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仕事や勉強の本質|電験においても必要なこと

【更新情報】
2019年9月28日18時記事追記

お疲れ様です。

 

桜庭裕介です。

 

最近、配信した記事で反響があったものを紹介します。

 

今までの人生を振り返ってみても、結構重要な部分をまとめた内容となっています。

 

勉強の本質

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同じような勉強をしても
「できる人がいて、できない人が必ず発生する」
といった疑問。


ここに対するアドバイスを深堀りしていく記事が良く読まれています。

 

この記事に対して、自分の経験を添えていきたいと思います。


より具体的に失敗する方のイメージすることができるでしょう。

 

「他人の失敗には価値がある」「他人と同じ轍を踏まない」という言葉の通りですが

 


控えめに言っても、失敗を学ぶ価値は高いです。

 

自分を把握できなかった失敗経験を話します

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若い頃の自分は

「自分を把握する」というアドバイス

を勘違いしていました。


このアドバイスは、仕事、勉強、スポーツ等においても有効。講座や講演会に行くと頂くことが多いアドバイスの一つです。

 

しかし、この有名なアドバイス。

 

複数の意味が込められていることをご存じでしたか??


確かにいいアドバイスだと思いますが「難易度が高いアドバイスだな」と今も思います。若い人だとしっかりと理解することは難しいのではないでしょうか。

 

 そこで一つ工夫をします。

「具体化」です。

さきほどお伝えした記事ではアドバイスを「3つの具体的なハードル」で表現しました。



具体化・見える化することで、抽象的なアドバイスはより吸収しやすくなります。

 

♢POINT♢
「自分を把握するといったアドバイス」は具体化する。今回は3つに分けて考えた。

①自分のわからない部分を明確化し把握する

②自分の採用している方法の狙いを理解しているか

③各領域でどこまで理解が進んでいるのか

 

※この思考法は色々な場面で活用できるので、覚えておいて損はないでしょう。

 

それぞれのステップで失敗してきましたので、それぞれ紹介していきます。

 

①自分のわからない部分を明確化し把握する

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「自分を把握する」というアドバイスに出会ったのは「就職活動」の時でした。

 

当時は20歳前半。

 

面接というものが嫌いで、上手くいかない日々が続いていました。大学の就職支援の面接練習が本当に嫌いでした。

 

質問されても

「いい返しができない」
「何を返していいかわからない」
「志望動機を深堀して回答できない」

 

こういったことがほぼ毎日続くので、面接の質問責めに苦手意識を持ってしまったことを覚えています。

 

 

見かねた就職支援のアドバイザーの方が声をかけてくれました。

 

就職活動の教科書に書いてある「自分を把握する」という言葉の意味を理解してる??

 

当時の自分は若かったこともあり

「当然です。理解してますよ!」と答えた記憶があります。



その言葉に対し、アドバイザーは下記の言葉を放ったことを今でも覚えています。

たぶん分かっていないな。

自分を把握するって、ぼんやり眺めるだけじゃ絶対にできないことなんだよ。「自分が何をわかっていないのか」をまずは炙り出してみた方がいい。

 

「自分が何をわかっていないのか」ここさえ押さえておくことができれば、色々な質問に答えることができるようになる。少なくとも、質問に答えられない状況からは脱することができるはずだ。

 

やることとしては、分かっていることと分かっていないことの線引を引く。そこから分かっていない部分に着目し、詳細に分解して考えていく。そうすると、できることは必然的に増えていく。

 

結果的に自分は面接が得意とまではならなかったものの、一部上場企業の面接でかなり結果を出すことができました。

優れたトーク力はないものの、質問に対する回答が浮かばない・・・といった事態を避けることに成功しました。

 

面接とは大きなことを披露する場と考える方もいますが、決してそんなことはないです。「質問されたことに対して、的確に答える」といった意味合の方が強い試験だと感じています。考えてみると当然なのですが。

 

電験に置き換えて考えてみると・・

「質問に対して答える」という部分については電験も面接も同じです。昔の二次試験は口頭試験でしたので過言ではないでしょう。

 

「知識がなくては答えられない」といった部分も共通しています。

 

 

何で答えられないのか・・・といった部分に着目していけば、原因だけではなく、勉強方法にまで行きつくことが出来ると思います。

 

②自分の採用している方法の狙いを理解しているか

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・仕事のやり方
・資格勉強のやり方
・スポーツでいえば、トレーニングのやり方

 

これらのやり方には複数存在します。

会社であれば「先輩のやり方」「これまでのやり方」等、いくつもやり方は存在しますし、勉強のやり方であれば「塾」「講座」によっても違いがあってネット上には「オススメのやり方」などたくさん方法があります。

 

これらは人によっても、違いがあることは当然考慮すべきなのですが


 

ここで一番注意しておくべきなのが

 

「狙い」

 

 「狙い」は必ず意識した方がいいです。

特に、難しい仕事や資格試験の時ほど考えるようにしましょう。

 

「やり方」は「必ず狙いがあってのもの」と認識しておかないと、成果に結びつかないことが往々にしてあります。

 

 

具体例を挙げて説明しましょう

スポーツのトレーニングが一番分かりやすい

エクササイズを考えてみましょう。

同じようなエクササイズであっても瞬発力を身に付けるものもあれば、持久力を身に付けるもの、可動域を広げるようなもの、さらには鍛える部位が微妙に違うなど、エクササイズには山のように種類があります。


結論を言うと、狙いが違えば、トレーニングも違ってくるということです。


狙いとエクササイズにズレがあると、運動効果は激減します。

 

 

実は、この話は勉強においても同様のことが言えます。

 

勉強方法にも必ず「狙い」がある

勉強方法の狙いは何でしょうか??









