試験2日前の木曜日
「電験2種の機械科目に合格したいのですが・・・」
「そもそも試験会場に行くか迷っています・・・」
こういった相談を受けました。
当然、1ヶ月前から「適切な範囲」を「適切な方法」で勉強していれば1次試験は合格できます。
「勉強はしてきたのですが・・・・自信がなくて」
参考書を購入し、知識を習得したのち、過去問を数年分解いてみましたか??という問に対して
「あまり解けませんでした」という回答でした。
「今日はここから合格するためにどうすべきか」を考えていきたいと思います。
知識を習得する習慣が身に付いていない
一番の問題点はここにあると思います。
「参考書を買えば合格できる」と思っている方は意外と多いのですが、そこまで実際、甘くないです。
工夫しないと、点は取れません。
簡単に点が取れるなら、合格率は50%を超えるはずですし、試験当日に大量の欠席者もでません。
高価値の電験に合格する割には「挑む覚悟」が甘いと言わざるを得ませんよね。
参考書を解いても、過去問を解いても点が取れるイメージや他の過去問を解いても、点が取れない方は「上手く勉強できていなくて、知識の吸収ができていない可能性があります」
こういった方は意識して工夫をする必要があります。
どこで点を取るのか知っていますか??
試験の本質になります。
機械科目の試験範囲は分かっていると思いますが
「各分野でどこが問われるか」
もっと言うと
「どこが穴埋めになりやすいのか」
ここを知ると、点が取れるようになります。
もっと電験の分析をしていくと
知識を横断的に知らないと思うように点が取れないことに気が付きます。
今回、ここに注力した資料を配信しました。
一部掲載しておきますので、必要あれば活用頂ければと思います。
こういう問題が6割を切りやすい
三相誘導電動機において、滑りSが1>S>0では電磁力の方向は常に回転磁界の方向と同じであり、この滑りでは回転子の回転方向と電磁力の方向とは常に一致するのでトルクは駆動となる。一方、電動機の滑りSが-1<S<0では、回転磁界の方向は変わらず、電磁力の方向が逆転するため、生じるトルクは制動トルクとなる。従って、通常の三相誘導電動機は同期速度以下では電動機運転、同期速度以上では回生制動運転に限られる。
これに対して、超同期セルビウス方式は巻線形誘導電動機の二次側に交流直接電力変換装置を設けて、二次側の電力を電源に送り返すだけではなく、逆に電源側から電動機側に電力を送ることにより、同期速度の上下にわたって、それぞれの運転範囲で電動機運転及び回生制動運転を可能とする優れた方式である。
この問題は実際に電験2種で出題されているのだが、電験3種でも1種でも似たような問題を見かけたことがあるだろう。
この問題の気を付けるべき点は
「知識を横断的に知らないと点が取れない」という所だ。
①滑りSが1>S>0の話
②滑りSが-1<S<0の話
③超同期セルビウス方式
この問題は3つの知識がミックスされた問題なのである。
つまり、いくら「滑りSが1>S>0の話」に詳しくても、他を知らなければ6割どころか4割程度の点しか取れないのである。
ここが合格率を下げている要因。
機械科目にはこういった問題が多いのが特徴。
勉強資料について
最後の足掻きをする人、共に頑張ってみませんか?
知識を横断的にまとめて解説した勉強資料になります。
最後に3つ伝えておきたいことがあります。勉強資料本文にも書かせてもらったのですが
・試験1日前だからといった諦めるな!
・「何日前から勉強してきた」というのは関係ない。「合格点に至る知識があるかどうか」が重要。
・せっかく申し込んだのだがら、合格しよう。合格できなかったとしても来年に繋げよう。(来年の勉強時間を削減することができる)
今年の1次試験まで残りわずか。
共に頑張りましょうね。