だ。

しかも、保護継電器に関しては、3種であっても、保護継電器の目的や概要は求めれる。

業務を効率化しつつも、電験の勉強ができるのだ。

 

具体的にどうやるのか

ノートを一冊、手帳を一冊用意するだけだ。
机上でまとめあげるときに、ノートを使おう。

できる限り、スペースを空けて要点を思い出しやすいノートにすること。
そうすることで、1か月経っても忘れにくいものとなる。


手帳も重要な役割を果たすことを伝えておく。

自業務というのは、なかなかすべて覚えておくことはできない。

仕事をしていく中で
「あ!!ここ電験に出題されてやすそう!!」と思いだすことがある。

その発見を逃すことなく、その手帳に現場でもどこでも殴り書きしておくのだ。

ハッと思い出した記憶は総じて忘れやすいから注意だ。


自分はこの手帳を活用したおかげで、どんどん仕事の効率は上がったし、電験の勉強も進んだ。

このブログの記事も、仕事で発見したことを詰め込んだりしている。

 

また、即時に完成するノートではないことも覚悟しておこう。

1週間から2週間で9割がた電験に関する業務を洗い出して、さらに、仕事で発見したことを加えていくので、大体、1か月ぐらいはかかったりする。

 

 

(実例)変圧器のメンテナンスをやっている方

変圧器は非常に覚えることが多い。

実務の知識もそうだが、電験の出題範囲までも広い。

・変圧器の構造
・変圧器の仕組み(理論)
・変圧器のトラブル
・変圧器の試験方法
・変圧器の結線方式


一つ一つの項目が重い。

それが少なくとも5個はある。

(全て電験に出題されるので、変圧器の業務をしている方は少し有利だと思う。例えば、絶縁油の試験なんて、やったことがなく、教科書だけで学習すると、忘れやすくて大変)

 

会社には設計書や計算書が必ずあると思うので、それらをコピーして、読んでいき理解した部分をマーカーで塗るだけでもかなり学習効果がある。


まとめ

以前、「仕事経験を電験に生かす」という話を記事中に少し書いたところ、具体的にどうやるかわかりませんという質問をもらったので今回記事に、自分のやったことをまとめました。

特に意識していたのは「手帳」です。

現場に行くと、事務所とは違って、孤立した環境下で過ごすことになります。そこに手帳を持っていくことで、ぼんやりして時間を無駄にしてしまうことを防ぐことができます。

 

(疲れたときは敢えてボーとする時間も設けたりしてください。これはこれで、脳内をリセットできるのでオススメですよ。)

 

自分は手帳でしたが、最近、メモの活用がよく取り上げられています。

本屋で見かけて、最近すべて読み終わりました。

面白かったので、休憩時間等に読んでみてください。思った以上に勉強になりましたし、少し意識も高くなりました。

行動を改善しようとすると疲れることもあるので、ビジネス本は嫌いなのですが、これは後味が良くて、読みやすい本です。