お疲れ様です。
桜庭裕介です。
「電験」「勉強方法」といった検索で自分のことを知って下さった方が多いと思います。
「高専から大学」といった検索から自分にたどり着いた方もいるでしょう。
《簡単な自己紹介》
自分は今でこそ、電験の研究をし続けたおかげで年間連載を持つことができていますが、それまでは決して順風満帆な道を歩んできたわけではありません。
①自分は高専を卒業したのち、大学に入りなおしています。
②しかも、ブラック企業で死にそうになっています。
③平日の夜中0時や2時まで働いたこともあります。
④会社の床で寝たことも数回あります。
これまでの「苦しんだ経験」を活かし、社会の実態を伝えていきます。(特に、メーカーや電力会社の実態をよく知っています)
先日、高専生と電力会社の相性がかなり悪いという話をしました(記事先:高専生に電力会社はオススメしない【出世は無理|割り切るならアリ】 - 電験合格からやりたい仕事に就く)
結構、反響がありました。
今日は「高専生の就職」という広い話をしていきます。
今の日本は昔よりも、転職を許容する社会になりました。
しかし、それでもなお
転職には
「多くの手間がかかる」
「転職先での出世はハードルが高い」
といった2トップ問題は解消されていません。
1部上場企業で昔からある企業は基本的に「昔ながらの年功序列」は存在しています。(テレワークやフレックス、プレミアムフライデー、ノー残業デーといったものでさえ、形骸化しているくらいです。)
つまり、何が言いたいかというと・・・
「新卒で就職する段階でしっかりといい職場を掴んだ方が絶対に良い」ということです。
ここまでの話で
自分が「高専に関する記事を書く動機」を理解して頂けたかと思います。
高専卒が不当な扱いを受けることを減らしたい
自分は高専時代を振り返ってみると、いい思い出ばかりで高専を愛しています。
高専生が不当な扱いを受けていることが少なくない現状を少しでも変えたいと考えています。
高専卒の方の中には「今の仕事なんかどうでもいいな」と考えた結果、「公務員になること」を選択する人がかなりいます。
あなたの先輩にも、そういった方はいるのではないでしょうか??
「高専生の価値を守りたい」という思いで事実を綴っていきたいと思います。
それでは、本題に入ります。
高専生は高専生を優遇してくれる大企業を狙うべき⇒就職後に気付く
直球ストレートで結論から述べます。
高専生は
「高専生を大事にしてくれる、せめて公平に扱ってくれる会社に入社した方が絶対にいい」
高専生が社長ないし、取締役クラスに就くことがあって、Gr長、部長、課長といった役職にきちんと就くことができる会社を選びましょう。
ここを確認しておくことで、入社してから5年が経って不当な扱いを受けることを極力さけることができます。
正しい評価を受けて、楽しく仕事ができるでしょう。
※古くからある有名な企業は注意が必要。(旧帝大なんて言葉を往々にして聞くことになる)
そういった企業には普通に派閥はありますし、不当な人事まであります。(しかしながら、いい大学を卒業したからと言って楽ではないです。大学派閥ごとの飲み会に参加する必要もありますし、関係を築いていかないといけないためだ。)
どうやって企業の実情を入手すればいいのか
自分で情報収集するのには限界があります。
「高専卒を大事にしてくれる企業」という情報は、探しにくい情報だからです。
そこで利用すべきは・・・・
「就職相談の先生」「担任の先生」です。
このお二方に頼ることで、膨大な情報を収集することができます。
高専には「先輩たちがどの会社に勤めているのか」といった情報が集約されていますす。辞めたかどうかまで知ることもできます。
実際に働いている先輩とコンタクトを取ることだって可能です。
転職サイトなど比じゃないぐらいの信頼度です。
担任の先生や就職相談の先生が情報を持っている理由
何故、担任の先生や就職相談の先生が情報を持っているかというと・・・
①企業から報告が来ることがある
②同窓会から情報が入る
この2つの理由があるためです。
①は分かると思いますが、②がよくわからないかもしれません。
高専には同窓会があります。
必ず1人はクラス事情に詳しい人間がいて、担任の先生に情報を共有しています。(ネットを駆使したり、人に聞いたりして情報収集しています。)
「仕事を辞めた系の話」は話題になりやすいので、押さえています。
❏POINT❑
高専生は基本的に「担任の先生」「就職相談の先生」に頼りましょう。担任でなくとも、普段から関係性を気付いていれば動いてくれるでしょう。
※自分の高専では情報が蓄積していました。ファイリングされていると思いますので、まずはそういった資料を入手し、チェックしましょう。
