2019年9月20日
「最近の電験講座はどうなのか??」といった疑問を解消するべく、調査してきました。整理したものを記事(電験講座は合格に役立つのか【結論:人による。面倒くさがりは活用するのもあり】 - 電験合格からやりたい仕事に就く)にまとめました
今回のテーマは
「講習会で注意すべきこと」
本記事では
「主に都市部で行われている講習会」について解説していく。
講習会は電験だけではなく、他の資格でも行われています。
ただし
「電験だけ金額がめちゃくちゃ高い」ので注意が必要です。
(電験の価値は転職市場において、かなり高いので、そのあたりも加味されているとは思いますが。)
かかる費用は
だいたい1日あたり約1万5千円。
相場価格とはいえ、他の資格と比べると高いです。本記事ではその内訳、講習会に参加した方の合格確率についても、お伝えしていきます。
今後、講習会を活用する方は参考にして頂ければと思います。
はじめに
閲覧することが初めての方もいると思うので、本編に入る前に本サイトの「悩み相談コーナー」を紹介します。
今回の記事は「悩み相談コーナー」のカテゴリーの記事です。
今、閲覧して下さっている「電気主任技術者試験完全攻略」では、電験の勉強資料を通常配信しています。
それらに加えて、不定期ではありますが「悩み相談を受ける中で多くの方に役立ちそうな質問」を取り上げて記事として配信しています。
それが「悩み相談コーナー」です。(人気があるので、配信継続することに致しました)
どんな感じのものかというと
電験の悩みに対して、正直に答えていくといったものです。(いつもより固さが取れた記事になっています)
開始してから10件以上の質問を受け、経験や調査データを盛り込んで記事にしてご回答しました。
具体的には
・電験の価値ってあるのか
・勉強方法で悩んでいます
・0から勉強すると、何時間ぐらい勉強が必要ですか
・転職で使えますか(年収はどのぐらい狙える?年齢制限は??)
・電験申込から何をすればいいのだろうか
・科目合格狙いにしようか悩んでいます
・・・等
これらの記事は下記のURLより閲覧できます。
悩み相談 カテゴリーの記事一覧 - 電気主任技術者試験完全攻略
勉強の合間に見て下さいね。疑問等あれば、記事一覧でチェックしてみて下さい。
※悩み相談はtwitter、本記事のコメント、どちらからでも受け付けています。
電験の講習会とは
自分はいくつか講習会を受講したことがあります。
名古屋および東京で参加しました。
講習会の雰囲気としては、塾のようなイメージしてもらえるといいです。塾を経験したことのない方は、学校のイメージを持ってもらえるといいでしょう。
注意事項としては、そのイメージから親密感をマイナスしておいて欲しいです。
個別指導オプションがある講習会もあります。そういったケースですと、そのオプションをつけていないと想像以上に親切を受けることができません。
基本料金だけだと「ここが分かりません。ノートを見て下さい。」といった質問はできても1回、多くて2回程度だと思います。
他の受講生もいて、授業時間が限られているためです。
大規模になるほど、授業の間に質問ができないです。
今まで参加した講習会の中で一番大きかった会としては100人程度のものでしたが、質問は質問時間だけに限られていて各3人程度まででした。(1時間に一回程度、質問タイムがありました。なお、全ての講習会でありました。)
また、授業が終わった後の質問は基本的にできないと思っていた方がいいです。
受講者の人数も多くて殺到します。なかには「不公平感が出るため」という理由で、授業後の質問禁止となっているところもありました。
気になる講習会の費用対効果
<かかる費用>
・1日あたり12000円
(受講時間9時半~17時)
それに加えて、下記の費用が必要になります。
・テキスト代(別途必要で金額不明)
・オンライン相談(別途費用が必要)
注意事項①
「詳細内容は申込をしないと、分からない」といったホームページが多いです。大体、1万5千円はみておかないといけないと思われます。
注意事項②
オンライン相談は「1回あたりいくら」といった金額設定のところもあれば、回数制限があるところもあって、それぞれです。
注意事項③
相談ではなく、オンライン講習会であることもあるので注意が必要です。動画再生で終わりといった企業もあります。金額が一桁違っていて、3ヶ月間で4万円、5万円といったところもあるので注意です。
注意事項④
一般的に二日間コースが多いです。
ただ試験に合格するためには日数が足りないです。「勉強する場」が手に入るというのは有り難いと感じますが。(少なくても5~10日間は欲しいと自分は感じます。)
参考情報
名古屋で行われている講習会に参加した時の話です。
金額が相場より安かったこともあって仕方がないとは思うものの、至近の過去問題を解いて終わりといったものでがっかりした経験があります。
しまいには、受講者の約9割が4科目合格できないということを明言する始末。。。
電験は簡単ではないことを伝えたかったのでしょうが、短い期間だからこそ、いい問題を集めて工夫をし、合格率を上げる努力をして欲しいと感じました。
最後になりますが「至近の過去問題を解く」だけでは最近の電験3種には合格できない理由をお伝えしておきます。(これまでも伝えてきたので、本サイトの読者なら理由までもご存じかもしれませんが、再掲しておきます。)
電験の出題には下記の特徴があります。
①昨年一昨年と同じ問題はまず出題されない
②5~10年前の問題が出題される(形を少し変えて出題されるが多い)
③電験2種の問題が形を変えて出題されることがある
こういった背景もあって、電験3種の4科目合格は「10%程度」であることを認識しておいて欲しいです。
さらにはこの「10%程度」には、科目合格制度を利用している方も含まれていることを忘れてはいけません。
4科目同時合格はもっともっと低い合格率であることを頭に入れて勉強計画を立てて欲しいです。
まとめ
本記事で伝えたかったことを要約します。
①「電験講習会に行けば合格する」は信じてはいけない。基礎を学ぶ場だと思った方がいい。
基礎を学んで、知識を応用する場だと思って活用してもいい。ただ、授業の半分を「公式説明」を長時間行う講習会もあるので注意。(自分はこれで失敗している)
②「受講コース」はよく注意して申し込むこと。
電験三種の問題が解けるようになるためには、追加で「応用編コースの受講が必要です」といったことが往々にしてある。システムが複雑すぎてややこしいが、しっかりと調べること。
③テキスト代金は必ず確認すること。
テキストだけでは理解できなかった場合、参考書購入をオススメしてくるところもありました。
講習会に参加する際は、これらを考慮して「あなた自身の電験合格のために効果的な講習会」を選択するようにして下さいね。
こういった状況からも、電験3種の資格を簡単に手に入れることは難しいということでしょうね。
数万円の費用で休日の数日を利用し、会場に行くだけで資格が貰えるという話は、やはりないということです。(面倒だからこういうコースがあればいいなと考えていますが、どうしても必要知識量から勉強時間を算出すると、2~5日では終わらないですよね・・・)
本記事で、自分みたいに10万単位で損をする方を少しでも減らすことができればと思います。
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