お疲れ様です。
桜庭裕介です。
今回の記事は
「どのように仕事を探したら、やりたい仕事に出会うことができるのか」を追求していきます。
・嫌々職場に通っている
・仕事に行きたいと思って出社したい
という社会人の9割以上が抱える「最大の悩み」を解消できる資料です。
「仕事に行きたくない」を抜け出そう
先日配信した「最近、仕事がツラ過ぎる」という記事(仕事で怒られる20代・30代の5つ特徴|最近の仕事はツラ過ぎる - 電験合格からやりたい仕事に就く)を配信しました。
かなり反響があっただけに、多くの方が自分に合っていない仕事環境に苦しんでいることが分かりました。
自分も色々経験してきましたが
やっぱり、自分が「やりたい仕事」をやった方がいいですよ。精神的な疲労・ストレスが全く違います。
文字にすると、当たり前のことなんですけどね。
本題に入る前に、簡単な自己紹介をしておきます。
現在、出版社の仕事と並行して
①電験の講義の運営
②カウンセリング(勉強・就職・転職)
③二次試験対策プロジェクトの運営
に挑戦し続けています。
会社経験としては、様々な業種を経験すると共に他業種の仕事もよく見てきました。
個人の施工会社にて、1人~最大8人のバイトや社員を指揮する経験もしましたし、一部上場企業でのトラブル対応や海外業務の経験もあります。メーカーとの共同プロジェクトに参加したりもしました。(一方で、ゲーム会社で仕事がしたいという思いで転職活動を成功させた経験もあったり、ブラック組織で残業時間が100時間を普通に超えた生活で死にそうになったり・・・と他の人より色々な境遇で苦しんだ経験したことがあります。※)
※ゲーム業界への転職話やブラック組織の話は下記の記事にまとめています
電気エンジニアがゲーム会社転職!無資格未経験の無謀な挑戦で合格した話|これから仕事を変える人が読む記事② - 電験合格からやりたい仕事に就く
LIFE【電気関係の仕事、実際どう?10年の経験から見えてきたもの】 - 電験合格からやりたい仕事に就く
これらの経験を踏まえて、自分自身に合う仕事の探し方を解説していきます。
「仕事に行きたくない」を抜け出すために好きな仕事に就く5ステップを解説する前に
本記事では転職に成功する5ステップをお伝えします。
しかし、いきなり5ステップを紹介しても体裁だけの取り組みなってしまい、意味を成さないことが多いです。そのため、まずは根底にある重要事項をお伝えします。その後に詳細な話をしていきます。
転職活動をやってみると分かるのですが「意外と難しい」です。
ここで言う「難しさ」というのが電験や難関資格の難しさとはまた違った難しさなのが厄介です。
「苦労する人」と「簡単にできる人」で真っ二つに分かれます。
たぶん苦手な人はめっちゃ苦手でしょう。
何が難しいのか⇒自由度が高すぎて決められない
仕事を決める難しさの最大要因は「自由度が高すぎること」にあります。
経験がない人に分かりやすく伝えるために自分は「RPG」に例えた説明をするようにしています。
いい例が「ドラクエ(ドラゴンクエスト)」です。
特にドラゴンクエストⅢというソフトがあるのですが、このソフトはストーリーの途中から「次にやることをプレイヤーが自由に決められる」といった特徴があります。(「放り出される」という表現が正しいでしょう)
このソフトが発売された当時は、今のようにyoutubeもないですし、攻略情報がネットに存在しているわけでもありません。
自分で情報を集めて、進める道を自分で選択する必要があるため、かなり迷います。(そもそもどこに行けばいいのか、何をすればいいのかも不明なので、今の世の中では子供たちに人気は確実に出ないとまで言われるぐらい自由度が高い)
転職もこの話に似ています。
「仕事を探すこと」は取捨選択の連続
環境を変えるために仕事を変えよう!と考えて動いたとします。
王道の進め方としては
「①転職サイトに登録」「②給与等で会社検索する」「③申込」「④書類を作る」「⑤面接に行く」
こういったステップを経ることで、次の仕事に辿りつくことができます。
しかし、恐らく人によっては順調に進まないです。(自分も時間がかかりました)
多くの方が②③で止まってしまうと言われています。
膨大な会社がある中で、給与の良さ、社宅があるのか、将来性はあるのか、残業時間は多いのか、サービス残業は多いのか、男女の比率、現場作業があるのか・・・等、迷うことが多すぎるのです。
※そもそも「膨大な選択肢の中から一つを選択する」という経験が久しいこともあり、自分で選択出来なくなってしまっている人もいるのです。
「軸」を創ることで、ようやく相手企業とマッチングできる
転職活動をしていると
「相手のことを考えずに自分のことばかり考えている」という状態についつい陥りがちです。
この状態で面接に行ってしまうと、失敗する可能性が高いです。(自分は某ゲーム会社(当初は151匹のモンスターがいたゲーム)の面接でこの失敗をした苦い経験があります)
完全に返り討ち、門前払いを受ける可能性があります。
転職活動で成功するためには「相手の希望する人材にマッチングする」必要があることを覚えておいて欲しいです。
一つ質問しますので、少し考えてみて下さい。
「相手の希望する人材に合うか合わないか」は何をすれば分かりますか??
