電験合格からやりたい仕事に就く

電験・仕事・電気資格情報を配信

高専生が就職活動の面接で失敗する3つの原因【結論:相手の知りたいことを話そう】

お疲れ様です。

 

電験研究と電気業界の研究をし続けている桜庭裕介です。 

 

今日は高専生の就活について、お話ししたいと思います。

 

本記事を読んで下さっている方はもしかしたら

・面接
・ES(エントリーシート)
・志望動機


のいずれかに、苦手意識を持っているのではないでしょうか。

 

ここを深堀していきます。具体例も掲載しておくのでアレンジしてもらえればと思います。

 

それでは本題に入ります。

 

高専生の就職活動で失敗する3つの原因

「高専生の就職活動はイージーモード」なんて言われていますが

 

実際、確かにその通りです。

 

 

無名大学の学生が有名一部上場企業に入社することに比べたら、超簡単。

 

 

しかしながら、人には向き不向きがあります。


話すことが得意ではない人にとって、面接は大変なはず。

 


そういった方は不採用になる可能性があります。陥りやすいポイントも合わせて紹介していきます。

 

 

不採用の原因①
「話過ぎる。とにかく長い」

いわゆるオタクと呼ばれる方をイメージして下さい。


オタクと就職活動は相性が悪いです。

なぜなら、相手が聞いていないことまでも、話をしてしまう特徴があるためです。



自分の好きな話ばかりをしていれば、面接では「不合格」となる可能性はグッと上がります。

 

面接の採用基準(自分が当時所蔵していた一部上場企業の組織)では

・コミュニケーションが取れること
・受け答えが的確であること

 

といった審査基準があって、5段階評価で判断されます。

 

 

仕事はコミュニケーションで成り立つものですから、ここで大きな失点をしてしまうとかなり不利なのは言うまでもありません。

 

❑POINT❑
・話す内容は簡潔に
・一文で長く話すのではなく、最低限の主語述語で説明する



【解説】
自分も面接は苦手だったのですが「相手の人と話をする」という感覚を持つようになってから、スムーズに面接を受けることができるようになりました。


また「受け答えはボクシングでいうジャブのイメージでやるといいよ」といったアドバイスを大学の就職アドバイザーに頂きました。そのイメージでトレーニングを積んだところ、かなり上達しました。


短い文章で返すことって、実は自分が楽。
頭の中で考える量が減るので、負担が減るんです。「相手に球を返す」なんていう言葉がありますが、まさにそれ。

相手の質問の本質部分だけを返して、相手が質問を考えているうちに状況把握して、その状況にあった言葉や文章を準備する。


こんな感じでやると、面接の10分間はあっという間。
自分はこの方法で、大都市の超有名企業に合格しました。有名大学を出ていない人間でも、入社できることを証明しました。

 

実際の面接をシミュレーションしてみる

参考までにどんな感じで受け答えするか、記載しておきます。

沢山、自分でシミュレーションするといいですよ。


今回は「研究」をテーマにシミュレーションしてみます。


高専の就活では必ず研究のことが聞かれます。実際、就職活動をする時期は春ですので、研究はほとんどやってない人が多いです。

 

だからこそ、質問してきます。

優秀な生徒であれば、研究の概要を掴んで現時点の課題把握、その解決手段まで検討しているものです。

その度合いを見るのには最適な質問でもあるでしょう。

 

 

 

 

 

面接官「どんな研究をしているか、お聞かせ願います」

自分
「はい。私は○○を解明するといった研究をしています。」
「この研究が上手くいけば、〇〇を改善できるといったものです。」


面接官「そうですか。では、研究では具体的にどんな苦労がありましたか?」


自分
「はい。私の研究には××という課題が長年あるので、そこを解消する「方法を考えること」に苦労しています。」
「□□といった新しいアプローチを来週からやってみようと考えています」

 

面接官「どうやって、そのアプローチを思いついたのですか?」

自分
「研究室で過去行われた研究の中で応用できるものはないかと考えて、調べていく中でヒントを得ました。教授に相談して有効なアプローチになるか議論して方針決定しました。」

 

すごく短い文章で受け答えができていることが分かります。

「私は○○で××でして、△△ですから、〇〇なので・・・」といった長い一文で説明しないように気を付けましょう。

 

不採用の原因②
「相手の質問の答えになっていない」

これは原因①と並んで、面接官をうんざりさせることになります。それどころか、怒りを買ってしまう可能性もあります。

 


立場を入れ替えて考えてみると、良いでしょう。

 

自分が家族や友人に
「今日、どこ行く?」と聞いたとします。


「昨日のドラマ、面白かったね。今後はこんな展開が予想されるよ!」

 

こんな回答が来たら、どう思います??