「試験問題が解けること」です。

 

「知識を習得することが狙いです」といった表現は極力使わない方がいいと自分は考えています。目標意識がかなりぼやけてしまうからです。

 

原則、試験問題が解ける勉強方法を常に選択するべきなのです。

 

 

自分はここを履き違えて大きな失敗をしています。(まさしく電験1種の二次試験での失敗が該当します。。。)

 

電験2種以上であれば、1次試験と2次試験を受験する必要があるのですが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでもお伝えしてきた通り、1次試験と2次試験はほぼ別の試験です。

 

「問われる部分」が違いすぎて、違う資格試験かと錯覚するくらい違うのですが

 

 

・・

 

・・・



つまり、何が言いたいかというと

「一次試験と二次試験では勉強方法が必ず異なる」ということです。

 

 

若い頃の自分はここに気が付けなかったのです。

「一次試験対策用の勉強」と「二次試験対策用の勉強」を分けていませんでした。


「一次試験対策用の勉強」なのに、また二次試験のときにそれを繰り返してしまう
といった無駄をしていました。

 

「一次試験対策用の勉強」のおおよそ50%は二次試験では使えません。出題されないのですから、覚える必要などないのです。

 

 

そこに気が付いたのは「試験後」でした。

 

この経験が今の自分を形成していると言っても過言ではないと思います。

 

③各領域でどこまで理解が進んでいるのか

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仕事の話からしていきましょう。
例えば、大量の業務を報告するといった仕事を例に説明します。


理想としては「全業務を100%理解すること」です。


しかし、実際、そんな時間はないです。
もし、実現させようとするならば、毎週土曜日出勤しないといけなくなるでしょう。

 

扱う業務量が増えるほど

・各領域の把握
・ポイントを押さえた時間配分

が重要になってくるのです。

 

 

日本であれば年齢が上がれば、役職も上がります。少なくとも副社長クラスに説明する機会も出てくるでしょう。

 

そんな時に今回のアドバイスが有益。

 

自分は以前「完璧主義者」でした。(今も気を抜くと、完璧にやりたくなる性質が出てくる)

 

大きな仕事で大失敗をしています。

「お前らは的を得ていないぞ」

多くの人がいる前で、こういった発言を喰らったことがあります。報告会の時だったのですが、当然積み上げてきた物が崩れ去ってしまった瞬間でもありました。


数ヶ月間のプロジェクトだったので、書類は大量にありました。(多くの時間外労働もしました)


しかし、肝心な部分が抜けていたのです。


そのため「使える成果物」が少なかったのです。


抜けていたのは「ポイントを押さえるところ」

仕事には重要なポイントが必ず存在します。

 

ここを自分は意識していなかったから失敗しました。

 

お金で考えると分かりやすいです。

 

A案件:4億円
B案件:1億円
C案件:2000万円
D案件:  500万円


当然、AとBの案件に注力すべきです。
全体規模の90%以上を占めることもあり、当然そこが報告の目玉になるのです。



ただ・・・業務に夢中になってしまうと、苦労した分野にこだわってしまうのが人間。


自分はCの案件に注力してしまっていたのです。


Aの案件はそこそこの理解。


Bの案件はイマイチ理解しておらず、他人任せにしていました。


Dの案件は簡単な業務であったこともあり、完全に理解していました。

 

A案件B案件の質問責めに答えられず

オーディエンスは当然ながら、規模の大きい仕事に質問をします。

 

費用対効果も大きいからです。

 

A案件の質問の数が多すぎて徐々に答えられなくなり、さらにB案件の質問も来るので完全にノックダウン。

何を言っても信じてもらえないようなアンチフィールドと化してしまったのを今でも覚えています。

 

 

この経験を踏まえて

自分は「扱う自分の仕事」と「重要度」を把握することの大切さを学びました。

 

重要な仕事ほど完成度を高めておくべきで、今後の展望を含めて説明もできるようにしておくべきだったのです。

 

 

今は大きな仕事を受注する際には必ず「仕事の規模」「重要度」を確認。仕事の期限と照らし合わせて、同じ失敗を繰り返さないように心がけています。

 

電験においても同じことが言える

今回紹介した失敗と電験の失敗はかなりリンクしていると自分は感じています。

 

仕事の進め方が下手な人ほど、電験合格は難しいとも思います。結構通ずる部分があるので、苦手な人は苦手でしょう。

 

電験は4科目もあって、さらには細かい分野がその4科目にぶら下がっています。

 

非常に大きなプロジェクトだと言えます。

 

仕事で言えば金額規模が大切ですが

電験では「出題頻度」「配点」が重要なファクターとなります。

 

 

つまり・・・

電験というプロジェクトの成功には、各領域で重要なポイントを見極めて、そこにリソースを注ぎ込んで理解度をあげていくことが大切。

 

まとめ

以上、「仕事や勉強の本質|電験においても必要なこと」の記事となります。


今回、仕事|電験|勉強で成功するための本質という話を実体験を踏まえて分かりやすく紹介しました。


電験は知識習得だけではなく、仕事の進め方を身に付けるというメリットもあります。

 

勉強がしんどくなってきて「勉強なんて意味ないじゃん」などと思ってしまったときはこの記事を読んで元気になって下さい。

 

一つの励みにして頂ければと思います。

 

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