電験で不合格を経験しないために
改定履歴
④2019年8月28日 機械を短期間でスコアアップする資料(【電験2種・3種】機械科目の点数を底上げする資料(合格基準点まで一気に引き上げる)|maco|note)を追加
「機械科目を制する者が電験を制する」
機械科目は「電験3種合格の最大の壁」とまで表現されている。
また、電験2種以上に挑戦する者は機械科目が苦手なまま放置することが許されない仕組みになっていることをご存知だろうか。
本記事では、このあたりの話を解説していく。
「効率の良い機械科目の勉強方法」も紹介するので参考にして欲しい。
「機械科目=電験合格の鍵」の理由
電験3種から1種に至るまで
勉強内容がほぼ被っている科目が存在する。
それが「機械科目」である。
誘導電動機に焦点を当ててみよう。
過去の問題を見比べると気付くはずだ。2種、1種の二次試験の機械では、誘導電動機が出題されるが、かなり基本的な計算が出題されている。1種と言えど、問題文を複雑にし、わかりにくくしているだけの問題も多い。
そのため、電験三種を受験する段階で機器の構造を確認し、正しく理解するように勉強していくと一気に二種合格までいける。
逆に表面だけ繕って電験3種を突破すると、電験2種で苦しむ目に遭う。
故に「機械科目」の熟練が電験合格の鍵になるのである。
しかし、理由があって、機械科目は難易度が高い。
勉強のコツだけ先にお伝えする。
「機械科目は計算問題と論述問題は分けて取り組むこと」だ。
多くの方が一気に学習をしようとして失敗をする。もう少し詳しく説明していく。
本記事の目次
①機械科目が重要な理由
②機械科目が一番難しい理由
③計算問題を解き始める前にすべき勉強
④【参考】勉強の優先順位
①「機械」科目が重要である理由
まず勉強会等に参加して気付いたのが
「機械科目が一番難しいことを知らない人が多い」ということ。
機械科目は「計算問題」と「論述問題」の2ジャンルで構成される。電験三種から一種まで同じ。電験一種では、マニアックな問題も過去出題されたことがあるものの、ベースとなる部分は同じで、形を変えただけの同じ問題が今もなお出題され続けている。
電験三種をきちんと学習していれば、電験一種二種の一次試験の合格に、かなり近づくことができるのだ。二次試験では「機械科目」というのがあって、こちらも計算が中心である。
つまり、他科目と比べて機械科目は
「電験二種、電験一種合格を目指す方にとって三種の段階で機械科目をマスターしておくべき」であることがわかる。
②機械科目が一番難しい理由
①で重要さを理解してもらえたと思うが、逆に言うと「電験三種の時点では難しい分野である」ということでもある。
勉強内容が1+1みたいな単純なものではない。機器の構造は複雑だし、そもそも見たこともない機器が多いので、馴染みもない。これが、難しさの一番の原因である。
公式との紐づけが難しいことも相まって、「難易度が最も高い科目」と言えるだろう。科目の合格率からも、一目瞭然である。
重要科目であるのはわかっているが、この高い難易度をどうにかしていかなくては、電験三種、二種、一種の合格はない。
自分が5年電験を受験し続けた経験を踏まえて、機械攻略のコツを共有する。
③計算問題を解く前にすべき勉強
結論から言うと「計算問題を解く前に、各設備のことを知る」という勉強である。
誘導電動機であれば、まずは誘導電動機がどんなものか、どんな経緯で生まれたものなのかを勉強することをオススメしている。
計算問題をいきなり解ける人など、そうはいないと思う。結局、計算問題に躓くことになり、色々と調べることになるのだ。
計算問題で苦手意識が生まれてしまうと、調べること自体も面倒になってしまう。そのため、先に基礎を学ぶことを推奨しているのだ。
自分の体験と後悔
心から後悔していることがあるので紹介する。
それは「よくわからない状態で、計算問題を必死に勉強していた時期」のことである。
胡散臭い講師が企業に来て勉強会を開いていて、そこでもらったアドバイスが下記のようなものであった。
・計算問題は、過去問題をとにかく理解しなくても、解説を書き写すこと
・暗記するように、解きまくること
・二次試験本番は、公式を羅列すること
・わからない問題は、違う問題の問題文を書き写すこと
知識が付いた今、このアドバイスは間違っていることがわかる。当時は知識がなかったので、鵜呑みにしてしまっていた。その講師は高齢者であり、もう一度受験すれば、不合格になるだろう。講義の空いた時間に当日行う予定ではない過去問について聞くと、大半が答えられなかったり、仕舞には怒ったりする。
勉強し続けてわかったこと
自分が勉強し続けて、わかったことがある。至極当然のことである。
「機器の構造を学び、イメージを掴んだ上で公式に当てはめること」
いきなり計算問題を解き始めるのではなく、イメージを掴むためにも機器の構造や目的を学ぶ勉強をする。そうすることで、基礎知識が身につく。勉強がスムーズに進むので楽しい。結果、計算問題での躓きも減るので、勉強が捗るのである。
④【参考】勉強の優先順位
計算問題を解く前に、イメージを掴むために基礎の勉強をすることの重要性をわかって頂いたと思う。次に考えておきべきことは、優先順位についてである。
一番の重要点は、出題の頻度に注意すること。
優先順位① 誘導電動機、同期機、変圧器、制御
優先順位② 光分野
優先順位③ その他
本題から逸れ、長くなってしまうので、メモ程度にしておく。
詳細は、別の記事で書くことにする。伝えておきたいのは、優先順位①だけはまず完璧にした方がいいということ。それほどに出題頻度と配点が高い。
【2019年2月2日追記】
依頼をもらい「攻略情報」をまとめあげることができた。
満足してもらうことができ、非常に嬉しい。
そのまま実践して頂いてもいいし、アレンジしてもいい。少なくとも、この記事に書いてあることを漏れなく試すだけでも、合格に大きく近づくことができる。
法規についてリクエストがあったので、詳細解説を追加した。法律を細かく記載していた部分は見づらくなるだけなので削除した。
シンプルに点が取れる攻略記事にしてある。
まとめ
以上「「機械科目=電験合格の鍵」となる理由と大切なこと」の記事となります。
機械科目だけは、どうしても避けることができない科目です。
大変ではありますが、一つ一つ理解し、合格まで一歩ずつ近づいていきましょう。今後さらに便利な勉強資料を作成していきます。時間短縮に利用して頂けると嬉しいです。
改定履歴
①2019年2月1日 デザイン修正と内容の充実化
②2019年2月2日 電験攻略特化資料の追加
③2019年7月7日 記事修正
④2019年8月28日 機械を短期間でスコアアップする資料を追加
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【2019年9月1日追記】
特に電験2種の出題予測が凄まじく、感謝の声ももらえた。
大問まるまる出題されたのは驚いた。10点取れたことになる。出題分野を的中できたことも役立てたと思うが
最も価値があったのは「各問題でのポイントとなる部分を的中させることができた」ことにあると思う。
「試験直前でもう時間がない」
「試験に行くのをやめようかな」
と考えている方に役立つ資料となっている。
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