おそろく「え?」となりますよね。

 

 

こういったことが面接会場で往々にして起こっています。

 

日常茶飯事です。

 

集団面接を受けてみると、大体こういった人が1人はいます。

 

舞い上がってしまうんでしょう。

 

 

そこで、まず心掛けて欲しいのは

「相手の質問に対する答えを先に言う」ということです。

 

相手の質問に対する「答え」を先に「短い文章」で言う

これ、めちゃくちゃ大事です。

 

そして、これをすると何が良いかというと

 

「質問をした面接官の欲求が満足させることができる」のです。

 

 

「何の研究をしていますか?」という質問には「〇〇を調査する研究をしています」と答えてしまうことで、かなり好印象を与えることができます。

 

 

簡単に見えますが、できない人はかなりいます。

伝えたい思いが強すぎて、細かい説明をしてしまう人が必ずいます。
「電子回路、RLC回路の高周波ノイズがある領域では大きくなることがわかっていて、そのノイズは周囲に悪影響を及ぼすことからそのノイズをキャンセルできるための設備や条件を作り出すためのシミュレーションソフトでプログラミングをしています」

 

こんな回答をして、途中で「もういいです。わかりました」と言われる人も実際いました。

 

不採用の原因③
「やりたいことが明確になっていない」

ES(エントリーシート)、志望動機にも関わってくる話です。

 

高専生だけではなく、新卒採用の際に重要と言われているのが

 

①自己PR
②コミュニケーションスキル
③やりたいこと

 

この3点です。

 

①と②ができない人は職場でもかなりミスをします。

 

新卒は当然、仕事の実績はないわけですから、最低限持っておくべきスキルが「自己PR」と「コミュニケーションスキル」だということです。

 

では「③やりたいこと」は何故必要なのでしょうか。

 

 

リクナビやマイナビで求人広告を見ても「よく仕事内容がわからない」といった状態になるかと思います。



ただこの状態で入社してしまうと、数年後



「仕事をやめたくなります」

 

 

「家族さえいなかったら、仕事やめるのにな~」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。

 

実際、高専の先輩たちもかなり退職しています。
数年働いて、Uターン転職で市役所勤めがめちゃくちゃ多い。

 

これはかなり勿体なくて、最初から市役所に就職していればかなりの手間と出費をかけずに済みました。


給与だって、また給与体系の階段を下から登っていかないといけません。

 

高専の就職活動をあまり考えずにやっただけで、かなりの損害を被ってしまっているのです。

 

結論:やりたいことを明確にすると、自分の仕事観が明確になる

面接官は「企業分析をきちんとしているか」というチェックも兼ねていますが、ちゃんと長く働いてくれるかなという観点でも質問してくれています。

 

 

「やりたいことが会社でできる」というのは、自分にとって、かなり大切なことなので、きちんと整理してみて下さい。

 

やりたいことがないという人へ

注意して欲しいのが
「社会人になり数年経つと、必ずやりたいことが生まれる」ということ。



・企業を沢山知る 

・話を沢山聞く

  

まずは知識をインプットしましょう。


情報が蓄積してくると、どうなるか。

 

 

 

自分の「嫌なこと」「やりたくないこと」が見えてきます。

 

 

そして、その先にさらに進むと


「やりたいこと」が見えてくることに気が付くでしょう。


人間、好きなことがある以上、やりたいことは必ずあります。

あなたはまだ就職について、よく知らないだけです。
これはあなた自身、何も悪くないです。

なぜなら、そんな授業もなかったですし、特別講義ですら学校ではやられていないからです。

 

 

就職活動は「学生の責任」と学校側は暗に言っているので、ここは自分できっちりと準備しましょう。

 

最近は、がっつり企業のことを知るツールもベンチャー企業が作ってくれたおかげで、無料で使えますので活用してみてはいかがでしょうか。

 

【2019年11月5日】

就職活動のやり方をまとめた記事を作成しました。企業のことを知るツール等の便利情報を入れ込んでいるので、活用頂ければと思います。