この疑問は、結構多くの方が躓いているポイントだと思います。転職に成功した知人ですら躓いていましたので、きちんと準備をしておく必要があると自分は思います。
・・
・・・
・・・・
答えを言うと
自分の軸を創って、相手の求人広告に照らし合わせる作業
これをすることで、相手企業が求める人物像と自分がどれくらい合っているか知ることができます。
研究をしたい人もいれば、現場作業がしたい人もいて、設計をしたい人もいれば、技術営業をしたい人もいます。
ここを整理することが「原点」「仕事を探すスタート」になります。
「仕事に行きたくない」を抜け出す。好きな仕事に就く5ステップ
ステップ① 自分を分析する
⇒複数存在する自分と向き合う
ステップ② 企業分析をする
⇒マッチングさせるためにも詳細に調査する(どんな業務があって、どこで自分が貢献できそうか)
ステップ③ 業務経歴書を作る
※①と②をきちんとやらないと、チグハグな経歴書になるので注意
ステップ④ 攻めるポイントから戦略を立てる
⇒どんな話の展開になるのかを想定して、話の運び方を作る
ステップ⑤ 話す力を磨く
⇒誰もが魅力的な話し方をしたいと考えますが、いきなりは無理。まずは型を覚えてから、アレンジしていこう。面接中に焦ったら、型に戻せば安定する。
ステップ① 自分を分析する
ここまで自分の軸を創ることの大切さを伝えてきました。
就職活動をしたことがある方はご存じだと思いますが「自己分析」という有名な言葉があります。
注意事項があって「自己分析」という言葉は履き違えると、大きなミスに繋がるので気を付けて下さい。
ただ自分を分析するだけでは絶対にダメであることを自分は伝えたいです。
自分の軸を創るために自分を知ろう【簡易な自己分析はやめた方がいい】
あなた自身、好きなことは沢山あると思います。
・現場仕事が好き
・配線施工するのが好き
・図面修正が好き
・会議の議事録作りが好き
・人との調整が好き
・一人でコツコツ積み上げていくことが好き
具体的に挙げると、意外と人は好きなことがあるものです。得意とかは関係ないです。自分は電験の資料を作っているときが一番好きです。(会社の「この資料は2イン1」「この資料は本紙で」「あの資料はフルカラーで」といった本質をついていないルールは嫌いですね。意味がないので)
少し愚痴も入りましたが、伝えたかった事は
ざっくりした質問が多い簡易な自己分析では「自分の好きなことが消えてしまいがち」だということ
「自分は机上業務向きだ」などと間違った自分を認識してしまうことが往々にしてあります。
面接において、キーとなる場面では必ずと言っていいほど「具体的な話」が合否を分けます。
≪POINT≫
①自己分析はがっつりと行う
②自分の好きなことは具体的にリストアップしておく
この2点を押さえておくと、仕事を選ぶ際の迷いを減らすことができて、面接の際に強い発言ができることでしょう。
自分のリストアップしたものから選んで、志望動機を書いたり、話をしたりすると成功率が高まります。
ステップ② 企業分析する
この作業が一番大変だったりします。
「物事を決めるときによく迷う」という人は苦労するかもしれません。そういった人はがっつりステップ①に時間をかけましょう。
自分の好きなことがわからない状態で、自分が好きな会社など見つけられる訳がないからです。
会社の選定基準としては
・初期の給与
・給与の上がり幅
・厚生
・残業時間
・サービス残業(早朝に早く来い等の有無)
