「TOEICにも興味があります」「どんな勉強方法を執りました?」といった質問をTwitterを経由して頂いたので先日記事で回答をした。そこで今日は「TOEICのスコアが伸びない人」を共有してしまおうと思う。
おはようございます。
電験と電気業界を研究している桜庭裕介です。
初めての方もいらっしゃると思いますので、いつもの簡単な自己紹介を添えておきます。
❑電験研究歴❏
✔トータル100年分の過去問を分析
・電験1種 40年分
・電験2種 40年分
・電験3種 20年分
✔雑誌連載を開始
「理論の超入門」
❑TOEIC❑✔半年で885点取得
一言で言うと、電験をずっと分析している人間です。
夢はある?と最近聞かれた。
電気、プラントの運転操作を教えて、自分が飯を食えれば最高だと答えた。
妻子なしなら、小さなアパートの一室で納豆や卵とごはんだけの食事で暮らすと思う(栄養の事は無知)
今後、確実に介護施設の問題が挙がる。
そこに貢献できれば良い。
そんな事を考えている。
今日の記事はかなり攻め込む。
実際に自分が見てきた人(若干知人)を情報共有する。本人には直接言ってはいないが、言うと恐らく怒るだろう。(本人も気が付いてはいる)
くれぐれも自分が関わっている人はこうなって欲しくないという思いを込めて、記事に起こしました。
【実例共有】TOEICスコアが伸びない人
自分の知人に英語大学に在籍している人(由紀さん(仮名)とする)がいる。由紀さんは自分よりも3つぐらい下だった。英語関係の勉強会で知り合った。
その子の通う大学は俗に言う「偏差値の高い大学」。
そこの大学に在籍する学生は皆が「海外留学」をする。授業カリキュラムとして組み込まれているのだ。
3年生になったら、海外のホームステイを受け入れてくれる家庭に半年ぐらい泊めてもらい生活をするそうだ。そして、平日の昼間は大学と提携している英語学校に通う。
そんな仕組みで語学を学ぶ。
由紀さんはイギリスに在籍をしていた。
当然、由紀さんのTOEICのスコアは800点、どころか900点を超えていてもおかしくない。
何故なら、日常の会話がきっちりできているからだ。
ところが、TOEICのスコアは700点付近だった。
実は、留学や英会話といった業界に首を突っ込んでみると気が付くことがある。第一言語が英語ではない人は「読み書きが結構苦手」ということ。
言葉が悪いが、海外にいて英会話も流暢に見えるのにリーディング300点付近だったり。タイやベトナム、インドの方と関わった事があるが、普通に読み書きが出来ない人が多かった。
彼らを分析すると見えてくるモノがある。
「TOEICスコアが伸びない共通の要因」をまとめておいた。ここを注意すれば、沼にハマることをかなり減らすことができるだろう。
1.英会話が命。それ以外は不要
極端な言葉だが、これは結構的を得ていると思う。
確かに言語は「コミュニケーション」が大事だ。その為に生まれた側面はある。
だが、言語はこれまでの歴史から見ても、「口頭」のコミュニケーションから「文字」というコミュニケーションツールに進化をしてきた。
「英会話だけが重要で、英語を図る資格試験は無駄だ」
という考えはちょっと極論すぎると思う。
勿論、仰ることは分かる。微妙な試験だもの。
時代が変わる中で、TOEICや英検は形を変えていくだろう。それは資格試験全般に言えること。
国家試験に電験という資格があるのだが、国内でトップクラスを争う難易度の電験1種の試験問題を解けたからといって、現場で使える知識かと言われれば微妙だ。
だが、資格は資格だ。
「点を取りにいく」
「試験が何を要求しているかを把握する」
ここのステップを踏まない限り、どんどん失点していくだろう。得意の英会話の守備範囲がTOEICの試験範囲と合っていれば点が取れるが恐らくズレている。
英会話は使う単語や熟語に自分の好き好みが入ってしまう。故にTOEICでよく出題される語彙変換をとらえきれていなかったりする。
言語という学問は範囲が広すぎる。
TOEICでスコアを取るためにはTOEICの勉強をすべきだ。ビジネスというジャンル分けされた範囲に特化してインプットしていかないと点は取れない。
2.単語を一つずつ辞書で引く
「TOEICは技能試験である」と以前の記事(電験とTOEICの同時受験はアリ【700点だと負担は軽い】 - 電験法規完全攻略)で書いた。
