「異動の話が来てしまった」「出世コースだけど残業が多い部署」「ツライ未来しか見えない」こんな思いをしている方が知人にいる。今日は自分の経験を踏まえて、自分なりの回答をさせて頂く。
おはようございます。
電験と電気業界を研究している桜庭裕介です。
初めての方もいらっしゃると思いますので、いつもの簡単な自己紹介を添えておきます。
≪実績≫
❑転職関係❑『残業10時間以下』&『年収変動なし』の企業に転職成功
※詳細を下記のnoteに集約
電気エンジニアとしての決断【超大手企業を退社する選択】
入社5年目で約10億円のプロジェクトリーダーを担当。40歳の先輩たちを部下に委託先の会社と調整、時には衝突しながら検収まで持っていった経験があります。
いわゆる大企業のエリートサラリーマンをしてきました。(と良い事ばかり書いていますが、実際は失敗ばかり。一般の会社員より2倍ほど会社生活が長い。段ボールや床で寝たこともある)
異動も3回経験しました。この経験から「30手前の異動」について、自分の考えを述べさせて頂きます。
こんな考えを持っている人もいるんだなと参考になれば、幸いです。
30代手前の異動はキャリアを決める
会社によって多少違いはありますが、30代の異動はかなり重要になる。特に「他部署異動」はライフワークを大きく変えるほどの影響力がある。
業種によっても時期違いはあるものの、エンジニアであれば大体は20代後半から30代前半が「大きな山場」となる。
例えば、現場を持つ職場。
係長や主任といった役割を担う人が増えてくる。この変化自体も大きな環境変化をもたらす。
今まで担当していた現場仕事を持たなくなり、平社員の全体調整が主の仕事になったりするのだ。
ただ、ここから「さらに一段階上の異動」があることはご存じだろうか??ここからは自分の軸を持っていないと、仕事のやる気を失ったり、病気になったりしてしまう。
他部署異動や新規プロジェクト参加
今まで育った環境から飛び出していく異動はいわゆる「出世コース」の異動だ。
その異動理由のだいたいが「新規プロジェクトの参加」。
・新しい仕事が増えた
・ミスが多い仕事場を改善する
といった招集パターンが多い。
ここで大きく躍動する人もいれば、失速してしまう人もいる。何故に人によって、差ができてしまうのかを考えておくと良い。
考えもせず、ただ上司の言われるがままに異動すると後悔することになるので注意しておこう。今まで見てきた中で
後悔する人の特徴としては大きく分けて3つ。
①自分の特技からズレている
②自分の苦手な仕事
③将来、自分のやりたい事からズレている
ここを深堀していく。
①自分の特技からズレている
次の移動先の仕事が明らかに【自分の特技】からズレている場合、苦労をし後悔する可能性が極めて高い。
順応性が高い人は良いが、臨機応変の対応が苦手な人は仕事が上手くいかない可能性がある。
一方で、この苦労こそが成長に繋がるという意見もある。確かにこの意見には自分も賛成だ。
得意な仕事ではない環境に身を置くことで、違った能力が成長するからだ。
自分の話を紹介しておく。自分は入社してから現場の仕事を中心に担当してきた。一方でトラブル事象の調査など一部研究に近い仕事も担ってきた。
そのため、現場の設備知識は豊富だし、電験2種1種で登場するような理論計算もできるようになった。ここは自分の得意ゾーンでもあったのでかなり伸びた。
しかし・・・
1度目の異動で「事務屋」になった。
いわゆる調整業務をする仕事だ。ここではかなり苦労をした。上手くいかないことも沢山あったし、残業時間も膨大に増えた。何とか根性で乗り切った。
だが、3度目の異動。
ここでは「調整屋」になってしまった。しかもプロジェクトも請け負いながら。ここで退職を決断したわけだ。
仕事の成果はそこそこ上がったものの、とにかく消耗した。何より「将来の自分の仕事」に繋がっていかない事が明確だったので、それがツラ過ぎた。
そして、日々のモチベーションも上がらなかったので大きな環境変化を起こすことも出来なかった。
自分の特技からズレている仕事でも頑張ることができるか
