転職活動の最終ステージ「役員面接」で戦った話を綴っていきます。最後は賃金交渉をし、1時間を超える闘いをした話をまとめました。
※選考が進むにつれて、求人広告が変化していく様子も記録しています。今後、転職をする人にとって、一つの指標になればと思う。
【2020.1.18追記】
給与については、きちんと話をしないと騙されかねないという結論に至りました。面接合格後にお金の話をする企業が多いです。しかも、求人広告より若干低い金額を提示してきたり。戦い続けています。
こんばんは。
電験と電気業界を研究し続けている桜庭裕介です。
❑電験研究歴❏
トータル100年分の過去問を分析しています。
・電験1種 40年分
・電験2種 40年分
・電験3種 20年分
≪実績≫
❑電験3種関係❑
【電験|電力(水力発電)】水車まわりの記事がそのまま試験に出題されました
❑電験2種関係❑電験2種|機械【結論:ポイントを押さえて選択肢を減らす攻略法は有効だった】
❑TOEIC❑
電気エンジニアTOEIC攻略までの道のり【800点までは取れた】
昨日、下記のツイートをしました。
本日ブラック企業の本拠地に突入してきました。
— 桜庭裕介|電験&電気仕事|MBA挑戦中 (@denken_1) 2020年1月15日
非常に厳しい戦い。
4人の役員と1時間の面接。
・人事部長
・総務部長
・事業部長
・戦略部長
①労働時間と給与の不一致
②求人広告が嘘であること
徹底的に戦いました。
戦う労働者が増えれば
世の中が変わると信じています。#ブラック企業
今日の記事では、この話を掘り下げていきます。
1.ブラック企業の役員面接はどんな感じだったか
2.賃金交渉を勝つ為にどう戦ったか
3.そもそも課題が多すぎた
このあたりを中心に話していきます。
本題に入ります。
そもそも転職は課題が多くて大変だった
面接の話をする前に伝えておきたいのが
「面接にたどり着くまで課題が多くて疲れた」
ということ。
サラリーマンにとって、平日に課題を完成させる時間はあまりないはず。普通にきつかったです。1社なら良いですが、複数受けていると、しんどいですね。
そして、選考が進む中で気が付いたのが
「ブラック企業は総じて、課題提出が多い」ということ
しかも
手書き指定があったりする
とにかく根性を試されているような感じがしました。
さらに
提出期限が短い
ブラック企業だからといった理由はありませんが、大企業なら1週間後に1500字の小論文持ってきてね!という連絡はしないと思います。しかも、制約が盛りだくさんで手間がかかる課題。
「期限に対するだらしなさ」が企業の風土として醸成されてしまっている感じがしました。
いよいよSPI!!
きちんとした準備ができていなかったので、普通に苦戦しました。最近はSPIも進化しているので、10年ぐらい前の感覚でいくと、びっくりするでしょう。
注意点も含めた攻略情報を記事にまとめておきました。参考にして頂ければと思います。
※WEB形式が進化して、その結果が面接で使われるのが厄介。
SPIの最中、採用担当が本を読んでいる
これはちょっと驚きましたね。
「さすが、ブラック企業だな」と感じました。
採用担当は「ここが休憩時間だ!」と言わんばかりに休んでいました。朝お会いしたときから、疲れている感じが漂っていたので、仕方がないと思って気にかけないようにしていました。
そんなこんなでSPIが終わり、あることを告げられます。
SPIの結果は面接で使用されるから注意
もうすでに時は遅し。
今の時代、SPIは即結果が届くシステムに進化していました。しかも、性格診断も即印刷可能だそうです。
実際、面接ではSPIの結果を踏まえた質問も受けました。
性格診断テストが難しくて、どうしても矛盾してしまう結果を出してしまいました。(慎重派 or 行動派を問う問題等)
性格診断テストで回答した内容に
「どうして??」「性格が矛盾しているのか??」
といった質問をしてきました。
健全な企業でも、こういったことはあったので、これは最早「世の中のスタンダードになっている」と考えて良いでしょう。
では、実際の面接での話をしていきます。
錚々たるメンバーがお待ちかね
ブラック企業は「基本的に面接をして下さる面接官が多い」と感じました。
大抵は「人事部長」「事業部長」くらいでしょう。(逆に、これ以上に人数を増やしても意味がない)
今回、面接を受けたブラック企業はどうだったかというと・・・
役職級4人!!
