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任意継続保険と国民健康保険の決着をつけようぜ!【退職者役立情報】

退職手続き関係の書類の中に「ある用紙」を見つけた。「任意継続保険手続書類」である。これは一体なんなんだ?詳しい説明がない。得な方にしてくれ!と思うのは自分だけではないだろう。

これが今日のテーマだ。

おはようございます。

電験と電気業界を研究している桜庭裕介です。

 

初めての方もいらっしゃると思いますので、いつもの簡単な自己紹介を添えておきます。

❑電験研究歴❏
✔トータル100年分の過去問を分析

・電験1種 40年分
・電験2種 40年分
・電験3種 20年分

 

✔雑誌連載を開始
「理論の超入門」

❑TOEIC❑

✔半年で885点取得

電気エンジニアTOEIC攻略までの道のり【800点までは取れる】

一言で言うと、電験をずっと分析している人間です。

桜庭裕介|電験&電気仕事|MBA挑戦中@denken_1
 
 

夢はある?と最近聞かれた。

電気、プラントの運転操作を教えて、自分が飯を食えれば最高だと答えた。

妻子なしなら、小さなアパートの一室で納豆や卵とごはんだけの食事で暮らすと思う(栄養の事は無知)

今後、確実に介護施設の問題が挙がる。
そこに貢献できれば良い。

そんな事を考えている。

 
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前回の記事では退職者が迷いがちな「年金」「税」「保険」を分かりやすく整理しました。今回は国民健康保険でもなく、次の職場の健康保険でもない第3の選択肢【任意継続保険】について共有しておく。

❑前回記事❑

退職日と入社日を空ける戦略【年金・税・保険が厄介】

 

❑本記事の目次❑

1.任意継続保険と国民健康保険の比較に決着

2.自分の場合は「任意継続保険」が得だった

3.2つの保険費用を具体的な数値で比較

4.任意継続保険の定義を知れば怖くない

5.任意継続保険のデメリット

6.まとめ

 

任意継続保険と国民健康保険の比べ合いに決着をつける

この比較を是非とも会社の担当に聞いてみて欲しい。恐らく即答できないと思う。

 

「国民健康保険は前年度の収入を基準にですね・・・」などとごちゃごちゃ説明し出す。

 

「そうではない」と自分は言いたい。

全てテンプレート化して数値で説明しよう

ということ。

 

恐らく、敢えてやっていないのだろう。

会社も国も「退職者の手助けをする人がどこにいる」という話だろう。ネット上にも相談事務所が「これでもか!」というほどややこしく説明し、具体的な数値は出さない。

 

疑問に思っている人は法律を知りたいのではなくて「どっちが得なの!?」だ。良い情報に辿りつけないので市役所で自ら計算するしかない。

 

話が少しそれるが

誰も「100円単位で値が知りたい」と言っているのではない。

同じぐらいの値段であれば手間のかからない方を教えてくれ

と思っているのだ。

 

テンプレートと自分は言ったが

・前年度の年収

・家族構成

この程度の情報があれば、簡単に試算することはできる。(意味のないチラシを配るくらいなら、成人式などを機会に「テンプレート付き教科書」を配布した方が良いだろう)

 

自分の場合は「任意継続保険」が得だった

制度の細かい説明をする前に【重要なポイント】を先にお伝えしておく。

「扶養家族」

である。

 

ここが最大のポイントと認識しておかないといけない。

 

任意継続保険は今まで適用されてきた保険であるため、当然「扶養」という考え方が適用される。

分かりやすく言うと

一人分の保険料で家族全員分の保険が適用されるということ

ということだ。

 

一方で、国民健康保険には「扶養」という考え方はない。

つまり、収入のない妻だろうが子だろうが保険料を払う必要があるということ。

 

❑余計な事❑

自分が関わった給与厚生担当さんが下記のことを伝えてきた。

任意継続保険は在籍時の2倍以上の保険料になりますので、そこの兼ね合いで国民健康保険かを選択するかはご自身と家族と相談してですね・・

こう言われて嬉しい人はいないだろう。ドキッ!としたり不安にもなる。

だが調べてみると

任意継続保険料には上限が決められている

そもそも、前年度の収入が分かっていて家族がいる時点で、明らかに任意継続保険の方が「低い保険料」なのである。

 

平気で騙そうとしてきたので少し言葉が荒々しくなったが、こういった情報は読者に役に立つはずだろう。

 

任意継続保険と国民健康保険の費用を数値で比較

この記事(退職後の国保と任意継続どっちがお得?保険料を収入別に比較してみた!)が役立つだろう。

 

年収と家族数から計算しているので分かりやすい。

 

実際は市役所に行って他の手続に合わせて窓口の方に計算してもらって欲しい。制度が変わっている場合もある。

 

2020年5月現在では国民健康保険が安い場合もあるものの、家族がいてそこそこの資本がある企業(残業有り)に務めている場合には「任意継続保険」に軍配が上がるということだ。

 

任意継続保険の定義を押さえる

退職しても今の健康保険をそのまま引き継げるシステム

のことである。

「分かりやすくいうと今持っている保険証をそのまま使える」ということだ。

 

しかも、希望すれば2年間継続利用することができる。

退職日の翌日から2週間以内に手続きしないと利用できなくなるので注意すること。用紙の正式名称は「任意継続被保険者資格取得申出書」だ。

必ず同封されているので注意して欲しい。誰も教えてくれないぞ。期限が過ぎたら即国民健康保険だ。

 

また保険料滞納を1度でも起こした場合、即国民健康保険に切り替わってしまうそうだ。引っ越しに合わせて給与の振り込み先の通帳を変えた場合は注意。

※よほど切替させたいようにも思える。(おっと余計なことを言うとヤバいな。)

 

任意継続保険のデメリット

①2年間は国民健康保険に入ることができない

②健康保険の扶養者になることができない

ということだ。

ただし、②については違った方法で抜けることができるそうだ。(参照先:退職後の健康保険 国民健康保険と任意継続保険を比較|給与計算の基礎知識

 

 

任意継続保険は「2年間は同じ保険料」というルールになっている。一方で、国民健康保険は「前年度収入」を基に計算が行われる。

つまり、前職より収入が減る場合には「国民健康保険に入る」という選択肢が良い人も出てくるということ。※

ただし、前述の通り、家族がいるなら「任意継続保険」だろう。

※フリーとなり個人で仕事をしていく方に向けた忠告だと言われた。

 

まとめ

以上「任意継続保険と国民健康保険の決着をつけようぜ!【退職者役立情報】」の記事となります。

 

現状、自分が学んだ事経験した事で一番分かりやすい記事になっているかと思います。ポイントをまとめますと

 

☑「健康保険」にも実は3種類あるということ。

①前職の健康保険

⇒今までの保険証

②国民健康保険

⇒何も入る健康保険がない場合には強制的に加入することになる保険

③延長利用手続済の前職健康保険

⇒「任意継続保険」と別名を言う。特段何もなければ2年間使用可能。

 

☑「任意継続保険」には「扶養」という考え方があるが「国民健康保険」にはないため、保険料が高くなる

 

☑家族なしで残業がないような人は国民健康保険の方が安い場合がある。

 

この記事が読者にとって、役立つものであることを願っています。

 

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