実際にどんな不当な扱いがあるのか
企業によっては、高専生の扱いが雑すぎる会社が存在します。
具体的にどんな不当な扱いがあるのか紹介していきます。
大きく分けて3つ。
①同年齢の大卒より昇格が遅い
⇒同じ年齢なら、同等に扱うべきところを当たり前のごとく、扱ってくれません
②昇格に限界がある
⇒幹部クラスになる人間は入社2~3年目には選定されて別コースの仕事をします。その選定に何故か入ることがありません
③昇格しないので実働業務を大量に任せられる
⇒単純に大変な仕事を曖昧な指示のもと、やらされることになります
不当な扱い①
「同年齢の大卒より昇格が遅い 」
これはかなりおかしいと思います。
確かに企業側も「大学卒を雇ったから」という思いもあるかもしれませんが、半年から1年も観察していれば、人間の資質や能力などは判明します。
ましてや5年も経過すれば、ほぼその人材の価値を見抜くことはできるでしょう。
普通の会社であれば
「同じ年齢の人間が二人いるのであれば、基準を設けて評価し、組織にプラスになる人間」を昇格させるでしょう。
しかし、企業によっては当たり前だと言わんばかりに公正に扱ってくれません
試験をしたとしても改ざんをしたり、やらせの試験であることが怏々としてあるのです。自分も多くの社員を見てきましたが、そういうものでした。
ここからは数値のエビデンスがあるわけではないのでオフレコです。(40代後半から50代の役職を持った人間には自分の好みで人を選ぶという人が多い気がします。そして、この組織は停滞していることが多く、業務渋滞を起こしていることが多いとこれまでの経験で感じました。上に媚び売りしかできない人間を上にあげても、下の人間が苦労するだけという典型的な失敗事例ですね)
不当な扱い②
「昇格に限界がある」「高専生の背番号って・・・」
高専卒だけでは、課長以上になることが厳しい企業があります。
これに対して
「成し遂げてきた仕事実績が違うから」だなどという人がいますが
そもそも高専卒の社員には「幹部コースの仕事が与えられない」といったそもそもの背景があることを忘れてはいけません。20代30代前半でそういった仕事がもらうことができていないのです。
野球で言えば「打席に立つチャンス」というか「戦っているフィールドが違っていて、2軍リーグいるイメージ」が近いでしょう。
2軍でホームラン王になったとしても、1軍のホームラン王と同等の扱いで表彰されることはないです。
これは会社も一緒なのです。
しかし、会社は野球より残酷です。
「実力主義」というものが薄いといった実態があるためです。
野球なら2軍で活躍すれば1軍の登用はあり得ます。
しかし、会社では
「無理して2軍から起用しなくても、1軍の若いやつでいいだろう」で済まされてしまうことが往々にしてあるのです。
≪POINT≫
幹部クラスになる人間は入社2~3年目には選定されて別コースの仕事をします。その選定に何故か高専卒が入らないといったことが起こります。会社には背番号という考え方があって、そもそも入社時点で1軍に入ることを許されていないのです。
不当な扱い③
「昇格しないので実働業務を大量に任せられる」
これが「高専卒の退職者を大量に生む最大の原因」だと自分は考えています。
高専卒の方から愚痴を聞くと、こういう声を大量に聞くことができるでしょう。
管理職が勝手に決めてきた手間のかかる業務を実際にいい感じに仕上げるのは高専卒であることが少なくないです。
こういった日常が1か月、半年、1年、2年・・・と積み重なってくると、人間は疲れてしまいます。
「今の仕事なんかどうでもいいな」と考えた結果、多くの高専生は「公務員」になることを選択します。
現職の仕事に拘りがなくなってしまえば、地元に帰り、公務員として役場に勤めて地域貢献した方がいい。そう考えるようになります。
結論:高専生は高専生を優遇してくれる大企業を狙うこと
少し考えれば、当たり前のことなのですが、就職活動をしている時期というのは「試験」や「研究」があって余裕がないことが多いです。
初めて取り組む「志望動機作成」「企業検索」等で、自分の軸を決めきれていない状態ですので、有名企業に飛びついてしまうのは仕方がない部分もあります。
そこに自分がアプローチして、負担を軽減させられればと思います。
自分自身が好きだと思える仕事に、不当な扱いを受けない仕事に就いて将来、仕事を継続できるようになって頂ければと思います。
高専生がやりたい仕事に就くことで平日を楽しく過ごし、土日も楽しく過ごせる生活が手に入るよう、貢献していきたいと思います。
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