・細かい仕事内容(部署単位)
・勤務地
・転勤の有無
・ノルマ(某企業だと「はがきを100枚以上売る」「コンシーラーを200個以上売る」「ケーキをいくつ売る」といったものがあった。(コンシーラー以外は経験済))
この中で自分の基準を決めてから企業検索していくと、スッと見えてきます。
参考までに具体的な検索条件を記載しておくので、活用して頂ければと思います。こうやって企業とマッチングしていくと上手くいきますよ。
検索条件例①
「給与は現状のままでいい」
好きな仕事に就くことが目的であれば、あまり気にしない方がいいです。
お金が多くもらえる仕事は大抵「技能が求められる仕事」か「皆が嫌がる仕事」のどちらかだからです。
※残業時間が減る分は加味すること。残業時間0で、現職の給与を上回る職場はなかなかない。というか、ほぼない)
検索条件例②
「給与の上がり幅は現職よりいいところに」
将来性を志望動機にするのは間違っていないです。
今の世の中、合併が相次いでいますし、いつ苦境に立たされるか分かりません。強い企業にいた方が良いのは確実です。
検索条件例③
「厚生はどうせ変動するので保養所等の有無は気にしない」
住宅手当は影響力が大きいのでチェックすること。
寮の有無は押さえつつも、飲み会等が高頻度で開催される可能性があるので面接等で社員とコンタクトする際にチェックしておくこと。
検索条件例④
「サービス残業はできれば0」
出勤が9時なのに8時から仕事をする企業は思っている以上に多いです。上司が帰宅してからが仕事といった会社までもあります。
このあたりは口コミでチェックできます。仕事は準備も含めて仕事という文化がない古い体質の企業は改善される見込みが少ないので避けた方が無難です。30分は許容範囲といった具合に決めておくといいでしょう。
検索条件例⑤
「ノルマの有無」
これは危険です。給与が減る直接要因になりかねません。
売るテクニックを磨きたいなら挑戦してみてもいいですが、基本的に避けるべきでしょう。
組織が個に頼っていて、商品自体に魅力がないことを示す典型的なパターン。
検索条件例⑥
「転勤の有無」
大企業だと結構、転勤があることは知っておいた方がいいです。
転勤で家族に迷惑をかけたくないといった人は、転勤しない部署も存在するのでそこを志望すべきです。
ここで「注意事項」をお伝えしておきます。
(「工場の電気主任の仕事を取るか取らないか」でモタモタしている内にやらかした自分の失敗事例です。)
≪注意事項≫
求人検索してみると意外と「転勤無の仕事先が少ない現実」を知るでしょう。
もし転職を考えているのであれば、求人広告が出ているのを見かけたら、基本的に即押さえること。(企業先にアプローチするのも手)
転職の世界では先に取られてしまうことが往々にしてあります。モタモタしていると「決まってしまいました」の門前払いを食らうことになるでしょう。
「企業分析に向いているサイトは一体どこ?を追求した記事」
ステップ③ 業務経歴書を作る
ステップ①②をきちんと行うことができたら、実は業務経歴書は簡単にできます。
逆に言うと、ステップ①と②が曖昧な状態だと絶対に良い業務経歴書はできません。
業務経歴書を作成する上で、一番多い失敗を紹介しておきます。
どんな失敗かというと
「業務経歴書をありのまま書いてしまう」といったミスです。
「え・・間違っていないじゃん」と思う人は少し認識を変えましょう。
業務経歴書は誰に向けて作る書類なのでしょうか??
