お疲れ様です。
電験の研究を続ける桜庭裕介です。
先日「電験の問題集と参考書」という大きな記事を書きました。かなり本質を突く良い内容だったと思います。
【電験問題集と参考書選びに悩む方に役立つ記事】
⇒電験問題集&参考書の選び方の教科書【結論:選定基準が大事】 - 電験合格からやりたい仕事に就く
1年に1回は最新情報を更新します。
問題集と参考書は「新鮮な情報こそが命」だと考えているからです。
問題集に関連した「過去の失敗談」を今日は紹介します。
使えない問題集で伸び悩んだ話
「電験3種の申込をしたものの、試験当日は試験会場に行きもしなかったといった時期の話」です。
電力用コンデンサ、分路リアクトルといった基礎用語すら、よくわからないといったレベルでした。
使用していた教材は今も過去の戒めということで、未だに持っています。
「めちゃくちゃデカい問題集」です。(名前を伏せますが・・・)
内容としては
【4科目が一冊に入っているもの】
当時、親からの仕送りをもらっていた立場で、お金もなかった自分はこの問題集を買いました。
今でこそ問題集や参考書は質が良く、安く手に入りますが、10年以上前はそうもいきません。
問題集で5000円するものも普通にありました。(過去問をそのままのせて、ちょろっとした解答が記載されただけのもの)
解説がしっかりした問題集を使わないと、伸び悩む
これは確実です。
昔より今の方がより顕著だとも感じます。
注意して欲しいのが
「ああ・・この問題集では成長できないな」
「この参考書は要点を押さえにくいので成長しにくいな」
こういった問題集や参考書は未だにあるという事実です。
ただし、今の時代は工夫の一つで「嗅ぎ分ける」ことができます。
利用すべきは「Amazonレビュー」
Amazonレビューを見てみると、有名どころの問題集や参考書にはコメントが書き込まれています。
絶対に活用した方がよいでしょう。
「使いにくい」「わかりにくい」さらには「こっちの方がいい」といった具体的な情報まで記載されています。
利用者にとって、すごくいい時代になったと思います。
「今の時代は口コミが最大の広告である」という言われる時代だけありますね。
自分が学生をしていた時代は当然口コミサイトが今のように機能していませんでした。
本屋に行って、単純に過去問が沢山収納されているからという理由だけで問題集を選びました。
これが「伸び悩む最大の原因」と分析しています。
具体的にはどんな要因があって「問題が解けなかったのか」を解説していきます。
伸び悩んだ原因①
ただ答え合わせをしていた
過去問だけをただまとめただけの問題集を考えなしに活用すると、陥りがちなミスです。
公式を使って問題を解く。
解き終えた後に丸付けをして、6割正解できたぞ!
「計算結果が合っているのか、間違っているのか」だけをチェックして、次のページに進む。
といったことを繰り返してました。
お気づきだと思いますが
当然、分からない部分は放置状態です。
「できるところだけを確認する」チェッカーとして、問題集を活用していたのです。
これで成長は見込めると思いますか??
答えは「NO」
試験2週間前には「試験を受けないこと」を決めてました。試験本番に合格点を超える気がしなかったためです。
さらには「類似問題」が一切解けないことにも気が付いてしまいました。
伸び悩んだ原因②
問題集に解説がほぼない⇒応用が利かない
解説の少ない問題集を使うと、こういった事態に直面します。
いわゆる
「問題その場限り」といった感じで、今解いている問題は解けるけど、類似問題は解けませんといった状態。
ストレートな表現を使うと
「問題の解答をただ暗記していただけ」だったのです。
これが通用する科目もあります。
例えば、電力科目なんかはそうです。
冒頭で出てきた「電力用コンデンサ」
この設備の目的はなんですか?といった問題は応用の仕様がありません。きちんと目的を理解して、計算までできるようになっておけば、電験2種だろうが電験1種だろうが関係なく、解けます。
しかし、理論科目は基本的に暗記では乗り切れません。
「フレミングの法則」は良い例です。
右手の法則や左手の法則がありますが、これに関する問題は過去色々な形式で出題されています。
しかし、難易度が高い問題で有名です。
出題頻度が高いほど、難易度は下がるはずなのに何故でしょうか。
類似問題だけれども、問う内容を微妙にずらしているからです。
原理の根本にある本質を理解していないと、解けないように問題が作られているのです。
そういった問題を解くためにはきちんしたトレーニング(学習)が必要。
ここに気が付くのに数年かかりました。
さらに問題があることにも気が付いてしまいました。
伸び悩んだ原因③
問題集に記載されていない問題が大量にある
「類似問題に対応する」「知識を応用する」といった以前の話です。
なぜ、こんなことが起こるかというと・・・
使用する問題集が「試験全体の母数」を捉えていなかったのです。
そのため、過去問を解く度に「新しい知識を問う」ような問題にガンガンぶち当たって辛かったです。
一番心が折れた瞬間でした。
「自分が持っている問題集では試験問題が解けないんだ」
ここに気が付いたとき、心は折れました。
これを解決するためには追加で問題集をもう1冊買わないといけない。
これらは試験分析をしてみないと、わからないことです。
自己責任と言えば、自己責任。
問題集を自在に操るぐらいの力量がなかった昔の自分は、翻弄され、ただ勉強時間を無駄に費やしてしまっていました。
【失敗談】使えない問題集で伸び悩んだ話のまとめ
以上「【問題集失敗談】試験分析できていない問題集で伸び悩んだ話」となります。
伸び悩んだ原因をまとめると・・・
①ただ答え合わせをしていた
②問題集に解説がほぼなかったので応用が利かない
③問題集に記載されていない問題が大量にあった
「ただ問題集を購入して、問題を解く」という行為は危険だということですね。
答え合わせは「健康診断」でしかないという話は聞いたことがありますか?
まさにその通りで
解説を読んで理解するといった「対症療法」を講じない限り、病気の治療は進みません。
このあたりを肝に銘じておくと、成長します。
1年で「電験合格する人」と「そうでない人」の違いでもあると自分は思います。
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