これは非常に的を得ていて、ゲーム感覚で問題を解いている人こそ、TOEICで点を取っていたりする。Twitterを見ていてもそんな感じだ。
逆に机にどっしり構えて、単語一つずつ辞書を引いて・・・といった方は伸びていなかったりする。
単純にインプット量が少ないのだ。
もっと分かりやすくいうと
インプット量が少ないが故に点に繋がるポイントを押さえきれていないということ
そして、進捗速度が遅いため
「英語を使いこなす(ガンガン読み進める)」という作業技能が身に付いていないのだ。
エンジニアの現場作業で例えると
「部品確認、仕分けをずっと行っている状態」
「特定のステップばかりに気を取られている状態」
に似ている。
部品確認と仕分けはさっさと終わらせないといけない。
作業全体像を見て作業に入った方がいい。
そして、作業を熟練する為には「各ステップに慣れていかないといけない」のだ。
3.何故解けないのかを理解するのが嫌い
「差別だ!」と完全に怒られる可能性があるが、ストレートな表現を使う。
文系の真面目な女性がTOEIC600点~700点付近で躓いているケースがめちゃくちゃ多い。※理系に比べて、文系の方が女性比率が高いというのもある
有名英語大学に在籍していて、留学を経験していて海外の方とお話もできるのに。そのぐらい優れた力があるにも関わらず「打ち合わせ」や「きっちりとした書類を読むこと」は苦手だったりする。
言ってしまうと
「問題に対してぼんやりとした理解で済ませてしまう」
「深く考えるのが面倒」
といった特徴を持っていたりする。TOEICで点を取る為にはこれらを改善しないとループから抜け出すのにめちゃくちゃ時間がかかる。
※ただこれはこれで良い特徴でもある。こういった方と一緒にいると単純に楽しいからだ。決して悪い特性ではない。
TOEICとの相性が悪いというだけ。
「エンジニアとTOEICは相性が良い」と個人的に思う。何故なら「何故、間違えたのかという分析がTOEICにはめちゃくちゃ効果的だから」だ。
エンジニアは常に「原因」を特定し「原因を改善する策」を考えている。それがTOEICという試験の特徴に見事マッチしているだけの話。
理系エンジニアは言葉を変えれば「粘質気質」。「何故、何故、何故」「数値、数値の根拠は?」という攻め合いが会議では普通だ。
4.反復練習が苦手
TOEICのスコアを上げるためには「反復」が必要になる。
何故なら、TOEICの問題は200問もあるから。
リーディングだけで100問あるわけで、それを75分で解かないといけない。(中には禁じ手であるリスニング中にPART5を解く人もいるぐらい)
それぐらい時間がない。
こういった試験の特徴があるので、ゆっくり解いている暇など当然ない。サッと要点を掴んで次の問題に移らないといけない。
仕事場の仕事と同じだろう。ゆっくりと仕事していたら、どんどん書類が机の上に溜まってしまう。要点だけ掴んでアウトプットしなければいけない。
で、ここで見落としがちなのが「反復」。
仕事はたぶん9割の社会人が反復業務をしているはず。クリエイティブなんて言葉とは反対の仕事をしている人がほとんど。(日本国内がそういう業種が多いわけだが)
だが、TOEICになると反復が苦手という人が現れる。新しい参考書、単語帳に手を出してしまう。
まずは公式問題集を反復しよう。
これが一番大事。
❑Amazon公式URL❑
公式問題集に出てくる文章を徹底的に読み上げる。
自分で使えるかな?と確認してみる。
この反復こそが読む速度の向上に繋がっていて点に直結する。1ヶ月やるだけで見違えるほどに上達するだろう。
ちなみに上記の公式問題集は6が最新だ。自分は1~5まで持っていて、全部トレーニングで使用した。
まとめ
以上「【実例共有】TOEICスコアが伸びない人【怒られるかもしれない】」の記事となります。
重要な部分を記事にまとめました。
コロナウイルスの影響で試験を受験できない日々が続き、ストレスが溜まる日々が継続します。
ツライ時期ではありますが、だからこそ知識と経験の蓄積をしておきましょう。仕事が始まれば、職場は確実に混沌と化すでしょう。
今のうちに実力を身に付けておこう!
今日も1日頑張りましょう!!