「単語を覚えたのに何故かTOEICの点が上がらない」という謎の現象。ここを自分の体験談に基づき、分析を実施した。
今日は分析論調で説明していく。
この謎の現象を解明すべく、まずは体験談を漁った。
ところが、色々なブログを読んでみたものの、実はこの手の悩みは大々的に扱われてはいなかった。
少し考えればわかった。
TOEICブロガーと言われる方はそもそも「英語が好きだから」か、もしくは「英語が得意」だからである。
そんな英語の達人達が記事を配信する中、自分のような電気エンジニアがTOEIC記事を上げるのは大変申し訳ないのだが
「理系で電気エンジニアで英語のバックグラウンドがない人」
という人材の体験談もまた価値があるのではないかと考え、この記事を作成した。
自分の歩みを紹介しておくと・・
⓪もともとTOEICは400点程度(大学時代に少し挑戦)
①短期間(約半年)で700点を獲得
②さらにその半年後、885点を獲得
といった感じだ。
当然、自分は理系の高校と大学を歩んできたので、英語のバックグラウンドはない。
講師の方も正直微妙な方が多かったように感じる。
現に
「100の英文を暗記してこい。そのうち、半分がテストに出るぞ!」といった指導をしていた。
この指導はありと言えば、ありだが、数ヶ月で英文100は少なすぎる。高校生は物事の吸収率が最高値にある世代。
もっと多量のインプットをさせてあげるべきだろう。
ただ付け加えておくが、もちろん講師全員が全員、適当な指導だったわけではない。素晴らしい英語講師の方もいた。
が、高専や理系大学は文系大学の英語講師と比較したら、レベルが落ちるのは間違いないだろう。
こういった環境で育ったため「TOEICは簡単な試験だ」などと言われているものの、それなりの苦労と挫折をし、その都度、方針修正・教材変更をして成果を出した。
しかしながら、振返ってみると、教材変更に費やした時間はムダでしかなかった。(これも成長!と捉えられるポジティブ精神は持ち合わせていない)
電気エンジニアがTOEICに挑戦したらどうなる?
という読者からの声に答えるべく、全力で挑戦した。
その挑戦の過程で
苦しんだ「単語」に関する分析結果を読んで頂ければと思う。
少し前置きが長くなったが、本題の「単語帳とTOEIC」の分析結果を紹介する。
単語帳で勉強してもTOEICの点が上がらない。何故だ?
実は、自分はこの悩みを高専時代から抱えていた。
高校に入ると、大抵単語帳が配られると思う。そして、小テスト、中間テスト、期末テストといった試験では、配られた単語帳が効果を発揮する。
ところが、学力テスト。
この試験の時だけ、配られた単語帳は効果が薄まる。
何か点が取れない。
ここには「勉強の本質」があった。
気が付くのに膨大な時間がかかった。高専時代には気が付くことができなかった。
前にも話したが、電験の勉強を突き詰めていく中で気が付いた。
試験範囲とマッチしていない単語帳
「試験範囲とマッチしていない単語帳」を使っているようだったら、今すぐにやめよう。
書棚にしまっておいた方がよい。
大学時代にTOEICが伸び悩んだ最大の原因は「学校で配られた単語帳を使っていた」ことにあったと分析している。
この原因は文字にすると、明確だ。
「試験範囲ではない単語を覚える」
「試験では問われない単語の意味を覚える」
「単語の意味を覚えて、使い方を覚えない」⇐もはやコースアウト
この3点は、英語、特にTOEIC勉強の上で極めて大事だと分析している。
TOEICで使われない単語を収めた単語帳を使ったらどうなるか??
答えは単純明快。
せっかく覚えた単語が試験の問題文の中に出てこない
これは完全に電験と同じだ。
電験3種で「ラプラス変換や微分方程式が得意」という特技が活かされないのと同義。
電験3種であれば、基本の公式を覚えて、浅く広く学習することが必要。一方で、特定の分野は深く学び、計算で解けるようにする必要がある。
電験3種で対象座標法の計算が求められていないのと同様、TOEICの試験でも高度な文法や単語は要求されない。
電験や数学だとこれらのことを理解できるのだが、英語となると途端に認識がズレるのが理系の弱点かなと思う。(個人差は当然ある)
単語の意味だけ覚えてもあまり意味がなかった
以前配信した「単語帳の分析結果」の記事ではいくつか単語帳を紹介した。
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この単語帳を使っていて気が付いたことだが、使い方が重要だと感じた。
やはり、英語、しかも単語帳においても使い方が存在するし、きちんと意識しなくてはいけないと感じた。ただ闇雲に単語の意味だけ覚えるといった使い方をすると、結構伸び悩む。
※正直言うと、ここの言語化にかなり悩んだ。伝わる表現というものが難しい。だが、ここで諦めたら、オンラインで活動する自分の意味がなくなるから工夫をした。
英語のバックグラウンドがない自分が「英単語」を覚えようとしたときに、少し疑問に思っていた部分を整理すると
英単語が厄介で、点を落とすトリガーとなるものは
・英単語が複数の意味を持つ場合(TOEICで落とし穴として使われる単語)
・用途によって形が変わったり、付属パーツが必要になる(前置詞とのセット)
試験結果を分析していく中で「これだね。」と長年苦しんでいた膿の部分を発見した。
自分に決定的に足りなかったのは
「単語がどう使われているか」と「単語をどう使うのか」という知識
ここが決定的に抜け落ちていたのである。そういう教育も受けてこなかった。
この抜け落ちた状態ではTOEIC800点は越えることはできない。
実際、TOEIC600点程度で停滞した。
ここで伸び悩む人は多いはずだ。平均点を見てもこのスコアで大体が停滞している。
そして、この膿の部分
「単語がどう使われるのか」
「単語をどう使うのか」
この2つは似ているようで微妙に違う。
ここを意識してトレーニングしたところ、TOEIC885点まで一気に跳ねた。
単語帳の使い方を詳しく知りたいという声があれば、自分なりの工夫を紹介しようと思う。そこまで革命的なことをしたわけではないが。
トレーニング方法は様々あるが、このあたりを考えてみると、スコアは伸びると思う。お試しあれ。
共に大きく成長しよう!!
まとめ
以上「単語帳で勉強してもTOEICの点が上がらない。何故だ?」の記事です。
的を射抜くような記事を書こうと考えて、工夫をしたつもりです。
読み物として読んでも楽しいといった位置を目指しています。電験にしろ、TOEICにしろ、とにかく毎日時間を割いて、取り組めば確実に前には進みます。
自分の記事を読んだら、勉強をちょっとするという習慣を続けてもらえればと思います。
将来、仕事が嫌になった時、転職という選択肢を持てるように共に頑張りましょうね。
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