・人事部長
・総務部長
・事業部長
・戦略部長
という錚々たるメンバー。
かなりの圧迫感がありました。
正直、賃金交渉などと発言できる場ではなかったです。
間合いを取れていない状態で、賃金交渉をしたのであれば、潰されたでしょう。(「今の若い者は苦労を知らん」などと罵倒される可能性は高い)
質問が多くて、自分から質問できない
これもまた厄介でした。
面接官の4人はそれぞれが質問を考えてきていたので、約40分ずっと質問を食らい続けました。
優良企業だと、面接官の人数も少ないし、そもそもゆっくり話ができる環境を用意してくれていたりします。
「面接官が多い=質問が多岐に渡る」と言えて、そのぶん回答もしづらいので、面接練習はしっかりとしておかないといけないことを学びました。
ここまで圧倒的に不利な状況が続いているのですが、ブラック企業はここを逆手にとり、最後に賃金提示をしてくるケースが多かったです。
実際、SPIに失敗して面接も苦戦していたら、余程の強い人でなければ「賃金交渉」はできないと思います。どうしても、引き目を感じてしまうため。
※ちなみに、めちゃ賃金交渉したところ、今回受験したブラック企業は合格発表後に「賃金の体系は教えます」と言われました。
残業時間の話が出てくる
だんだん話が進むつれて、とんでもない矛盾のある話をされました。
当初から予想していた通り、建設業界はやはり「ブラック」でした。
実際のやり取りを記載しておきます。
役員A「大変申し上げにくいことなんだけど・・・残業時間平均20時間~30時間という求人広告なんだけど・・・」
自分「はい」
役員A「当然、企業には繁忙期はあってさ。残業上限ギリの月もあることは知っておいて欲しいなぁ」
役員B「あなたも社会人なら、わかってくれるよねぇ??」
自分「・・確かにトラブルがある時は何とかしないといけないですもんね」
役員A「でも、親会社よりは良いよ。親会社は毎月45時間だもん。というより、45時間以内であれば、問題ないからそこまではね。基本的に企業としてはやって欲しい訳ですよ。昔はね・・・ごちょごちょ」
自分「・・・」
役員B「減らそうとはしているんだけど、限界はあるよね」
役員B「君が入って、変えていって欲しいな」
給与が残業込みなのかどうか不明な話をしてくる
「エンジニアなら、求人広告に記載している給与の根拠、数値の根拠をきちんと話して欲しい」
はっきりと伝えました。
残業なしで、年収400万円なのか
残業20時間で、年収400万円なのか
※ちなみに、残業時間0で年収400万円は日本の企業で言うと、最高クラスだと思います。(「ノルマなし」「持ち帰りの仕事なし」「仕事も大変ではない」という条件で)
ところが・・・
「残業20時間は、1日あたり1時間の残業だから気にしなくていいレベルだよね??」
などと発言をした役員の方がいました。
が
それは間違っています。
ここもはっきりと伝えました。
そういう雑な管理こそが
「月30時間の残業を許容する風潮を作り、残業に依存する労働環境を作ってしまうことに繋がる」
そう発言をしました。
これが、これまでの経験から形成された「自分の考え」だからです。
ブラック企業の主張「サービス残業20時間込みの年収〇〇〇万円が普通」
役員C「普通ね、求人広告のね。給与はね。残業代込みなんだよ!!」
口調が少し変わりました。
これは、明らかに押し込もうとして勝負を仕掛けてきたなと感じました。
自分「・・・」
少し沈黙がありました。
いや
沈黙で威圧をしました。
約10秒ぐらいだったと思います。
自分「エージェントに確認してみます」
ざわざわ・・・
(役員が司会進行をしている人事を見て、戸惑っている)
役員C「おお、ちょっと待ってくれ。一般的にそうだという話なんだよ。わかって欲しいなあ」
これは法律上もそうですが、事実として間違っています。一般的ではありません。
自分はこれまで多くの企業と接触をしてきましたが、残業のない企業は確かに存在します。
もっと正確に言うと
「残業15分以上したら、きちんと記録される仕組みを作っている会社はある」ということ
一方で、どうしても現場がある職場は「現場から事務所に戻る時間」があったりするので、少しだけ定時を超えてしまうことがある。
この15分~30分は目を瞑っている企業は多くあると思います。(法律上、アウトではありますが)
この程度なら、自分は許容範囲かなとは思います。(移動時間は脳をそこまで使っていないので、個人的にまだ許せる)
エージェントを通して、給与交渉をしてもらおう
※追記していきます。
まとめ
以上「転職活動の最終面接に行きます【ブラック企業のアジト潜入】」の記事となります。
今回の経験から学んだことは
①企業とは給与交渉すると、給与は上げることができる
②求人広告の給与は残業20時間込みの場合がある
今回対決したブラック企業ですが、仕事内容は魅力的だったので、状況によっては入社しようと思っていました。
しかし、この企業は「本社と現場が完全分離している」という特徴を持っていて「若い内は給与が上がらない(正確に言うと、現場責任者(所長クラス)になって給与が高くなる)」という給与体系を持っています。
残業がないのであれば最高の給与でしたが、やはりごまかした給与体系でした。
※会社の実名を出すと、問い合わせを喰らう可能性があるので控えます。
今度の記事では「ヤバそうな企業だなと思ったら、必ず面接で聞くと良いこと」を紹介します。
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