ここは自分の性格によるところが大きいので、自分の心と相談してみて欲しい。もし、やれないと思うなら、上司と腹を割って話すことをオススメする。
無理をしても、自分も会社も得をしない。
②自分の苦手な仕事
これは完全に個人的な考えだが「引き受けない方がよい」と考えている。
苦手な仕事をすることが成長に繋がるんだ!と昔のスタイルの人は言うけれども、世の中はどんどん変化していっている。
分業制で仕事をするようになって、色々な仕事のやり方が見直されてきている。トヨタ式も然りだ。
効率を考えた時、適材適所という考え方が極めて重要。とても狭い作業スペースでの仕事があったとして、その仕事は小柄な人が担当した方が良いに決まっている。実際、そうやって現場仕事では作業分担を決めている。
だが、それが事務仕事だとできない。
人間、30歳にもなると苦手な仕事が見えてくる。社交的ではない人、人とコミュニケーションが苦手な人は調整業務には向いていない。改善の余地があるなら、やらせてみても良いが、普段あまり外交的ではない人だとしても、その人に合う仕事が必ずある。
頭の回転が遅いので捌く仕事は苦手だが、正確なデータ管理、チェックといった業務が得意な人がいるように。
ここはちゃんと認識しておくこと。
それを踏まえた上で、異動の話は受けよう。苦労しても良いという決断こそが踏ん張る力になる。
③招待、自分のやりたい事からズレている
「会社員だから仕方がないよね」「皆が皆、好きな仕事ができるわけない」「我慢しろ」という意見がある。
確かにその通りだと思う。
会社と労働契約を結んでいて、上司が判断しアサインした仕事には挑戦するべきだ。上司も「こいつならイケる」「こいつとなら頑張れる」と思っているから。
※こいつがいれば楽できると思っている上司も一部いるかもしれない。が、関係性だけ築けていれば、ご飯を御馳走になったりして頑張れるだろう。
ただ・・・苦しんだ自分からのアドバイスをさせて下さい。
普段はアドバイスという言葉は使わない。烏滸がましいと考えているから。その自分が言うのだから、かなりの自信があると思ってもらって良い。
①自分の特技からズレている
②自分の苦手な仕事
③自分のやりたいことからズレている
この3点+「挑戦したいと思わない」が全て該当する場合
異動は断った方が良い。
後悔する可能性が極めて高いからだ。
挑戦する気もなく、特技でもなく、嫌な仕事の場合、たいていの人間がやる気をなくす。沢山発生する問題を解決することができるのだろうか??
答えはNOだ。
たぶん仕事に行きたくなくなる。そうなってしまってからは遅い。
但し、耐えれば憧れの部署に行ける場合は別
自分は一時期、海外駐在の仕事に憧れている時期があった。今は「意識高い」だが、「意識高い系」の時代があったのだ。
・海外駐在って恰好いいよな
・出世コースを歩む自分
・親兄妹から凄いと言って貰える
・後輩に慕われる
こんな意識高い系だった。こういう人間、あなたの社内にもいるはず(思い出すだけでも嫌いな自分)
でもね、こういった意識高い系って困難があっても頑張れたりする。その時点ではお金を基準に動いていないから。(将来偉くなってお金持ちになりたいとは思っている人はいる)
やる気とかお金とかそんなことを考えてもいないから頑張れる。継続できるのだ。これをバカだと思う人はいるだろうけど、結構大事なこと。
将来、あなたの会社でどんな仕事をしたい??
将来、あなたはどうなりたい??
次の次の異動先に繋がっている道??
こういったことを一度考えてみると良いでしょう。
もし、繋がっているようだったら、異動を受けて頑張るという選択もアリだと思う。
まとめ
以上「30代手前で他部署へ異動の話が。受けるべきか否かを考える」の記事となります。
自分がどうなりたいのか
ここが重要です。
異動するにしろ転職するにしろ、大事なことですので今一度考えてみると良いでしょう。
今の時代「どうしても無理です」と言えば、異動は断ることができます。病気になるより、マシ。会社も同じ事を思っています。
自分の軸をしっかりと据える作業をして見て下さい。
以上、定年退職や社長まで上り詰めたわけではない自分で烏滸がましいですが、自分gが感じた言葉を誰かの為に残しておこうと思います。