ここを考えると、自ずと「どこを強調して、たくさん説明すべきか」が見えてきます。
仕事というのは就職してから複数の業務を強いられることになります。1つ2つの仕事しか経験していませんと仰る方がいますが、よくよく聞くと沢山の種類の仕事をこなしているものです。
まず、自分の仕事を細かく分解してそれぞれの成果を書き出してみましょう。
そして、入りたい企業の広告でどんなことを求めているのかをチェックして、どの要素がマッチングしているのかを繋ぐ作業をしましょう。
この作業が終わってから、業務経歴書を書いてみましょう。
業務経歴書にはこれまでの業務経験が整然とリスト化された上で、ポイントを押さえた内容が書き出されることに気が付きます。
企業が面接で聞きたい部分は「ポイントを押さえた内容」であることは言うまでもないでしょう。
ステップ④ 攻めるポイントから戦略を立てる
ステップ③までで「面接で強調すべき点」が見えてきたかと思います。
ここからは「羅列された情報をストーリー化」していく作業になります。
「あなたの好きなこと」から「志望動機」へと繋げたストーリーを創り出すと、話す内容に筋が一本入るのでオススメ。
悪い例を紹介しておきます。
①「お金が欲しいから」が志望動機
これは非常に素直な志望動機なのですが、企業とマッチングしない可能性が高いため、軸にすべきではありません。
「他に給与の高い所があったり、弊社の業務成績が芳しくない場合には賞与が下がることもありますが・・・」などとコメントされてしまい、回答に困ってしまうことになるでしょう。
②「実家に近いから」が志望動機
メインの志望動機にはすべきではありません。
※使い方によっては非常に有効になる。地元貢献・地元密着の企業は意外にも多いので地元愛は優遇されます。
地元には他の企業もありますから、あなたが志望する企業の良いところと自分の好きなことを合う部分をメインの志望動機にすべき。
あなた自身が採用官の立場になって考えてみて下さい。
採用官は「採用基準」というものを必ず持っています。5段階評価のシートだったり、形式は会社によって違うものの、大体そういったものです。
そのシートに
「お金が欲しい人を採用」「実家が会社から近い人を採用」といったことが書かれていると思いますか??
メインの基準としては100%書かれていません。
面接で成功するための本質はここにあります。社内の管理職試験も同様です。
これまでのステップで「あなたの好きなこと」「あなたの強み」というカードは整理できています。
それを「企業が欲しい人材」に合わせて、並び替えていきましょう。
※ここで企業の求めるものと合わないという方は、希望する仕事と合っていない可能性があります。
あなたの好きなことをこれまでの経験と合わせて、何ができるのかを整理してみて下さい。
そして、そのストーリーが「企業の求めるもの」ときちんと合致しているかをチェックしよう。
最後のステップ⑤の負担が一気に減ることでしょう。ステップ④までができていれば、普段通りの話し方で、面接を挑んでも十分合格できます。(むしろ、繕っていない分、好印象になることが多いと思います)
ステップ⑤ 話す力を磨く
いよいよ最後のステップとなります。
・自分の軸に合わせた企業選び
・業務経歴書
・攻める戦略
の準備はできました。
面接本番で思いを伝えるステージになります。
取り繕うことなく、本心から準備ができていれば、全く問題はありません。難しく考えることなく、ストレートに話をすれば良いです。
ただ「話し方」は気を付けないといけません。
以前配信した記事で「驚かされた転職者」の話をしましたが、実際に、転職理由をきちんと話できない人というのはいます。
エージェントさんに業務経歴書を作ってもらったりすると、そういった状況になりがち。
如何に簡潔な言葉を使うか
ここが重要。
あまりにも酷いと合否に影響したりします。実際、あなたの職場にも、話が長くて怒られる人がいると思います。
あれを転職の面接の場でやってしまう人がいます。自分も気を付けているのですが、やはり治らないのでしょうね。染みついた習慣というものは。
基本的に下記の原則に従って話すと大きな失敗がないです。
・結論を先に言う
・余計な情報は省く
・長い文章にせず、切ってしまう。
質問「あなたは弊社でどんな仕事がしたいですか??」
良い回答例
「運転操作の仕事をやりたいです。」
「これまでの経験の中で、一番長くて自信があるからです。」
悪い例
「御社では2005年に入社してから一番経験を積んできた〇〇機器の運転操作の仕事をやりたいと考えていて、実際に現職では似た設備を担当したことがあって成績も約2倍以上上げることができていたので一番自信を持っており、御社に貢献できると考えているからです。」
悪い例は文章的には大きく間違ってはいません。
しかし、会話になりません。
そして、役員面接ではカットインされる可能性があります。
こういう話し方をせず、論理立てて「ポン、ポン」といったテンポの小気味良い回答を心掛けること。
そうすると、業務経歴書がかなり活きてきます。
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